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29日開始。リオ五輪470代表選考、オーフス・ヨーロッパ選手権迫る/バルクヘッドマガジン

2015.06.27

6月29日からデンマーク・オーフスで「470級ヨーロッパ選手権」がはじまります。この大会は470級男女のリオ五輪日本代表最終選考であり、最 終日の7月4日に日本代表チームが決定します。バルクヘッドマガジン編集長はオーフスへ飛んで、現地から戦いの様子をお伝えします。みんなで日本代表選考 の行方を見守りましょう。(BHM編集部)

バルクヘッドマガジンは、これまでアテネ、北京、ロンドン、次のリオを入れると4五輪(約16年間分)の日本代表選考を取材してきました。470 級のオリンピック代表選考を現地で取材するのは3回目。代表選考は前五輪が終わってから3年の活動、いや選手によっては十数年も目標にしてきたオリンピッ クの出場可否が問われる最終決戦です。どんな選考になるのか予想半分、もう半分は自分の予想が裏切られることを期待しています。

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470日本代表が決まるヨーロッパ選手権が始まります。写真は第1次選考となったプリンセスソフィア杯より。photo by Junichi Hirai

リオ五輪470級代表選考・ヨーロッパ選手権出場選手
470級男子
松永鉄也・吉田雄悟(102点)
土居一斗・今村公彦(97点)
飯束潮吹・八山慎司(52点)
市野直毅/長谷川孝(無得点)

470級女子
吉田 愛・吉岡美帆(95点)
山口祥世・畑山絵里(63点)
※日本代表はヨーロッパ選手権終了後、成績から算出された得点が加算され、現時点のポイントとの合計得点で決まります。得点の算出方法は、オリンピック強化委員会ウエブサイトを御覧ください。

選手たちは、オリンピックを目標に日本、海外でヨットレース漬けの生活をおくってきました。そのような境遇をうらやましい、と思う人もいるかもし れませんが、10年以上も彼らを取材しているバルクヘッドマガジン編集長から見たら、なかなかそうは思うことはできません。彼らに掛かる日本代表選考の、 計り知れない圧力が重くのしかかるからです。そのプレッシャーが最高潮に達するのが、この日本代表選考です。

日本代表が決まる最終選考は、これまでのどのヨットレースと比べても特別です。現場には言葉で言い表しようのない緊張感が漂います。その雰囲気が 好きな人は少ないと思いますが、編集長もその雰囲気は苦手で、選手になんて声をかけていいのか分かりません。選手たちには出せる力を最大限発揮して欲しい と思います。

今回はこれまでに比べて約1年も早い日本代表選考になります。これまで日本セーリング連盟は、直前まで代表選手を決めず、日本チーム同士が戦う時間を長くすることで、実力向上の相乗効果を狙ってきました。

しかし、ロンドン五輪では、直前の代表決定(5月世界選手権)から本番(8月)までの準備期間が短かったという反省があり、また、ブラジルの治安 や不便な交通、現地調査に掛かる時間などを踏まえて、早く代表を決め、チームジャパンの体制を整えて、五輪本番へ挑む、という考えがあります。

日本セーリング連盟の策が吉と出るのか、凶と出るのか。メリットは、先に書いたように準備期間を十分に持てること。デメリットは、五輪までの1年 間で代表選手が故障したり、スランプに陥る可能性もあることでしょうか。また、今後構築されるだろうロンドンで失敗したチームジャパンの組織づくりも注目 されます。

日本代表選考の方法や、オリンピックでメダルを取るための考え方については、編集長にも意見がありますが、それはまた別の機会に。最終決戦の地、オーフスが代表を決めるにふさわしい舞台になることを祈ります。

バルクヘッドマガジンより

http://bulkhead.jp/category/news/


OCEANS WATCHER

小川和幸

気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長

OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360

大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。

現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。

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