小川和幸info
TOYOTA JAPAN CUP 2017 最終日
2017.01.22
小浜島の星野リゾート・リゾナーレ小浜島にて金曜日から開催されていたJWA JAPAN TOUR 2016-17 第4戦 「TOYOTA JAPAN CUP 2017」は、今日最終日を迎えました。
きょうは初日ほどではないものの、冬型の気圧配置が強まり、ここ小浜島の本来の冬の風である、北北東寄りの風が9~10m/s程度吹き続け、MAX12m/sくらい吹いていたこともあり、まさに最終日にふさわしいコンディションで最終日を迎えました。
そうした絶好のコンディションの中、まずはプロクラスの第4レースと第5レースが行われ、その後にオープンクラスも第4レース、第5レースが行われました。
レース中は特に風向きが変わることもなく、比較的安定した風が吹き続け、最後の最後まで熱い戦いが繰り広げられていました。
そうした中、プロクラスのメンズでは、もはや国内では敵なしと言われている浅野則夫選手が両レースともにトップを飾り、見事に総合完全優勝を今年ももぎ取りました。彼のレース展開は、本当に危なげないレース運びをしているようにも見え、その上ほかの選手とのボードスピードも全く違い、スタートから第1マークに行くまでにそのボードスピードを見せつけるかのようにトップに常に躍り出て、トップで回航すると、そのまま2位との差を徐々につけ、最後には独走状態でフィニッシュしてしまうという、まさに完全試合を毎回繰り広げていました。
そして、総合2位となったのは、やはり昨年も総合2位だった山田昭彦選手で、彼も第5レースは4位となったものの、それ以外は全て2位でフィニッシュしていて、1レースの成績は除外できるので、見事に2位となっています。彼もその実力はもちろん、経験もうまく生かして、完璧なレース展開を見せていました。
総合3位となったのは、合志明倫選手で、彼も常に5位以内に入りこみ、最終レースでは浅野選手に続いて2位でフィニッシュして、見事に総合3位となっています。
ウイメンズでは、常に1位か2位でフィニッシュし、強風でも安定した走りで結果を出し続けた穴山未生選手が総合優勝しています。
総合2位となったのは、常に穴山選手とトップ争いをしていたのですが、最後のレースで3位となってしまい、惜しくも総合2位となった大西富士子選手でした。
総合3位は、アマチュアながらもその走りはプロには決して負けてはいない小峰恵美選手となっています。
オープンクラスでは、メンズでは中嶋基選手が見事に優勝し、総合2位は叶幸司選手、総合3位は地元小浜ウインドクラブで日々練習を積み重ねていた松浦司選手となっています。
ウイメンズでは、小峰恵美選手が総合優勝し、山辺美希選手が総合2位で、窪田玲佳選手が総合3位となっています。
3年目を迎えたこのTOYOTA JAPAN CUP 2017ですが、3年目にして3日間ともに風が吹き、一番良いコンディションでの大会となったことと、誰もが思ったことと思います。
また、星野リゾート・リゾナーレ小浜島においては、大会で疲れた体を癒すようにと、食事はもちろん、落ち着いた雰囲気の部屋で大会中過ごせたこともあり、選手も関係者もみんな大会に集中できたことと思います。
こうした恵まれた環境で大会ができたことを心より感謝するとともに、地元で大会を支え、大会を盛り上げていただいた星野リゾートのスタッフやスポンサー企業の皆さま、そして地元関係者の皆さまに、心よりお礼申し上げます。
そして、選手の皆さま、運営スタッフの皆さま、本当にお疲れ様でした。
来年もまたさらに良い大会が開催されることを心より願っています。
文・写真:OCEANS MAGAZINE
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OCEANS WATCHER
小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360
大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。