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小川和幸info

ANA Windsurfing World Cup 横須賀大会3日目!

2017.05.13

さて、11日(木)から津久井浜にて開催されている『ANA Windsurfing World Cup 横須賀大会』はきょうで3日目を迎えました。

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きょうは、西から近づく前線や低気圧の影響で朝から雨で、朝のうちはまだ弱い雨かいったん上がった時間もあったのですが、徐々に雨足も強まり、午前中のうちに本降りとなっていました。

風は、朝のうちは弱いかほぼ無風だったのですが、少しずつ強まり、午前9時のスキッパーズミーティングでは、スラロームかフォイルレースのどちらかを行う予定ということで、選手たちはきょうこそはと期待していました。また、きのう、おとといと風が吹きそうで吹かなかったこともあり、きょうの低気圧による風への期待は選手やスタッフの間でも大きくなっていました。

朝のうちはほぼ無風だったのが、徐々に北~北東寄りの風が入りはじめ、その後午前11時ころを過ぎると東~南東寄りへ変わりはじめ、その風も少し上がってきたので、早速セッティングをして海上へ出る選手もいて、一時はプレーニングもしていたのですが、その後すぐに風は落ちてしまい、再び無風状態へ。

一時的な雲の影響だったのか、さきほどまで上がりそうだった風も一向に上がらない状態がその後も続き、雨足はさらに強まり、このままきょうは終わってしまうのかと、嫌な雰囲気が会場全体に漂っていました。

しかし、その後再び風向きは北東~北寄りになり、雨足は強いままだったのですが、沖合での風速をチェックすると8~9ノット、もしくはたまに12ノット程度まで上がっているということで、再びスタンバイのコールが響き渡りました。

その風は比較的安定してきたということで、午後3時にスタート予定というコール。選手たちは一斉に準備に取り掛かり、海上の本部船の近くへカッ飛んで行きました。

そのころ雨もまだ強く降っていて、視界が悪く、陸上からは肉眼ではかなり見づらい状況となっていましたが、まずはウイメンズからのスタート。

はじめのうちは風があまり安定していなかったり、ゼネリコやキャンセルが相次ぎましたが、何とかウイメンズは第1レースが成立。

やはり第1レースを制したのは、ワールドランキング1位のSarah-Quita Offringa(ARU-91)で、2位がDelphine Cousin Questel(FRA-775)、3位がLena Erdil(TUR-33)となっています。

日本勢では、10位以内に3人入り、鈴木文子(J-61)が8位、大西富士子(J-94)が9位、穴山未生(JPN-311)が10位となっています。

そして、その後も風は安定して吹いていたので、メンズも着々とヒートをこなしていきました。

そうこうしているうちに雨も徐々に弱まり、気づいた時には雨も上がり、視界も良くなって、陸上からも肉眼で何とか見えるようになっていました。

メンズの日本勢では、合志明倫(J-1)と山田昭彦(J-67)、生駒大輔(J-21)がそれぞれ1回戦では3位、酒井亨(J-58)と穴見知典(J-60)も4位と大健闘を見せたのですが、いずれも2回戦目で敗退してしまっています。

また、期待されていた浅野則夫(J-25)は1回戦目で惜しくも5位で2回戦へ進めず、鈴木智彦(J-85)も8位で1回戦目で姿を消しています。

メンズはヒート14までこなすことができたのですが、あとはファイナルと順位決定戦を残すのみというところで風が落ちてしまい、キャンセルが相次ぎ、結局あすへの持ち越しとなりました。

メンズのファイナルへ進出しているのは、

Mortefon Pierre(F-14)

Costa Hoevel Gonzalo(ARG-3)

Maynard Finian(BVI-11)

Rosati Andrea(ITA-0)

Vonk Jordy(NED-69)

Lachino Matteo(ITA-140)

Albeau Antoine(F-192)

Quentel Julien(SXM-421)

の8名です。

 

さて、あすは、きょうに通過した南海上の低気圧は東海上へ遠ざかり、前線も南海上へ南下する見込みなので、朝のうちは雲が多くなりそうですが、後半は晴れ間も出てくるでしょう。

(5月14日(日)午前9時予想天気図)

5.14map

また、風も朝から午前中のうちは北~北東寄りの風が5~7m/s程度吹き、午後も北東寄りの風が4~5m/s程度は吹きそうです。

まずは朝のうちにファイナルを行う可能性があります。

あすのスキッパーズミーティングは午前7時30分で、8時にレーススタート予定です。

あすも第2レース以降も行う可能性もありますので、みんなで観に行きましょう!

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文・写真:OCEANS MAGAZINE

気象情報提供:WATER KIDS JAPAN

小川和幸気象予報士

5月13日(土)午後9時発表


OCEANS WATCHER

小川和幸

気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長

OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360

大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。

現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。

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