小川和幸info
恐怖かつ興奮の相模湾フォイリング!ヤンマー・モスワールド2日目!/バルクヘッドマガジン
2016.05.26
5月25日、葉山で開催されている「ヤンマー国際モス級世界選手権大会2016」2日目は、13ノット前後の風が吹くコンディションで行われまし た。本日の相模湾は、朝から南の強風。フォイルを装備したモス級は、波のある強風下でコントロールがむずかしい艇種です。そのため操船に自信のない約20 艇はレースに参加せず、レスキュー艇でレース運営を手伝いながら、トップ選手の走りを間近で見て刺激を受けていました。(レポート/西朝子 モスワールド実行委員会)
ワールド2日目はモスが最も苦手とする波のある海面で3レースおこなわれました。ボートが波を飛び越えるとウォンド(高さを調整するセンサー)が効かなくなりノーズダイブしてしまいます。photo by Junichi Hirai
今日のレースで1-1-2位で暫定1位に踊り出たのは、イギリス期待のホープ、クリス・アシュリーです。
「もっと厳しいコンディションになるかと思っていましたが、予報ほど悪くはなかったですね。今日は優勝に向けて大きな収穫となる1日でした」(クリス・アシュリー)
北京五輪金メダリスト、ポール・グディソン(GBR)は、今日も安定した成績で2位をキープ、3位にはスコット・バベッジ(AUS)が上がってきました。
「今日は波が高く少し手こずりました。第1レースではフィニッシュライン直前で沈をしてしまい、大きく順位を落としてしまったのが痛かったですね」と言うバベッジですが、明日に向けて手応えをつかんだようです。
日本選手トップは暫定7位の梶本恆平です。先週末に開催された全日本選手権を制している彼は、今大会でも好調を維持しています。
「いつも練習している海域は、波も高く、風も強い場所なので、明日のレースも楽しみです」(梶本)。11位には日本フォイリングモスの第一人者、後藤浩紀の姿もあります。明日の対決も楽しみです。
今大会には、10カ国から69選手が参加しています。参加人数が最も多いのは地元日本で33人、オーストラリア勢が17人、イギリス勢が10人と続きます。また、日本のほぼ裏側に位置するアルゼンチンから3人が参加しています。
予報では明日26日も同じようなコンディションで、実力差のでる1日になりそうです。大会3日目も3レースが予定されています。
大会2日目ダイジェスト動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=Yq83PVulc-Y
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OCEANS WATCHER
小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360
大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。