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今月の特集

ALEX MUSSOLINI インタビュー

2016.03.22

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さて、今回から新たなインタビューとして、先日、静岡県御前崎ロングビーチにて開催された「WORLD PERFORMANCE 2016」の際に来日した海外のトッププロ4名(ALEX MUSSOLINI、JAEGER STONE、ANTOINE MARTIN、GRAHAM EZZY)のそれぞれのインタビューを全4回にわたってご紹介したいと思います。

ちなみに彼ら4名は、現役で世界で活躍する正真正銘の世界のトッププロウェイブライダーで、今回わざわざ日本のこの大会のために来日して、日本代表選手たちと対戦するとともに、約1週間のウェイティング期間中、世界のライディングを披露しつつ、日本の一般ウインドサーファーたちとも気軽に交流をすることができ、風がないときでも一緒にスケートボードやハムボード、サーフィンなどをして、ゆっくりとふれ合うことができました。

https://www.youtube.com/watch?v=GVFGxoCA5wc&feature=youtu.be

大会については、結局コンディションの関係で大会初日である3月8日(火)のみしか行われませんでしたが、その日だけは御前崎特有の西寄りの風+頭半サイズのしっかりとしたうねりという、今シーズンの中でこれ以上にないコンディションという中で行われ、日本代表選手は地元のメリットを最大限に生かして真向から戦うことができ、世界のトッププロたちの壁の前で惜しくも負けてはしまいましたが、国内の戦い以上のパフォーマンスが出ていたと思います。

また、それ以上に海外からの4名のトッププロたちは、度肝を抜かすほどのパフォーマンスを見せてくれ、日本の選手たちはもちろん、スタッフ、そして会場へ来たギャラリー、さらにはライブ画像で見ていたたくさんのギャラリーを興奮させる大会となりました。

詳しくは、以下をご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=8lBrp9c0u-8

facebook:https://www.facebook.com/worldperformanceeventinfo/?fref=ts

 

さて、今回から彼らのインタビューを通して、彼らについて簡単にご紹介するとともに、今後も彼らを応援して、また来年も日本へ来ていただくことを期待したいと思います。

まず第1回目としては、今回のWORLD PERFORMANCE 2016において、前回に続いて2連覇を達成したALEX MUSSOLINI(アレックス・ムッソリーニ)選手にインタビューしたので、彼についてまずはご紹介したいと思います。

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NAME:ALEX MUSSOLINI(アレックス・ムッソリーニ)

SAIL NUMBER:E-30

BIRTHDAY:1984.12.2

BORN:アルゼンチン生まれスペイン育ち

AGE:31歳

スポンサー:RRD

 

彼は7歳の時に両親の影響でウインドサーフィンをはじめ、その後メキメキと腕を上げていって、14歳のときにはウインドの腕をさらに上げるために単身でマウイへ渡り、学校へ通いながらウインド漬けの毎日を過ごしていたようです。また、そのときにわずか3か月でバックループやプッシュループなどのジャンプ、そしてゴイターや360°など、様々な技を身に着け、周りからも一目置かれるようになっていました。これだけ聞いても、彼の才能、そしてその努力は世界トップレベルと言えると思います。

ただし、マウイへ渡ったときにはまだプロとして将来やっていくかどうか、まだ明確には考えていなかったようです。でも、その後ウインドするたびにスキルもアップしていくにつれ、プロとしての将来が見えてきて、18歳(2002年)のときにスペインで総合チャンピオンに輝いてからPWA(世界プロツアー)を回り始め、毎年着実に順位を上げていき、大会でも良い成績を残しつつ、28歳(2012年)のときにはPWA総合3位、そして翌年の29歳(2013年)のときにはPWA総合2位となっています。

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Alexは日本には今回で6回目ということですが、御前崎を含め、日本の波や風は大変気に入っているようで、毎回良いコンディションに合うとともに、周りのサポートしてくれるスポンサーの方々や日本のセイラーの皆様にとても感謝していると言っていました。

また、10年以上も世界を回っている彼に、どこの波や風が好きですか?と聞いてみたのですが、もちろんカボベルデやカナリー諸島など、いつも風が吹いていて、波も申し分ない場所もあるのですが、そのほかの場所でもそれぞれに良いところはあり、もちろん日本も同じで、どこが一番というのはなかなか言えないと言っていました。また、スタボータックやポートタックなど、得意不得意などと言う人もいますが、世界に行けば、そんなことは言ってられず、どこの場所でも、どういったコンディションでも自分なりに対応することが大事で、自然に合わせ、自分が周りの環境に合わせていくことが一番大事だと言っていたのがとても印象的でした。それは、彼がどちらからの風でも不得意とするものは見せず、どちらでも自分の最大限のパフォーマンスができることからも納得できます。

彼の強さは、もしかするとそういったところにあるのかもしれません。

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日本のセイラーをはじめ、これからの若いセイラーたちに向けては、トレーニングも重要ですが、やはり海にできるだけ入って、ウインドサーフィンが大好きになり、とにかくウインドサーフィンをやり続ければ、結果はおのずとついてくると熱く語っていました。

今回の彼のパフォーマンスは、ジャンプにしてもウェイブにしても、常に安定した高レベルなパフォーマンスを見せていて、とにかくワイプアウトも少ないし、ジャンプの完成度が高いという印象がありました。これは、彼のキャリアの深さとともに、つねに今もなお進化している証拠だと思います。

前回に続いて大会では優勝という結果を獲得しましたが、世界の戦いの中でも、彼は常に優勝を意識して、世界でまたトップという座を獲ってくれることが期待されています。

今回、日本へ来ていただき、ありがとうございました。そして、また来年、新たなALEX独特の世界のパフォーマンスを見せてくれることを願っています。

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文:OCEANS MAGAZINE

写真:HARRY(全て今回の大会中の写真です)

協力:ON’S company

通訳協力:MAKOTO.H


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