小川和幸info
STARBOARD JAPAN CUP SUPイベント最終日無事終了!
2015.05.31
きのうに続き、静岡県菊川ポイントにて、STARBOARD JAPAN CUP SUPイベントの2日目最終日が開催されました。
きょうは予定どおりSUPウェイブが行われました。
ただし、朝から南西風が予想とは裏腹に吹き続け、朝からジャンクコンディション。
サイズは胸~肩くらいあり、風が強まってからはたまに頭サイズのまとまりのないワイドなブレイクも入るようになり、また、南西風も強いので、ゲッティングアウトするのにも時間がかかり、沖で立っているのも大変なコンディションとなっていました。
そうした中で、予定どおり、午前10時からまずはメンズエリートクラスとメンズオープンクラスが行われ、それぞれのセミファイナル後にはレディースのエリートクラスとオープンクラスが行われました。
このハードなコンディションをこなせる選手が上位へ進出を果たすのですが、一度波に乗ってインサイドまでくると再び沖までゲッティングアウトするにも、潮の流れなどに悩まされ、多くても2本乗るのもやっとという選手も少なくありませんでした。
ただし、メンズエリートクラスの選手たちはこうしたコンディションでも自分のライディングで差をつけていく選手も少なくなく、順調にファイナルまで進んでいきました。
メンズエリートクラスのファイナリスト4名は、まずは三重県の伊勢からわざわざ来たサーフショップSTEP Ocean Sportsの代表である福田義明プロ。そうです。あの往年のプロサーファーの福田プロです。サーフィンで培った波を見る目はさすがに尊敬の念に値するもので、参加選手のみんながその波取りの技術などを熱心に見入っていました。
そして、STARBOARDライダーの村林知安プロ、地元御前崎のプロウインドサーファー鎌田良太、河合拓志選手の4名。
ファイナルが行われるころには風も弱まり、波もまとまってきていました。そうした中で、ファーストライディングをしたのは河合選手。セットをつかむとボトムターンとカットバックを巧みに取り入れ、コンプリート。
しかし、一人右側で待っていた福田プロのところに、それまで見たこともないようなセットの波が入ってきて、きょう一番の深いボトムターンからトップに駆け上がるスピードをさらに増しながらのトップターンを見せつけ、しかもまるでショートのサーフィンを見ているかのような美しいライディングで見事にコンプリート。
ここでおそらく1位に躍り出ると、ほかの選手のところにはなかなか波がこない中で、2本目の右側のセットを一人で待つと、もう一度危なげないライディングでほかの選手をつき離していました。
ほかの選手も何とか左側のセットを待っていましたが、あまり良い波に恵まれず、福田プロには及ばない状況。
そして20分ヒートのフィニッシュフォーン。
優勝は、人一倍大きなセットを一人で右側で待ち、その波を見事に乗りこなした福田プロでした。
2位はファーストライディングが素晴らしかった河合選手。そして、3位が村林プロ、4位が鎌田選手。
ファイナルでは、波を見極める力で優勝が決まりましたが、それでも、ここまで勝ち進んできたこの4名のファイナリストはさすがです。今までのSUPにおけるウェイブライディングのレベルをさらに上げたことが証明されていたと思います。
もちろん、オープンクラスも同様にレベルがかなり高く、エリートクラスにも勝るライディングを見せていた選手もいました。
このほかレディースのエリートクラスでは、最近レースで数々の優勝をもぎ取っている照山幸子選手が見事にウェイブで優勝。難しい波の中で自分のライディングができたのが勝因なのでしょう。
ほか詳細については、STARBOARD JAPANのHPをご覧ください。
最後に、参加した選手の皆様、本当にお疲れ様でした。
また、運営をされていたSTARBOARD JAPANスタッフの皆様、そして地元御前崎渚の交番のライフガードの皆様、そのほか本大会でご協力していただいた方々、素晴らしい大会を開催していただき、本当にありがとうございます。
また、来年もさらに素晴らしい大会が行われることを願っています。
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OCEANS WATCHER
小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360
大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。