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小川和幸info

あすからの1週間

2016.08.19

あす20日(土)は、関東の南海上を西寄りへ進んでいる熱帯低気圧が明日の朝には台風に変わる見込みですが、その台風や、東海上に張り出している太平洋高気圧からの吹き出しなどによる南東~東寄りのうねりが北日本から南西諸島にかけて、広い範囲で反応してきそうです。

(8月20日(土)午前9時予想天気図)

8.20

8.20.9

ただし、関東では北~北東~東寄りの風も強まりそうなので、千葉や茨城ではジャンク・ハードでクローズしてしまう場所も多くなりそうです。また、湘南では、うねりは反応しつつも、北~北東寄りの風により抑えられ、大きなサイズアップにはならないかもしれません。

 

21日(日)になると、関東の南海上を西へ進んだ台風や、南東海上から北日本へ向けて北上する熱帯低気圧などによる南東~東寄りのうねりが続き、千葉以北では引き続きハードな状態が続いてしまいそうですが、湘南では北~北東寄りの風が多少弱まりそうなので、うねりの反応が良くなってくるでしょう。

また、台風9号は小笠原諸島付近を北上しつつ、進路を北西寄りへ徐々に変えていく見込みです。

(8月21日(日)午前9時予想天気図)

8.21 8.21.9

 

22日(月)には、台風9号がさらに発達しながら東海地方へ接近し、夜には上陸する可能性があります。

その影響で東海~千葉にかけて南東寄りの風と波が強まり、ジャンクとなってしまう場所が多いでしょう。

(8月22日(月)午前9時予想天気図)

8.22 8.22.9

 

23日(火)は、台風9号は速度を速めながら北上して、東海から北日本を縦断して、夜には北海道へ達する可能性があります。

その影響で、東海から関東にかけては朝から南~南西寄りの風が強く、南東寄りのうねりに加えて南~南西寄りの風波も強まってきそうです。

海上では大荒れとなりそうなので、マリンスポーツは控えた方が良さそうですが、湘南では、ウインドサーフィンでウェイブが中上級者を中心に楽しめるコンディションになるかもしれません。

ただし、台風の進路や速度次第ではハードで危険な場合もありますので、台風の動きは要チェックです。

(8月23日(火)午前9時予想天気図)

8.23 8.23.9

 

24日(水)は、台風9号は勢力を落としつつ、北海道からオホーツク海へ抜けていく見込みです。

ハードだった千葉以北でも、徐々に落ち着いてくるでしょう。

また、湘南や東海でも徐々に落ち着いてきそうです。

(8月24日(水)午前9時予想天気図)

 

8.24 8.24.9

 

25日(木)~26日(金)にかけては、大陸からの高気圧に覆われ、久しぶりにお天気も全国的に回復してきそうですが、南東海上には再び新たな熱帯低気圧などができ始める可能性もあり、それらからの暖かくて湿った空気も入り込みやすく、大気の状態は不安定となり、お天気もまた怪しくなる可能性もあります。

また、東海~北日本にかけては、これらの熱帯低気圧からの南東寄りのうねりが新たに反応してくる可能性もあります。

(8月25日(木)午前9時予想天気図)

8.25 8.25.9

(8月26日(金)午前9時予想天気図)

8.26 8.26.9

まだまだ暑い日が続きそうですが、台風や熱帯低気圧による影響はまだまだ続きそうなので、今後の気象情報にはくれぐれも十分に注意するようにしましょう。

 

8月19日(金)午後9時発表

情報提供:WATER KIDS JAPAN

小川和幸気象予報士


OCEANS WATCHER

小川和幸

気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長

OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360

大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。

現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。

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