小川和幸info
第17回サバニ帆漕レース本戦無事に終了!
2016.06.26
さて、いよいよ本日は第17回サバニ帆漕レースが開催されました。
昨年と2年前は風や波が強すぎて島内レースに変更され、3年ぶりの那覇までの本戦レースが行われました。
きょうは、梅雨前線が徐々に南下し、上空には寒気も残り、大気の状態が非常に不安定な中での開催となったのですが、朝はいつもどおりに晴れて、雲は多いものの太陽が顔を出して、暑い朝を迎えていました。
ただし、徐々に雲は多くなるとともに、たまに厚い雲も多くなってきて、スタートする午前9時の直前になると雷が遠くで鳴り出し、今後のレース展開が心配されていました。
でも、安全を祈願する島の踊りを行い、そして開会式のあとに、全艇無事にスタート。
スタートした後には雷が鳴り続き、一面を雲に覆われ、次第に雨も降りだして、ときおり強い雨も降ってきていました。
上位チームはそうした悪条件の中でも確実にスピードを上げていき、後続艇を徐々に離していきました。
でも、沖合へ出ると、風は4~5m/s程度であまり強くはないのですが、やはりきのうまで吹き続けていた南西寄りの風による波やうねりが徐々に強まってきて、最大で1.5m~2m近いうねりもたまにあり、そうしたコンディションにあまり慣れていない後続艇は沈をしてしまう艇もあり、手こずっている様子がよくわかりました。
万が一、雷等でレースを中止、もしくはコースを変更することも想定して、途中の前島のあたりで暫定順位をつけ、最悪の場合、この順位を用いることも考えていました。
でも、中盤を過ぎると次第に雨も弱まり、雲も切れてきて晴れ間も出てきていました。
その後は雨は降ることはなく、風も安定して、レースを途中で中断することもなく、無事に全てのサバニがフィニッシュして、レースを終えることができました。
まだ正式な順位は出ていなく、リタイア艇もまだわかりませんが、とりあえずは無事に事故もなく、安全にレースを終えることができました。
後日順位等が以下のHPで発表される予定です。
http://www.photowave.jp/sabani_s/
レース中においては、各艇にそれぞれ伴走船がついて、地元の座間味の絶大なる協力がなければこのレースは成り立たず、また、17回まで続けることはできていないと思います。
来年もさらに盛り上がり、良いレースができることを願っています。
選手の皆さま、大会スタッフをはじめ関係者の皆さま、そして地元も皆さま、本当にお疲れ様でした。
文・写真:OCEANS MAGAZINE
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OCEANS WATCHER
小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360
大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。