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小川和幸info

マイナビ THE JAPAN CUP SUP Race in Chigasaki 2016がいよいよ開催! 

2016.09.10

きょうから湘南の茅ヶ崎市東海岸南(茅ヶ崎ヘッドランドビーチ西側)にて、SUPの国際レースとして第2回目の『マイナビ THE JAPAN CUP SUP Race in Chigasaki 2016』が開催されています。

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この大会は、10月に2周年を迎える茅ヶ崎市とハワイ州ホノルル市・郡との姉妹都市締結記念事業の一つでもあり、海上およびビーチでも数多くのイベントが開催され、初日のきょうから大いに盛り上がりました。

まず、初日のきょうは、6kmレースと、世界ランキングがかかった18kmのロングディスタンスレースが行われました。

お天気も朝から良く、青空と太陽とがビーチと海を熱く照らし、開会式が行われた午前10時からいきなりボルテージも急上昇していきました。

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風も北東寄りの風が弱く吹き、午後の2時過ぎころからは東~南東寄りの風に変わりつつも、そんなに強まることはなく、また波も前日までに続いていた台風13号が残した南~南西寄りのうねりが弱まり、レースを行うには絶好のコンディションとなりました。

ただし、風も波もあまりない中でのレースとなったので、波をうまく使ったり、風をうまく利用したレース展開はなかなか難しく、しかも風もあまり吹いていない中で、気温も上がり、真夏のような太陽の真下で漕ぎ続けることは、まるでサウナの中で漕いでいるに近く、選手たちは暑さとの闘いを余儀なくさせられることとなっていました。

でも、そんな中でもまず6kmが行われ、男子・女子ともに順調な滑り出しを見せ、ほとんどの選手が無事にフィニッシュすることができていました。

見事に優勝したのは、レースボードクラスの男子は地元茅ヶ崎の鈴木敦士選手、女子は元ウインドサーフィンのオリンピック日本代表選手である長田雅子選手でした。

インフレータブルクラスでは、男子では田口らい選手、女子は斉藤麻有子選手、サーフボードクラスでは、男子が加藤修選手、女子は黒澤知子選手でした。

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また、午後に行われた18kmのロングディスタンスレースでは、いよいよ海外からのトップレーサーたちが顔を揃え、そんな彼らにどこまで日本のレーサーたちが立ち向かえるかが非常に楽しみな展開となっていました。

18kmレースでは、海外からのトップレーサーがトップ集団を作る中、一人まず抜け出たのは、昨年2015年のオーストラリアチャンピオンであり、今年2016年にプロデビューしたMichael Booth(STARBOARD)選手で、抜け出てからのスピードがあまりにも速かったので、途中でそのスピードが落ちるのでは?と誰もが心配している中、その心配を裏切るかのようにスピードが最後まで落ちず、後ろの選手との差をどんどんと広げていっていました。ちなみに彼は、今年ドイツ、フランス、クロアチアの大会などで優勝していて、世界ランキング7位という今年のダークホースと言われています。

そんな彼を後ろから追っていた第2集団の中で、コース終盤になってから飛び出して2位争いをしていたのが、James Casey(JP Australia)選手、Matt Nottage(STARBOARD)選手、そして我らが日本の第一人者であり、先日香港の大会で、初の国際大会優勝を成し遂げた金子ケニー選手です。この3選手は、Michael Booth選手から少し離れたところで、常に2位争いを最後まで繰り広げ、途中で金子ケニー選手が2位になってはJames Casey選手が2位に上がったりと、最後まで気を許さない展開となっていました。

Michael Booth選手が後ろとの差をさらに広げ、危なげなく、余裕をもって見事に1位でフィニッシュしてから2分もたたないうちに、2位争いをしていた3選手が最後のマークを数秒差で回り、フィニッシュラインまでのストレートを3選手ともに最後の力を振り絞って漕ぎまくり、誰が2位になってもおかしくない状況でしたが、最後の最後で見事に2位をもぎとったのはJames Casey選手で、その後ろにわずか7秒差で3位で金子ケニー選手がフィニッシュしました。そして、4位にはMatt Mottage選手が入りました。

金子ケニー選手は惜しくも3位でしたが、Michael Booth選手にはおよばなかったものの、その後ろで見事に世界のトップレーサーたちと互角に戦い、しかも2位争いをして惜しくも3位に入ったのは本当にお見事ですし、世界のトップレーサーとして、その実力がすでに認められていることを改めて日本で生で確認できた瞬間でした。

女子では、ワールドランキング1位で、ニュージーランド出身のAnnabel Anderson(Lahui Kai)選手が1位で、2位には日本の佐藤ユカ選手、3位には横山貴代(RIVIERA)選手が入りました。

気温も上がり、風もほとんどない中で、体感気温はおそらくかなり上がっていたと思います。この18kmレースに参加していた選手の中でも、その暑さにやられてしまい、いつもの実力が出せなかった選手も少なくなかったと思います。そうした過酷なレースの中でも、見事にほとんどの選手が無事にフィニッシュし、きょうのレースは全て終了しました。

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ビーチに用意されたステージでは、フラダンスや和太鼓などのライブがあり、また、隣のビーチでは、SUP体験会やモンスターSUPレース、アウトリガーカヌー体験会、水上遊具などで遊ぶキッズたちであふれていました。

さて、あすはいよいよ最終日となりますが、海上ではサバイバーレースという、海岸からすぐ近くに打った3つのブイを回り、まさにそのスピードを競うレースや、3kmレースが行われる予定です。

また、午後には出場選手のサイン会、そしてあすもステージはタヒチアンダンスや生バンドのライブなどもあり、また、キッズイベントも数多く行われていますので、ぜひお時間のある方は観に来られると十分に楽しめると思います。

あすは前線の影響で雲が多く、ときおり雨が降りそうな、そんな天気となってしまいそうですが、風は北東寄りの風が吹き続け、きょうよりは涼しくなってきそうです。また、波もあまりないので、レースでは今日同様に熱い戦いが観れるでしょう。

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レース結果の詳しくは以下をご覧下さい。

http://www.supu.co.jp/race/result10.php

 

文・写真:OCEANS MAGAZINE

気象情報提供:WATER KIDS JAPAN(iphone限定アプリ:Islands Watchより)

 


OCEANS WATCHER

小川和幸

気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長

OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360

大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。

現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。

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