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小川和幸info

金曜日は南西風が強まりそう!

2016.12.07

今夜から明日にかけては日本海にある低気圧がやや発達しながら東北付近を通過して、あすには東海上へ遠ざかっていく見込みです。

(12月8日(木)午前9時予想天気図)

12-8-9

ですから、明日の朝は北日本を中心に一時的に冬型の気圧配置となりそうですが、東・西日本では、あすは高気圧に覆われ、日本晴れとなるでしょう。

遠州灘では今夜から明日の朝にかけて西寄りの風が吹きそうなので、東~南東寄りのうねりに加え、東海から湘南や千葉方面では西寄りの風による波がまた多少反応してきそうです。

また、西日本や南西諸島でははるか東海上の高気圧からの吹き出しによる東寄りのうねりが続くでしょう。

 

9日(金)は日本海を発達しながら低気圧が北東へ進み、9日(金)の夕方から夜にかけて東北から北海道付近を通過する見込みです。

(12月9日(金)午前9時予想天気図)

12-9-9

その影響で太平洋側では南西~西寄りの風や波が強まり、西日本では後半には北西寄りの風に変わってうねりは整いつつも、徐々に抑えられてきそうですが、東日本では夜まで南西寄りの風が強く吹き続きそうです。

また日本海側でも北西~西~南西寄りの風が強まり、大荒れとなってくるでしょう。

湘南では午前中のうちから南西寄りの風が強まりはじめ、後半は西寄りの風に変わってきそうです。

 

10日(土)は、低気圧がオホーツク海へ抜けて日本付近は冬型の気圧配置となる見込みです。

(12月10日(土)午前9時予想天気図)

12-10-9

西日本方面では冬型の気圧配置が徐々に緩んでくるものの、東~北日本では、寒気が南下した状態が続き、特に北日本では冬型の気圧配置が強く、荒れた状態が続いてしまいそうです。

また、東海方面では寒気の影響で西北西寄りの風が強いでしょう。

 

11日(日)も上空の寒気がさらに南下して、全国的に再び冬型の気圧配置が強まる見込みです。

(12月11日(日)午前9時予想天気図)

12-11-9

日本海側では荒れた状態が続き、太平洋側でも西日本では北~北西寄りの風により東寄りのうねりは抑えられた状態が続きそうです。

ただし、東海では西北西寄りの風が土曜日よりも強まりそうです。また、湘南や千葉などでも、沖合を吹く西寄りの風による波が何とか続くでしょう。

 

さて、今週の週末には、神奈川県の横須賀市津久井浜にて、ウインドサーフィンのJWAアマチュアスーパースラローム2016(第13回アマチュアスラローム選手権大会)が開催されます。

10日(土)は、冬型の気圧配置により北~北東寄りの風が吹きそうですが、午前中は4~5m/s程度で、午後にはもう少し弱まり3~4m/s程度となってしまいそうです。

ただし、11日(日)は冬型の気圧配置が多少強まってきそうなので、風も強まりそうです。

朝から午前中のうちは北西~北寄りの風が8~10m/s程度で、午後は北~北東寄りの風が8~10m/s程度吹いてきそうなので、午後の方が安定して吹いてくる可能性があります。

2016年度の全日本アマチュアスラロームの頂点が決まるとともに、スペシャルクラス優勝者にはプロ登録の資格が与えられるということでかなり気合が入る大会となっています。

今のところ土曜日よりは日曜日の方が吹く可能性がありますが、まだ先の予報なので、変わる可能性もあります。ただし、どちらにしてもこの季節は風が十分に吹く日が多いので、期待できそうです。

来年5月にはワールドカップも開催されるということで、注目の一戦となっています。みんなで応援しに行きましょう!

 

最後に、まだ1週間以上も先なので何とも言えませんが、17日(土)~18日(日)には、これもウインドサーフィンのウェイブとフリースタイルの大会である「JWA JAPAN TOUR 2016 COLD BREEZE(ウェイブ第1戦・フリースタイル第3戦)」が御前崎にて開催され、そのときも風は吹きそうです。期待しましょう!

(12月17日(土)午前9時予想天気図)

12-17-9

 

 

情報提供:WATER KIDS JAPAN

小川和幸気象予報士

12月7日(水)午後4時発表

 

 

 


OCEANS WATCHER

小川和幸

気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長

OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360

大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。

現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。

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