小川和幸info
南アフリカが首位へ!アルゼンチン470世界選手権3日目/バルクヘッドマガジン
2016.02.25
2月24日、アルゼンチンで開催されている「470級世界選手権3日目」。ブエノスアイレス沖は、本日も期待された風は吹かず、約2時間の陸上待 機からはじまりました。その後、午後の風を期待してドックアウトしましたが、レース海面も風なし。きょうも長い1日が始まりました。(BHM編集部)
南アフリカAsenathi Jim / Roger Hudsonチームが自身初のワールド首位に立ちました。第5レースでは逆転トップ。ロンドン五輪を目標に作られたアフリカチームはここまで成長しました。photo by Junichi Hirai
大会3日目は男子2レース、女子1レースおこなわれました。結局、スタートした時刻は予定の12時から約4時間後まで待たされました。レース海面 で北東の風が一瞬だけ吹き上がりましたが、風向が安定しません。風の強弱のアップダウンも激しく、このようなコンディションで土居一斗/今村公彦が気を吐 きました。弾丸スタートから1上マークを2位回航、3位フィニッシュで成績も急浮上します。
「ポートロングのコースでプランどおりに走れました。スタートがうまくいったのが一番です。でも、その後(第5レース)が、よくなかった。スタート で右海面へ逃げてから風が大きく左へ。ずっとリフトを走る最悪のパターン。タックのタイミングがわからなかった。こんな場面の正解は、すぐにタックして左 海面へ向かわなくてはいけないのでしょうね」(今村)
第5レースでは、風が大きく左へシフト。1〜2マーク(サイドマークレグ)、スピネーカーが上げられなくなってしまい、サイドマークにクローズで アプローチするという大変則コースとなりました。こうした片道1本コースでマイナスを走ってしまったことは、不運だったと言わざるを得ません。
午後5時30分を過ぎてもレース委員会はレース続行の意思を見せますが、急速に発達した低気圧の影響を受けるため、ハーバーバックのアナウンス。 夜になり雨が降り出し、気持ちの良い冷たい風が通り過ぎました。明日大会4日目はレース進行の遅れを取り戻すべく、午前10時スタートでおこなわれます。
アルゼンチン470級世界選手権 3日目成績
男子 参加42艇
1. RSA Asenathi Jim / Roger Hudson 3-16-6-11-1 21p
2. ESP Onan Barreiros Rodriguez / Juan Curbelo Cabrera 8-5-4-4-20p
3. SWE Anton Dahlberg / Fredrik Bergstrom 11-4-2-15-10 21p
4. AUS Mathew Belcher / William Ryan UFD-21-1-6-3 31p
5. CRO Sime Fantela / Igor Marenic 5-6-18-2 27
6. GRE Panagiotis Mantis / Pavlos Kagialis 29-2-13-1
16p
22. 土居一斗/今村公彦 32-7-29-3-31 102p
女子 参加40艇
1. FRA Camille Lecointre / Helene Defrance (UFD)-1-5-2 8p
2. AUT Lara Vadlau / Jolanta Ogar (21)-7-2-1 10p
3. NED Afrodite Zegers-Kyranakou / Anneloes Van Veen (4-10)-1-5 10p
4. USA Anne Haeger / Briana Provancha 3-2-(16)-7 12p
5. USA Sydney Bolger / Carly Shevitz (1)-11-4-19 16p
6. CHN Xiaoli Wang / Lizhu Huang (2)-4-18-12
14. 吉田 愛/吉岡美帆 14-15-6-(25) 35p
30. 山口祥世/畑山絵里 30-33-11-30 71p
◎大会写真(バルクヘッドマガジン・フェイスブック)
https://www.facebook.com/bulkheader/
◎ARGENTINA 470 Championships
http://2016worlds.470.org/
初日の失格+21位で出鼻をくじかれましたが、その後1-6-3位を取って急浮上したオーストラリア。photo by Junichi Hirai
女子トップを取ったオーストリア。現在ワールドで2連覇しています。photo by Junichi Hirai
第5レースで3位、会心の走りを見せる土居/今村。8月までリオ尽くしの毎日になります。photo by Junichi Hirai
片振れのシフトに乗ることが出来ず、カットレースを作ってしまった吉田/吉岡。photo by Junichi Hirai
往年の名選手、イタリアのガブリオが復活しています。photo by Junichi Hirai
https://www.youtube.com/watch?v=q7B741u7lnk
大会3日目ダイジェスト映像。制作:デイリーセーリング
バルクヘッドマガジンより
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OCEANS WATCHER
小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360
大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。