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連載第4回 空飛ぶ日記「ものすごいスピードでドカーンと飛ばされる」/バルクヘッドマガジン

2016.02.17

春一番なんて吹かなければいいのにね。海に出られなくなるから。みなさん、ガツガツ乗ってますか? 編集長は、ハードにコソ練してます。でも、 ちょっとした問題が…。先日いい風でセーリングしていた時、ドッカーンと飛ばされてノーズダイブ。ものすごい勢いで落っこちて何かに強く当たり、右肩を痛 めてしまいました。むむむ。これは、まずいぞ。(BHM編集部)

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モスに乗り始めて1カ月。この船は気軽に人に薦められるものではありません。覚悟を決めた馬鹿だけが挑戦する船だと再認識しました。羽根が欲しいぜ!photo by Junichi Hirai

編集長の下手っぴな日々が続いています。同じ失敗を繰り返し、沈を回避する方法を学びつつあるものの、100回が80回になった程度で、しんどい ことに変わりありません。葉山沖をくらげのように漂いながら「いったい何をやってるのか?」と自問自答。めげることもありますが、海に出なければ何も始ま りません。がんばろっと。

実は、先日の練習で、飛ばすコツをつかんだ気がするんです。その方法を説明するのはむずかしいのですが、(1)リーチングで走りはじめハイクアウ トポジションへ。(2)ハイクアウトしながらメインシートをポンプ。ここでグイグイっとアンヒールさせる。(3)スッーと浮き上がる予感がしたらちょいと バウダウン。するとフワッ、そしてズバババーッと走りだすわけです。これがフォイリングです。わかりますか? わかりませんよね。ええ、自分でも書いてい て分からなくなりました。

飛び上がるにも問題ありですが、飛んだ後がもっと大変なのです。止まり方がわかりません。セーリングは、よく自転車(サイクリング)に例えられま すが、モスも同じです。ほかのセーリングと違うのは、急坂をブレーキなしで走っている、ということ。行き先は地獄。そのスピードは、正直に言って怖い。

フォイリング中は、その走りをキープするのが精一杯です。で、さらに加速していくにつれて冷や汗が出てきます。「これ、どうやったら止まる の?」。技術や経験のない編集長は、アンヒールして沈没するか、オーバーヒールで吹っ飛ばされて止まることになります。もう身体はボロボロ。この対処法 は、、、まだよく分かっていません。ああ、くやしい。

吹き飛ばされた時、船のどこかに右肩をぶつけてしまったのでしょう。乗りたい気持ちは抑えて、しばらく養生するとします。そして、編集長は今週末 から海外取材遠征がはじまります。なので、モードを切り替えないといけません。次はいつ飛べるのかな。フォイリングが待ち遠しいシーズンがはじまります。

連載 バルクヘッドマガジン編集長の空飛ぶ日記
第1回「編集長の空飛ぶ日記、はじまります」
第2回「神様ありがとう、編集長は空を飛んだよ」
第3回「海に出たいのに出られない」

 

バルクヘッドマガジンより

http://bulkhead.jp/%E9%80%A3%E8%BC%89%E7%AC%AC4%E5%9B%9E-%E7%A9%BA%E9%A3%9B%E3%81%B6%E6%97%A5%E8%A8%98%E3%80%8C%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%94%E3%81%84%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A7%E3%83%89%E3%82%AB/


OCEANS WATCHER

小川和幸

気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長

OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360

大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。

現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。

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