新着ニュース&ブログ

小川和幸info

WATERMAN LEAGUE VICTORIA CUP 2016 ZUSHI&HAYAMA 初日

2016.05.14

きょうからWATERMAN LEAGUE VICTORIA CUP 2016が逗子海岸および葉山にて開催されています。

朝から天気も良く、風も南寄りの弱い風が吹く中で、初日を迎えました。

IMG_4436 IMG_4434

IMG_4437 IMG_4439 IMG_4440 IMG_4441

会場には海外からのトップ選手が集結し、また、日本国内からも有数の選手たちが集まり、青空のもと、まずは開会式が行われました。

IMG_4447 IMG_4448 IMG_4450 IMG_4451 IMG_4452 IMG_4453 IMG_4457

IMG_4460

その後、午前11時30分からきょうのメインイベントであるWATERMAN LEAGUE WORLD SERIESのランキング対象レースとなる10kmレースが男女ともに行われました。

今回の10kmロングディスタンスレースでは、スーパーラップ方式を用いていて、これは、湾内コースを4周回る中で、1周だけショートカットコースを用いることができ、さらにそれはどこの周回で行っても良いとするものです。

2

これにより、選手たちは、通常のロングディスタンスレースの中での駆け引きなどのほかに、どこでショートカットをして勝負に出るか、選手にしても、レースを観ているギャラリーにとっても最後の最後まで勝敗がわからないという、画期的であり、ドキドキ感満載の展開を見せるレースとなっています。

今回のレースでの見どころは、昨年の総合優勝者であるKAI LENNY選手がどういったレース展開を見せて、今年もまた優勝してしまうのか、または昨年のロングディスタンスレースで優勝したCONNOR BAXTER選手がまた勝ってしまうのか、彼らに対してどこまでほかの海外選手たちが立ちはだかるのか、そして、我らが日本人選手たちがどこまで海外選手たちに迫っていけるか、見どころは満載となっています。

そして、いよいよ男子レースから始まりました。

まず、多くの選手たちがやはり最後にスーパーラップというショートカットを入れるのではないかと思われた中、日本人トップの成績を持ち、海外での経験値も高くなってきているケニー金子選手がこのスーパーラップを早速用いて、見た目ではトップでレースを引っ張っていくような形を見せていました。

そのあとに数人のスーパーラップを用いた選手を引っ張り、そのはるかあとに、まだスーパーラップを入れていないCONNOR BAXTER選手やKAI LENNY選手などの海外選手たちが続く展開となっていました。

この展開がケニー金子選手にとって吉と出るか凶と出るか、最初から楽しみな展開となっていました。

その後、2周目までは同じような展開を見せていましたが、3週目でついに海外選手たちを引っ張っていたCONNOR BAXTER選手やMICHAEL BOOTH選手などがスーパーラップでショートカットコースを選びましたが、その後のKAI LENNY選手などはそれには続かず、最後の4周目にスーパーラップを入れて、最後の勝負に出る展開を見せました。

最終マークを回った段階で、KAI LENNY選手などがどこまでCONNOR BAXTER選手たちに迫ることができ、そして抜くことができるかどうかが見ものとなっていましたが、わずかにCONNOR BAXTER選手たちの後ろに再び入ることになってしまい、最終マークを回ってからゴールまでのラストスパートでどこまでいけるか、KAI LENNY選手にとっては苦しい展開となっていました。

最終的には、CONNOR BAXTER選手がトップでゴールに入り、それに続いてMICHAEL BOOTH選手、3位にはCASPER STEINFATH選手が入りました。KAI LENNY選手は惜しくも4位に終わりました。

IMG_4466

日本のケニー金子選手は、惜しくも10位という成績で終えましが、彼にとっては新しいこうしたスーパーラップ方式のレースには初めての経験だったこともあり、どちらかというと楽しみながらレースに臨んでいたようでした。

レース後のインタビューでも、彼がまず最初にスーパーラップを入れたのは、トップ集団の中でレースを続けるよりも、前には人がいないフレッシュな海面を自分のペースで走ることにより、自分のいつもの力を発揮しやすいし、自分としても常に後ろの人を引っ張る展開をしていた方が自分らしいレースができるということで、最初からスーパーラップを入れて走ることを考えていたようです。また、今回のレースで使っているボードも、前に人がいるとノーズに水が入りやすいので、それよりも誰も前に人がいない海面で漕いだ方がスピードも出やすいということもあったようです。

今年が昨年よりもさらに海外選手が増えている中で、また、海外からも多くのワールドクラスのトップ選手たちが集まっている中で、こうした成績を出せたのは、悔しいけど、満足している様子もありました。

ほかの日本人選手も、海外選手が集まるこうした大きなレースとしては、新たなレース方式もあったせいもあるのか、難しいレースでもあったようですが、それぞれ自分たちの力を精一杯出せたレースとなっていたようです。

女子は、FIONA WYLDE選手がトップで、2位にはANGELA JACKSON選手、そして3位にはCANDICE APPLEBY選手が入りました。

日本人トップに入った横山選手も、5位という好成績を残し、世界で確実に戦えるニッポンを証明してくれていました。

IMG_4482 IMG_4478

 

あすはスプリントレースがあります。

これできょうのロングディスタンスレースとの成績で総合優勝が決まります。

さて、誰が今年は総合優勝するのでしょうか?

そして日本人選手も、どこまでスプリントレースで世界に挑めるのでしょうか。

あすもまだまだ見どころは盛りだくさんです!

きょうの動画です。

https://www.youtube.com/watch?v=7pPkD3AB8tA

文・写真:OCEANS MAGAZINE

 


OCEANS WATCHER

小川和幸

気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長

OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360

大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。

現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。

PageTop