小川和幸info
全日本ライフセービング選手権大会東日本地区予選会2日目
2015.09.20
きのうに引き続き、千葉県の御宿海岸にて、全日本ライフセービング選手権大会東日本地区予選会2日目が開かれました。
きのうの夕方には台風20号からの南東寄りのうねりが強まり、胸~肩前後サイズまでサイズアップしていて、きょうの午前中はさらにサイズアップして、かなりハードとなってしまうのではないかと心配されていました。
その心配とおり、今朝は、台風20号からの南東寄りのうねりはきのうよりもさらに強まり、肩~頭たまにオーバーヘッドサイズまでサイズアップしていて、かなり潮の流れも強く、きのうよりもさらに沖合でブレイクしているような状況となっていました。
でも、北~北東寄りの風に変わっていたこともあり、ワイドなブレイクが多いものの、切れ目もあり、セット間隔もかなり長いということで、マークや安全管理の上では開催可能ということで、午前6時30分の安全対策委員会にて、本日の開催が決定されました。
きのうに海上での種目はほとんど消化していたので、きょうはレスキュー関係のレース(ボードレスキュー男女予選、レスキューチューブレスキュー男女予選)のみとなっていたこともあり、午前中にはすべての海上での競技を終えることができました。
ただし、波のパワーはきのうよりも増していたこともあり、ブレイクにつかまると、強烈なパワーに押し戻されることも多々あり、またインサイドでは右の方へ流されてしまう強いカレントにより、ゴールからかなり離れて陸に上がってしまうこともあり、かなり苦戦はしていました。
それでも、選手たちは最後まであきらめずに、果敢に最後まで戦い抜いていました。
また、ビーチでは、ビーチリレー男女予選、ビーチフラッグス男女予選、2kmビーチラン男子予選が行われました。
選手やスタッフの疲れた体を癒やすように、御宿町の皆様からは、きのうのつみれ汁に続いて、きょうは持つ煮込みが無料で配布され、選手・スタッフ全員で食べさせていただき、すぐに完食したようです。
今回は、台風20号からの南東寄りのうねりが強まり、開催自体が危ぶまれていましたが、何とかタイムテーブルをうまく組み直していただき、全競技を終えることができました。
大会中には、ライフセービングのインストラクター資格を持ったベテランを含む安全課のメンバーが海上では全選手を見守り、マーク打ちから選手のサポートまで、迅速かつ的確に動いていただいていたこともあり、これだけのハードなコンディションの中、大きな事故もなく、安全に大会を終えることができ、とても感心いたしました。
彼らは、最後には、少し時間の余裕があったので、頭サイズの波を楽しむがごとく、波乗りを堪能し、さらには今後の活動のために、さらなるトレーニングをして、技術向上に努めていました。
本当に頭が下がる思いです。
来週末は、全日本学生選手権大会が開催予定ですが、次の台風が発生し、その台風からのうねりが入ってくる可能性があるので、またもやハードコンディションとなってしまう可能性もあるのですが、安全課の方をはじめとした全スタッフにより、安全に大会が開催されることを願っています。
選手の皆様はもちろん、大会運営関係者の皆様、JLAの皆様、地元御宿町の皆様、本当にお疲れ様でした。
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OCEANS WATCHER
小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360
大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。