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連載第5回 空飛ぶ日記「肩の靭帯が切れて凹む」/バルクヘッドマガジン

2016.03.24

みなさん元気に乗っていますか? この連載を開始してから、どこへ行ってもひとこと、ふたこと感想や質問をもらうようになりました。ありがたいこ とです。みなさんに読んでもらえるのは嬉しいものの、そんなに得るものはないであろう内容に恐縮しつつ、成り行きに身を任せたいと思っています。そしてい ま、本意ではないのですが、いろいろ不便が生じていることを報告しなければなりません。(BHM編集部)

掲載がしばらくあいてしまったのは、ディープな読者のみなさんなら、なんとなく予想がつくかもしれません。まったく乗れていないのです。2月中旬 から海外取材が続いていて、そもそも葉山にいませんでした。出張は前から計画していたことで、だからこそ真冬にコソ練していたわけです。いや、ほとんど泳 いでいたんですけど。

編集長の仕事は、簡単に言ってしまえば、海の上で撮影して、実際に見たり聞いたことを原稿にすることです。ヨットレースを撮影するのは好きだし、 試してみたい撮影方法やアイデアがたくさんあるので、楽しくやりがいのある仕事です。やりがい度、おもしろ度、しあわせ度はかなり高く、仕事に誇りを持っ ています。

実はモスに乗り始めた理由のひとつは、昨年、撮影作業が続いたせいで足や手首を痛めてしまい、「こりゃ身体を鍛えないとダメだ」と考えたからです。どうせトレーニングするなら好きなヨットに乗ってやれば一石二鳥、とモスを選びました。

その選択は間違っていません。モスに乗るには体力(と精神力)が必要です。トレーニングは不可欠だし、乗った後の疲れ方もハンパない。編集長は、1時間海に出ただけでヘトヘトになってしまいます。

しかし、ちょっとした問題がおこったのです。2月のセーリングで肩を傷めたことは前回の記事で報告しました。その記事を書いていた時点では、軽い打ち身程度で、痛みは直におさまるだろう、とたかをくくっていたのですが、全然消えません。

そして海上で撮影する時、不安定なボートの上で重くて大きいカメラとレンズを、長時間上げ下げするのが難しくなりました。おかしいな、おかしいな。この1カ月、にがい顔をしながら海上で撮影していたのです。

あまりにも調子がヘンなので、先々週アブダビのアジア選手権で会った日本49erチームのトレーナーさんに診てもらったところ、「これは、肩の靭帯(じんたい)が切れてますね。関節がゆるんしまって痛みが出てます。ちょっと長引くかもしれませんよ」とのこと。

ががががががーん!!

かなりショックです。フォイリングの感覚を忘れないうちに乗りたいけれど、メインシートを引く動作をすると肩がズキンと痛い。がまんして乗っちゃいたいけれど、カメラが持てなくなるかもしれない。そうすると仕事ができなくなってしまう。それは困る。。。

いまは無茶をせず、鍼灸整骨院へ通って、針をうってもらったり、酸素カプセルに入ったり、治療に専念しています。あれ、編集長は、なんのためにモスに乗り始めたんでしたっけ? 本末転倒。日々是決戦。これもまた人生。。。

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アブダビのヨットハーバーで治療を受ける編集長。おかしい、おかしい、何かがおかしい。photo by K.Nakazima

 

バルクヘッドマガジンより

http://bulkhead.jp/%E9%80%A3%E8%BC%89%E7%AC%AC5%E5%9B%9E-%E7%A9%BA%E9%A3%9B%E3%81%B6%E6%97%A5%E8%A8%98%E3%80%8C%E8%82%A9%E3%81%AE%E9%9D%AD%E5%B8%AF%E3%81%8C%E5%88%87%E3%82%8C%E3%81%A6%E5%87%B9%E3%82%80%E3%80%8D/


OCEANS WATCHER

小川和幸

気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長

OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360

大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。

現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。

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