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小川和幸info

帆船で子供たちと航海する学生ボランティア募集/バルクヘッドマガジン

2016.02.05

みなさん、セールトレーニングって知っていますか? これは帆船を使って航海術、帆船の操船、海の知識や団体生活のルール等を学ぶプログラムです。 編集長も、20代の頃に取材で乗船したことがあり、トップヤード(マストトップ)にカメラを持って登った時の恐怖と興奮はいまも覚えています。さて、神戸 大ヨット部を卒業して、大学院でセーリングを用いた教育について研究・普及活動をしている若松さんから、セールトレーニングのボランティア募集案内が届き ました。興味ある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?(BHM編集部)

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帆船で子供たちと航海する学生ボランティアを募集します

このたび、4月〜7月という3カ月の期間で、帆船で子供たちと一緒に夏の思い出となる航海を作り上げる学生ボランティアを募集します。今回は関西 圏(活動範囲は神戸港を中心とした関西圏)での募集ですが、近日中に関東圏(横浜港を中心とした関東圏)での募集もしたいと思っています。(文/神戸大 若松幸秀)

帆船に馴染みがない方も多いかもしれません。簡単に現在の帆船について説明します。

世界各地で帆船は「セールトレーニング」という青少年向けの教育活動を広く行っています。そして、ディンギーヨットやクルーザーヨットとも深く結 びついていて、大小様々なセーリングボートに乗るセーラーが広いネットワークを持っています。彼らは青少年に広く「海に出る」「風の力で海を進む」「大自 然の中で仲間と力をあわせる」というなかなかできない体験を提供しています。

私はつい先日、カナダ東部のケベックシティーで行われた世界中のセールトレーニングに携わるセーラーの集まりに参加してきました。その中で、まだ まだ日本語では得られないようなたくさんのセーリングを学ぶことができました。若者や障害のある方を含む一般の方にいかにセーリングを楽しむ機会を提供で きるかを世界中から400人を超えるセーラーが集まり熱い議論を交わしていました。

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Sail Training International(セールトレーニングインターナショナル)では世界中から、セーリングと教育に関わる人が集まっています。こちらはアメリカで のソナー級を使った心身に受けたダメージをケアするWarrior Sailing Programについての紹介。Photo by W. Yukihide

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2015年に一番優れたセールトレーニングを行った団体にはオランダの帆船「ヨーロッパ」が選出され表彰されました。この船は、伝統的な帆走での航海で教育プログラムを行っています。Photo by W. Yukihide

このような活動をさらに広げるために、日本でもっと子供達が海を体験できる場所を作りたいと思い、今回は帆船での教育に携わってくれる学生ボランティアを募集します!

まずは、活動の第一弾として、4月〜7月の期間で神戸港を母港とする帆船「みらいへ」の協力を得て、帆船での小学生向けの航海で、子供達と一緒にかけがえのない海の思い出を作り上げてみませんか?

ボランティア募集の概要
対象:関西圏の大学、大学院、短期大学、専門学校の学生。
内容:帆船を使った小学生向けの体験学習プログラムの企画、運営。
活動の日程:詳しくは募集ホームページに記載しています
主な活動の場所:帆船「みらいへ」船上(停泊場所:神戸港)
参加の条件:7月20日(水)〜7月22(日)の航海とその前の準備(週1回程度)に参加する意思があること。また、事前の説明会と体験航海に参加できる方
募集ホームページ:http://www.maritime-cluster.jp/miraie/volunteer/vol.kansai.html
(リンク先のページではセーラーでない方のためにより詳しく案内しているので、シェアしていただけるとありがたいです)

まずは直近で2月20日に説明会が、2月27、28日に体験航海があるのでそれに参加してみてください! 体験航海に参加した以降に、活動に参加するかを決めていただくので、まずは帆船でのセーリングがどのようなものか体験してみませんか?

どんな人が向いている?
・子どもと触れ合ったり、教えたりすることが好きな人。
・海や自然が好きな人。海や船の専門家から学ぶことができます。
・教室を飛び出して行う野外教育や体験教育に興味がある人(関連する資格をもった指導者から学ぶことができます)。
・協力して企画や運営をして一つの物事を作り上げる経験をしたい人。
・なにか新しいことにチャレンジしたい人!

ボランティアという形ではありますが、参加する学生のみなさんにも素晴らしい思い出と、水平線のように広がる新しい世界が得られる機会にしたいと考えています。

子供たち向けの航海を企画するうえで、帆船だけではなく、カヌーやヨットをともに体験して野外教育や自然にふれ合うことの楽しさを実感するような活動も、3カ月の準備期間で実施していこうと考えています!

この記事を読んでくださっている方の中には、セーラーの方も多いとは思います。ご友人の方にセーリングの楽しさを伝えたいと思っているけど、いい方法があまりないということもあると思います。

帆船での航海は安全かつ体力的な負担も大きくはありません。みなさんのまわりにいる学生で、何かを始めたいと思っている方がいれば、ぜひこの活動を教えてあげてください! セーリングの素晴らしさを知ることができる入り口にしたいと思っています。

 

 

バルクヘッドマガジンより

http://bulkhead.jp/%E5%B8%86%E8%88%B9%E3%81%A7%E5%AD%90%E4%BE%9B%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%A8%E8%88%AA%E6%B5%B7%E3%81%99%E3%82%8B%E5%AD%A6%E7%94%9F%E3%83%9C%E3%83%A9/


OCEANS WATCHER

小川和幸

気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長

OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360

大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。

現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。

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