小川和幸info
年末から年始にかけての気象情報!
2015.12.29
さて、今年もいよいよ残すところあと2日余りとなってきています。
みなさん、やり残したことはないですか?
まだあと2日あるので、やり残したことなどあれば、やっておいた方が良いかも。でも、自分もいっぱいありすぎて、何から手を付けて良いかわからないので、来年に持ち越すものがたくさんありそうです。
今年はみなさんにとってどういう年でしたか?
良い波、良い風に当たりましたか?
良い波、良い風に当たった方も、当たらなかった方も、笑顔で今年が終えられることに感謝しながら、また、来年の波と風に期待したいと思います。
さてさて、今年もあと2日余りですが、この年末から来年にかけての気象について解説いたしましょう。
まずあす30日(水)は、西~東日本では冬型の気圧配置も緩んで高気圧に覆われ、北日本でも夜には緩んできそうです。
(12月30日(水)午前9時予想天気図)
北西~北寄りの風が弱まりそうなので、太平洋側では、抑えられていた東~南東寄りのうねりの反応が若干良くなる可能性があります。ただし、大きなサイズアップにはならないでしょう。
また、日本海側では、ジャンクだった北~北西寄りの風波はまとまってきそうです。
そして大晦日31日(木)ですが、高気圧に覆われているものの、上空の寒気は南下した状態が続きそうなので、寒気の影響で北部ほど大気の状態は不安定となりそうです。
(12月31日(木)午前9時予想天気図)
太平洋側では、東~南東寄りのうねりが何とか続きつつも、後半は西から徐々に冬型の気圧配置となってきそうなので、西日本では北~北西寄りの風が徐々に強まり、うねりは抑えられてしまいそうです。また、日本海側西部では、風が出てきて、多少面をザワつかせる程度となってしまうでしょう。
2016年1月1日(金)は、冬型の気圧配置からのスタートとなりそうです。
(2016年1月1日(金)午前9時予想天気図)
日本海側では、北~北西寄りの風が強まり、ジャンクであいにくの天気となってしまい、山沿いでは雪が降り、新雪が降り積もりそうですが、風も強そうなので、注意が必要です。
太平洋側では、北~北西寄りの風が強まりそうなので、東~南東寄りのうねりは抑えられつつも、御前崎方面では北西寄りの風が吹き、波はあまり期待できませんが、ウインドサーフィンのウェイブコンディションでの初乗りはできそうです。
ちなみに太平洋側の夜明けのお天気は雲は多少出そうですが、基本的には晴れそうなので、初日の出はしっかりと拝めそうです。
初乗りサーフィンはかなり寒そうですが、海上からの初日の出も見えるでしょう。
1月2日(土)は、新たな上空の寒気が南下してきて、東~北日本中心に冬型の気圧配置というよりも南高北低型になり、全国的に西寄りの風が強く吹きそうです。
(1月2日(土)午前9時予想天気図)
日本海側では、引き続きジャンクとなってしまいそうですが、太平洋側では、西寄りの風と波が強まり、東~南東寄りのうねりは抑えられたままとなってしまいそうですが、東海~千葉南にかけては西寄りの風波やうねりが反応してきそうです。
ただし、西寄りの風も強く、年明け初の大西となりそうです。
湘南でも西寄りの風が午後くらいから強まってきそうなので、ウインドサーフィンのウェイブ湘南組も初乗りはできるでしょう。
1月3日(日)は、西日本では高気圧に覆われ、おだやかなお天気となりそうです。ただし、沖合では北西~西寄りの風が強めに吹き続けそうなので、東~南東寄りのうねりは抑えられたままとなってしまうでしょう。
(1月3日(日)午前9時予想天気図)
東~北日本では冬型の気圧配置が続きそうなので、北西~西寄りの風が強めに吹き続けそうです。御前崎方面では、2日に続き、3日も北西寄りの風が強く吹き続けるでしょう。ただし、湘南から千葉南にかけては、北西寄りの風になってしまう可能性もあり、沿岸では朝方まで西寄りの風が吹き続けても、日の出とともに北西寄りに変わってしまう可能性もあります。
ただし、西寄りの波は続きそうなので、北寄りに風が変われば、サーフィンには良いコンディションとなりそうです。期待しましょう。
1月4日(月)の前半は冬型の気圧配置が緩むものの、後半から5日(火)、そして6日(水)前半にかけては再び冬型の気圧配置となりそうです。
また、6日(水)後半は冬型の気圧配置が一旦緩むものの、7日(木)になると再び冬型の気圧配置が強まり、8日(金)にかけて冬型の気圧配置が続きそうです。
さらには、まだ何とも言えませんが、5日(火)ころには日本のはるか南東海上で今年初の熱帯低気圧、もしくは台風が発生して北西方向へゆっくりと進んでくる可能性もあります。
(1月5日(火)午前9時予想天気図)
来年はどんな年になるのか、エルニーニョなのでなかなか予想が難しいですが、それでも非常に楽しみです。
また皆様に良い波と良い風が訪れますように!
WATER KIDS JAPAN
代表:小川和幸(気象予報士)
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小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360
大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。