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小川和幸info

今年最後の台風うねり?

2018.11.19

今日現在、フィリピンの南東海上には熱帯低気圧がありますが、この熱帯低気圧は明日には台風になる可能性があります。でも、そのまま北西へ進んでいきそうなので、日本にそのうねりが届くことはなさそうです。

しかし、そのあとにまた新たな台風が発生する可能性があります。

今のところ、明日20日(火)の夕方か夜あたりに、日本のはるか南東海上に熱帯低気圧が発生し、それが20日(火)の夜か21日(水)の未明ころに台風になる可能性があります。

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(11月21日(水)午前0時予想天気図)

その後、徐々に発達しながら北西へ進み、22日(木)ころにはマリアナ諸島付近を通過して、23日(金)から24日(土)ころにはなお発達しながら進路を北から北東へ変え、小笠原諸島の南海上を通過して、25日(日)から26日(月)にかけて東海上へ遠ざかっていく見込みです。

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(11月24日(土)午前6時予想天気図)

日本へは、24日(土)の朝には沖縄から奄美、そして西日本から東日本の太平洋側の広い範囲にこの台風からの南~南東寄りのうねりが到達する可能性があり、夕方までにはさらにうねりが強まって、東北の太平洋側にも到達する可能性があります。

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(11月24日(土)午前6時波浪周期予想図)

その後、25日(日)も台風からの南寄りのうねりは強まりながら続き、風も西高東低の弱い冬型の気圧配置となりそうなので、北寄りの風によりうねりは整えられ、どこも中上級者を中心にサーフィンは楽しめそうです。ちなみに御前崎などでは、西寄りの風により、ウインドサーフィンのウェイブが楽しめそうです。

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(11月25日(日)正午予想天気図)

26日(月)は、徐々に冬型の気圧配置は緩みそうなので、南寄りのうねりは徐々に北寄りの風に抑えられ、弱まりつつも、再び反応が良くなる可能性があります。

27日(火)は、さらにうねりは弱まってしまいそうですが、朝のうちであれば、冬型の気圧配置は弱まり、高気圧に覆われそうなので、何とか遊べそうです。ただし、午後になると、次の上空の寒気の影響で東~北日本は強い南西~西寄りの風が吹いてきそうです。湘南などでは、台風からのうねりはすでに弱まっているかもしれませんが、久しぶりにウインドサーフィンのウェイブが楽しめるかもしれません。

まだ台風になるかどうかもわからない中での予報なので、まだ何とも言えませんが、今年最後の台風うねりになるかもしれないので、期待したいところですね。

ただし、台風の動きによっては大きく予報が変わる可能性もあるので、今後の台風情報には十分に気を付けてください。

 

11月19日(月)午後2時発表

情報提供:WATER KIDS JAPAN

小川和幸気象予報士

 


OCEANS WATCHER

小川和幸

気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長

OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360

大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。

現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。

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