WORLD PERFORMANCE インタビュー第4弾(GRAHAM EZZY)
2016.04.15
さて、3月に開催されたWORLD PERFORMANCEの際に来日した海外のトッププロのインタビュー第4弾として、今回はあのEZZY SAILのデザイナーであるDAVE EZZYの息子であるGRAHAM EZZYです。
彼はそんなに大柄ではないのですが、腕も体もかなりごついというイメージで、握手したその手の力はもちろん、彼の体の中から出るエネルギーを直接感じることができました。
NAME:GRAHAM EZZY
SAIL NUMBER:USA-1
BIRTHDAY:1989.10.5
BORN:ハワイ・マウイ生まれ
AGE:26歳
SPONSORS:EZZY SAILS、TABOU BOARDS、DAKINE、CHINOOK、BLUESMITHS、K4 Fins
彼はEZZY SAILSのDAVE EZZYの息子として生まれ、小さいころからマウイではかなりウインドサーフィンがうまいことで有名だったようです。
OCEANS MAGAZINE(以下OM):はじめてウインドサーフィンをしたのはいつですか?
GRAHAM:そんなに小さき時ではないよ。たしか9歳のときかな。キッズ対象のサマーキャンプがあって、そこで初めてウインドサーフィンに触ったんだ。
OM:そのときからウインドサーフィンに興味があったのですか?
GRAHAM:いや、そうではないんだ。キッズサマーキャンプのときには、まあ、こんなもんか、という感じで、あまりウインドサーフィンにのめり込むことはなかったね。それに、その後も学校の放課後に友達とかとただの遊びで少しやっていただけで、特にウインドサーフィンが大好きで、ということはなかったんだ。
OM:でも、子どものころからウインドサーフィンがうまいってマウイではかなり有名だったんですよね?
GRAHAM:そうなのかな。あまり実感はないけど。でも、小学校高学年になるころから、少しずつウインドサーフィンが面白くなってきて、それから少しずつうまくなっていったのかも。
OM:プロとして意識するようになるまでにはもしかして時間がかかった?
GRAHAM:そうだね。両親の勧めもあって大学にいっていろいろと勉強して、その中でも文学にすごく興味を持って、今でもエッセイとか、本を読んだり、自分でも書いたりするのもとても好きなんだ。
OM:でも、14歳(2004年)のときにたしかハワイのPWAの大会(HAWAII PRO)に出場して、世界にその名を広めるきっかけとなりましたよね。あと、18歳のころにはJAWSに初めて入って、そのビッグウェイブの魅力にもハマッた?その後、20歳(2009年)のときにも、PWAのカボベルデの大会で優勝して、その実力は世界で通用することを証明しましたね。
GRAHAM:そうだね。でもまだ20歳のころは学生だったし、まだプロとしてやっていこうとかは思っていなかったんだ。
OM:そんなんですね。プロとしてやっていこうと思ったのはいつごろですか?
GRAHAM:実は2年前くらいかな。ちょうどそのころ、ALOHA CLLASICで5位という成績を残せて、それからプロとしてやっていこうと決心して、PWAも精力的に回り始めたんだ。
OM:昨シーズンはPWAで総合17位ですね。
GRAHAM:そう。でも、やっぱり世界の頂点をいつかは獲ってみたいね。でも、それと同時に、文学がやっぱり好きだから、本をもっとたくさん読んだり、自分でもエッセイを読んだり書いたりしていきたいと思っているんだ。ウインドサーフィン以外にもまだまだやりたいことはたくさんあるんだ。旅も好きだし、料理とかも好きだしね。
OM:これからの活躍を期待しています。ありがとうございました。
彼は、2012年、2014年に日本の御前崎で行われたWorld Performanceに出場して、2012年には優勝、2014年は2位という成績を残しています。
プロとしてこれからも精力的に世界を回り続けると思いますが、彼はこれからも世界を旅しながらも、興味のある文学と接点を持ち続け、ウインドサーフィン以外にもほかのジャンルにも興味があるので、それらを総合的に学んでいきながら、これからも活躍していくのだろうと思います。
彼は、まじめで周りにも気を使うナイスガイではありますが、ひとたび海に出るとダイナミックで力強いライディングを見せてくれ、彼の魅力にハマッているファンも多いのではと思います。また来年も御前崎で会えることを楽しみにしています。
今年のWORLD PERFORMANCEの映像はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=8lBrp9c0u-8&feature=youtu.be
文:OCEAN MAGAZINE
写真:HARRY
協力:LEGEND