小川和幸info
湘南のあしたはウインド!
2015.09.30
あすは、日本付近を覆っていた高気圧は東海上へ抜け、いったん中国大陸に上陸していた元台風21号(熱帯低気圧)が、再び温帯低気圧となって発達しながら日本海を通過しそうなので、全国的に南~南西風が強まりそうです。
また、それに伴って南向きの場所では、風波ながらもサイズアップしてくるでしょう。
ここ湘南でも南~南西寄りの風が徐々に強まり、特に午後は10m/s以上吹いてくる可能性があります。
久しぶりにウインドサーフィンでウェイブ・コンディションとなりそうなので、期待しましょう。
(10月1日(木)午前9時予想天気図)
(10月1日(木)午後3時予想天気図)
その後、上空には強い寒気が南下して、低気圧から伸びる前線は2日(金)の午前中には南海上へ抜けていきそうなので、西日本では北西寄りの風に変わり、面が整ってくる可能性があります。
また、東日本でも朝のうちは南西寄りの風が強く吹き続けそうですが、前線通過後には徐々に北寄りの風に変わり、面が整ってきそうです。
ちなみに御前崎などでは、2日(金)~3日(土)にかけて、上空の寒気による西寄りの風が強まり、特に2日(金)は南西寄りの風波付きの西寄りの風となりそうなので、そこそこのウェイブコンディションとなりそうです。
あと、今週末には、千葉のいすみでTED CUPが開催されます。
今のところ、3日(土)は、西~南西寄りの風が吹きそうなので、面は整い、10月1日(木)~2日(金)にかけて強く吹く南~南西寄りの風波が弱まりつつも何とか続きそうです。
(10月3日(土)午前9時予想天気図)
そして、4日(日)は、南~南西寄りの波はさらに弱まってしまいそうですが、はるか東海上の高気圧からの吹き出しによる東~南東寄りのうねりが何とか続きそうです。
(10月4日(日)午前9時予想天気図)
ただし、西から張り出してくる高気圧からの吹き出しにより、北東寄りの風が多少強まり、面は乱れてきてしまう可能性があります。
コンディション的にはまずまずの状況と思われ、また、今回の大会では、多くの参加者が見込まれるので、かなり盛り上がりを見せる大会となりそうです。
最後に、日本のなるか南東海上には気になる雲の渦があります。
もしかするとあすには熱帯低気圧となり、その後徐々に発達しながら北西へ進んでくる可能性があります。
今現在予想されるコース、大きさ、勢力などから判断すると、早ければ6日(火)ころには南東寄りのうねりが反応し始め、8日(木)~9日(金)ころをピークに強まってくる可能性があります。
今後の台風情報は要チェックです!
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OCEANS WATCHER
小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360
大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。