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小川和幸info

ANA Windsurfing World Cup 横須賀大会 2日目!

2017.05.12

さて、きのうから津久井浜にて開催されている『ANA Windsurfing World Cup 横須賀大会』の2日目を迎えましたが、きょうも朝からお天気が良く、青空が澄み渡り、太陽もじりじりと熱いくらいの朝を迎えていました。

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風も北東寄りの風が弱めですが、少しは吹いていたので、きょうは9時のスキッパーズミーティングで、まずはフォイルでのファンレースのウェイティングに入るとPWAからのアナウンスがあり、選手たちは、フォイルの準備を早速始めていました。

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ファンレースといえども、選手たちは本気モードで準備して、早速海へ出て行っていました。

会場には朝から多くのギャラリーの方々が来場していたのですが、初めて見るフォイル・ウインドサーフィンを珍しそうに、しかも興味津々で見入っていた方も多くいました。

このフォイル・ウインドサーフィンとは、ウインドサーフィンのフィンの部分に水中翼をつけ、少しの風が吹いていれば、その速さで浮き上がり、水面の上というよりは、海の上を飛びながら走るといったものです。

もともとはヨットから始まり、今ではアメリカズカップや、SUP、サーフィン、カイトサーフィンなど、海上を走るあらゆるスポーツに取り入れられ、フォイリング・ジェネレイションと言われる時代となっています。

海上には多くのフォイルをまとったウインドサーフィンがスタート地点へ走っていき、会場に来ていたギャラリーはもちろん、日本のスタッフや大会関係者たちも、日本で初めて見るフォイル・ウインドサーフィンレースのスタートを心待ちにしていました。

しかし、スタート予定時刻は午前10時を予定していましたが、なかなか安定した風が吹いてこず、その後も風が安定するまで待っていたのですが、結局その後風も落ちてしまい、さすがのフォイルでも走らなくなってしまったということで、とりあえずは今回はキャンセルして、またスラロームのウェイティングに入りました。

その後も東から南東寄りに風向きが変わりましたが、風は依然として強まってこないので、今度はSUPでのファンレースを選手の中から出場者を集め、しかも勝てば10,000ユーロ(約12万円)がもらえるということで、6人ずつの4チームで争われることとなりました。

でも、賞金がかかっているということもあり、さすがはみんなプロのアスリートといった感じで、レースが始まると真剣そのものの表情で、まさに本気モードで漕ぎまくっていました。

SUPレースがひと段落すると、次第に南東寄りの風があがりはじめ、今度こそスラロームレースが行われるかと、誰もが期待して、選手たちもみんなそわそわしながら準備にとりかかり、沖合へ出ればプレーニングしていた選手たちもいたのですが、結局安定した風がなかなか続かず、結局本日2日目も本レースはキャンセルとなってしまいました。

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さて、あすなのですが、あすは、西から前線やその前線上にできた低気圧が夜に向けて徐々に近づき、朝から雨模様となってしまいそうです。また、夕方から夜にかけては低気圧が接近・通過していくので雨が強まる可能性があります。

(5月13日(土)午前9時予想天気図)

5.13.9

(5月13日(土)午後6時予想天気図)

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ただし、低気圧が近づいてくるということで、朝から北東寄りの風が4~5m/s程度吹き続け、午後にはもう少し上がって6~8m/s程度の風が吹く予想となっています。

前線の位置や低気圧の進み具合によって大きく変化する可能性もありますが、あすは風が吹いてレースが行われる可能性があります。

気温もぐっと下がって肌寒くなりそうですが、世界の走りが見れるかもしれません。

日本のトッププロたちも地元での開催ということで、どこまでその意地を見せてくれるかも見どころとなりそうです。

あすに期待しましょう!

文・写真:OCEANS MAGAZINE

気象情報提供:WATER KIDS JAPAN

小川和幸気象予報士

5月12日(金)午後9時発表


OCEANS WATCHER

小川和幸

気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長

OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360

大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。

現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。

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