小川和幸info
第41回全日本ライフセービング選手権大会1日目
2015.10.10
きょう10月10日(土)からあす11日(日)にかけて、神奈川県の藤沢市片瀬西浜海岸にて、第41回全日本ライフセービング選手権大会が開催されています。
各エリアから選出された代表選手たちが一同に集まり、毎年ここ片瀬西浜海岸にて、それぞれの種目の日本一を決める大会となっています。
きょうは、高気圧に覆われていたものの、南海上には前線が徐々に近づき、また、上空には強い寒気を伴った気圧の谷が南下してきていることもあって、朝から雲が多く、午前中はときおり青空が見える瞬間もありましたが、午後になると雲は一層厚くなり、午後3時過ぎには小雨がぱらついていました。
また、風も朝から北寄りのかなり弱い風が吹いていた程度で、昼過ぎにかけては北から徐々に南東寄りに変わってきたものの強くなることはなく、むしろほぼ無風に近く、波もスネ~ヒザくらいのインサイドの力のないブレイクで、たまのセットでは沖合を吹いていた南~南西寄りのモモくらいの波が入り、干潮となる午前9時30分ころから潮の満ち込みにかけては、多少うねりの反応は良くなっていたものの、大きな変化はなく、風も波もあまりない中での試合展開となっていました。
ただし、午後3時ころを過ぎると、雨が降り出したとともに上空の強い寒気を伴った気圧の谷に吹き込む南~南西寄りの風が徐々に強まりだし、風波はさほど大きくはならないものの、面をザワつかせ、オーシャン(海上)での競技については徐々に影響が多少出始めていました。
そんな中、大会1日目となる本日は、まずビーチでは2kmビーチラン男子予選から始まり、ビーチスプリント男女予選と準決勝、そしてビーチフラッグスの男女予選と男子2次予選が行われました。
また、オーシャンでは、ボードレース男女予選、サーフスキーレースの男子予選と男女決勝、レスキューチューブレースの男女予選と男女決勝、オーシャンマン予選まで行われました。
最後のサーフスキーレース男女の表彰式のときには、すでに日が暮れ、暗い中での表彰となり、朝から夕方まで、みっちりと競技を終えた選手たちの顔には、疲れと同時にまずは1日目を戦い抜いたという充実感も見えていました。
さて、あすは、2日目で最終日となっているので、ビーチ、オーシャンともに各種目の決勝が相次いで行われる予定です。
ただし、上空の強い寒気はさらに南下して、南海上の前線の影響も出そうなので、朝から雨で、特に朝は強い雨が降る可能性があります。
また、風も、きょうの夕方に強まった南~南西寄りの風は、夜中のうちにいったんは弱まるものの、あすの午前中にかけては再び徐々に強まり出し、午後になると10m/s以上吹いてくる可能性もあります。
あすは気温も低く、さらに雨と風の影響でかなり体感気温も低くなりそうです。
(10月11日(日)午前9時予想天気図)
選手はもちろん、スタッフもしっかりとした防寒対策の上、最終日の決勝を楽しんで戦い抜いてもらえればと思っています。
あすの最初の競技は、ビーチでは2kmビーチランの女子決勝が午前7時50分からスタートで、オーシャンでは、サーフレース女子予選が午前8時30分からスタートする予定です。
天候はあまり良くなさそうですが、お時間あれば、日本のトップクラスのライフセーバーたちの戦う姿を生でご覧になっていただけたらと思います。
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OCEANS WATCHER
小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360
大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。