小川和幸info
TOYOTA JAPAN CUP 2017 初日
2017.01.20
きょうから小浜島にある星野リゾート・リゾナーレ小浜島では、国内最大級であるウインドサーフィン大会のJWA JAPAN TOUR 2016-17 SLALOM 第4戦「TOYOTA JAPAN CUP 2017」が開催されています。
初日となったきょうは、冬型の気圧配置が強まり、この季節特有の季節風である北北東寄りの風が朝から強く吹き続け、アベレージでも12~13m/sで、最大15m/sの強烈な強風の中、プロクラスの3レースが行われました。
この強風の中では、一般セーラーだと、普通に乗るだけでもかなりきついコンディションで、しかも、この小浜島では潮の動く時間帯には潮の流れもかなり強くなり、この風向きと潮の向きが異なる場合には、それだけでも海面がガタつき、かなり難しい海面となることでも有名です。
でも、そんな中、さずがはプロクラスに出場する選手たちは、このようなコンディションを待ち望んでいたかのように、颯爽と海上へ出ていき、しっかりと試合を戦っていました。
さて、きょうはプロクラスが3レース行われたのですが、、やはり終始レースを支配していたのは、昨年も優勝している、日本を代表するトップレーサーである浅野則夫選手で、スタートからほかの選手とのボードスピードに明らかな差をつけ、危なげないレースを繰り広げ、3レースともにトップでフィニッシュし、今のところ総合1位となっています。
また、総合2位でつけているのが、やはり浅野選手とともに日本を代表するレーサーであり、昨年も総合2位となっている山田昭彦選手で、ファイナルでは経験と実力でほかの選手を圧倒させているものの、浅野選手には惜しくも追いつけず、2位となっています。
総合3位には合志明倫選手で、ファイナルまでは危なげなく進出していますが、強風と潮の流れにうまく合わせることができず、第1レースは5位、第2レースは3位、第3レースは4位となっています。
また、このほかにも、鈴木選手、中井選手、国枝選手、生駒選手、甲村選手、穴見選手、駒井選手など、ファイナルには進出しているので、強風と潮の流れに阻まれて惜しくも沈をしてしまうアクシデントなどがなければ、トップに食い込んでくる選手もすぐあとに続いています。
レディースでは、穴山未生選手が2レースをトップフィニッシュで終えて総合1位となっていて、続いて総合2位が伊勢田愛選手、そして、第1レースさえ落とさなければ、ほかの第2レースではトップフィニッシュで終え、第2レースでも2位となっている大西富士子選手が総合3位となっています。
さて、あすは冬型の気圧配置が一旦緩んできそうなので、今日ほどではないものの、北北東寄りの風が吹き続け、午前中は8~10m/s程度、そして午後には多少落ち着いて6~7m/s程度となりそうです。
あすはオープンクラスを行う予定です。
あすも良い風が吹き、まだまだTOYOTA JAPAN SUP 2017の熱い戦いは日曜日まで続きます。
このままエキサイティングな大会が続くことでしょう!
文・写真:OCEANS MAGAIZNE
最新記事
OCEANS WATCHER
小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360
大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。