小川和幸info
あすから週末の気象情報
2016.03.17
あすから来週の月曜日までの気象について簡単に解説いたします。
ISLANDS WATCH(※)によると、まずあす18日(金)は、日本付近を覆っていた高気圧が徐々に東海上へ進み、西からは新たな気圧の谷や前線が近づいてくる見込みです。
その影響で、天気は西から下り坂で、西日本では南東~南寄りの風が入りやすく、特に南向きの場所では面も乱してしまいそうです。南寄りの風波も反応してきそうですが、波質は落としてしまうでしょう。
東日本では、南~南西寄りの風が吹きやすく、おそらく6~8m/s程度は吹いてきそうなので、やはりこちらも面を乱してしまいそうです。
風波で多少サイズアップしそうですが、あまり大きなサイズアップにはならないでしょう。
ウインドサーフィンは大きめのセイルとボードで何とか走れるようにははるでしょう。
(3月18日(金)午前9時予想天気図)
19日(土)は、東日本では気圧の谷が通過しそうなので、天気は下り坂で、雲に覆われた朝を迎えそうです。
風は、朝から午前中にかけては南~南西寄りの風が強まり、風波でもサイズアップしてきそうです。おそらく8~10m/s程度は吹き、気圧の谷が通過する午前8時~10時ころにかけてはそれ以上吹いてくる可能性もあります。
ただし、昼ごろを過ぎると気圧の谷も通過して、南海上には前線も停滞しそうなので、徐々に風は弱まり、北寄りに変わりそうです。
予想よりも気圧の谷が速く通過して、北寄りの風に早く変わる可能性もあるので、ウインドサーファーはくれぐれも注意するようにしましょう。
また、サーフィンは、午後には北寄りの風に変わりそうなので、徐々に面はまとまってきそうです。また、沖合では西寄りの風が吹き続けそうなので、ややまとまりのない状態は続いてしまいそうですが、サイズはそこそこあってサーフィンできるコンディションは続くでしょう。ただし、はじめのうちはハードかもしれないので、十分に注意して入りましょう。
御前崎などでは、昼前ころから午後にかけては西寄りの風が強く吹き続けそうなので、ウインドサーフィンは波も十分にあり、暖かい中でウェイブが楽しめるでしょう。
西日本では、北寄りの風に変わりそうなので、南寄りの風波は徐々にまとまってきそうです。ただし、サイズダウンも早そうなので、サーフィンするなら早めが良さそうです。
(3月19日(土)午前9時予想天気図)
20日(日)は、西から張り出した高気圧に覆われそうなので、東日本では北東寄りの風が吹き、6~7m/s程度は吹きそうです。
南~南西寄りの風波は続き、サーフィンできそうですが、徐々にサイズダウンも早そうなので、まずは早めが良いでしょう。
西日本でも、南寄りの風波はさらに抑えられてしまいそうなので、早めが良さそうです。
(3月20日(日)午前9時予想天気図)
21日(月)は、東日本では、引き続き西から張り出す高気圧に覆われる見込みです。
北東寄りの風が午前中を中心に強めに吹きそうなので、三浦などではウインドサーフィンが楽しめそうです。ただし、午後になると北東寄りの風も弱まってしまうでしょう。
また、南~南西寄りのうねりはさらに抑えられ、弱まってしまいそうなので、湘南などでは早めが良さそうです。
千葉などでは、北東寄りの風が入りやすいものの、東寄りのうねりが続くでしょう。
西日本では、南東~東寄りのうねりが続きそうですが、北~北東寄りの風に抑えられてしまうでしょう。
(3月21日(月)午前9時予想天気図)
この週末は波も何とかあり、サーフィンはそこそこできる子にディションも続きそうですが、春のように暖かく、天気も良くて場所によっては混雑してきそうなので、十分にルールとマナーを守りながら、楽しく安全に遊ぶようにしましょう。
※ISLANDS WATCHとは、i-phone限定の気象情報アプリで、南西諸島をはじめ、全国の1週間先までの1時間ごとの沖合の風や波予報や、1週間先までの天気図、潮汐情報などを見ることができます。App Storeからダウンロードすることができます。
情報提供:WATER KIDS JAPAN
代表 小川気象予報士
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小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360
大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。