小川和幸info
今週の奄美の気象について
2018.02.19
さて、今週末にはいよいよ奄美大島にて、JWA JAPAN TOUR 2017-18 スラローム第3戦 『TSUKASA JAPAN CUP 2018(ツカサジャパンカップ 2018)』が開催されます。
大会期間中も含め、今日から明日以降の風についてお知らせいたします。
まず、明日2/20(火)は、今日に奄美大島の北側を通過した前線上の低気圧は東海上へ遠ざかり、その低気圧からのびる前線は南下して南海上に停滞する見込みです。
風は北寄りになるものの、北東〜東北東寄りの風が5〜7m/s程度でしょう。
天気も曇りで、ときたま雨がパラつくかもしれません。でも、気温は20℃くらいはありそうです。
2/21(水)は、前線が再び北上して、20日(火)の夜中のうちに前線上に低気圧が発生して通過していく見込みです。また、その後は南下して、寒気が南下してきそうです。
前線上の低気圧の影響で夜中から朝方にかけては雨が降りやすいでしょう。また、日中も雲に覆われてしまうでしょう。
風は、朝から北東寄りの風が強く吹き、午前中は10〜12m/s程度、午後は多少落ちて8〜10m/s程度となるでしょう。
2/22(木)は、前線は南下しつつも寒気は残りそうです。
天気はあまり良くはなく、曇りがちでしょう。
風は、北〜北東寄りの風が5〜6m/s程度でしょう。
そして、いよいよ大会初日の2/23(金)ですが、高気圧に覆われ、かろうじて高気圧の縁にあたりそうなので、午前中は北寄りの風が6〜8m/s程度、午後は5〜6m/s程度でしょう。また、もう少し、朝の時点では吹いている可能性もあります。
金曜日は高気圧に覆われるので、天気も回復して気温も上がってくるでしょう。
2日目となる2/24(土)は、高気圧の中心が徐々に東海上へ移動するので、お天気はまずまずとなりそうですが、風は弱まり、午前中は北東寄りの風が3〜5m/s程度、午後も東寄りの風が3〜4m/程度となるでしょう。
そして、最終日の2/25(日)は、西から前線や前線上の低気圧が近づいて来て、昼頃に奄美の北側を通過しそうです。
その影響で、天気も下り坂で、低気圧が接近、通過するときには雨が強まり、雷の可能性もあります。
風は、低気圧が接近してくる午前中は南東〜南寄りの風が強まり、8〜10m/s程度、低気圧が通過すると風向きは徐々に南〜南西に変わり、夕方には西寄りに変わってくる可能性があります。午後も風は強く、8〜10m/s程度でしょう。
このように、本来の奄美の冬の風とはならないかもしれませんが、そこそこの風は吹き、強まる時間帯もありそうなので、白熱した良い大会となりそうです。期待しましょう。
情報提供:WATER KIDS JAPAN
小川和幸気象予報士
2月19日(月)午後8時発表
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OCEANS WATCHER
小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360
大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。