小川和幸info
台風1号からのうねりについて
2016.07.05
現在フィリピンの東海上を西北西へ向けて30km/hで進んでいる台風1号は、中心気圧945hpaで、今後さらに発達しながら7日(木)の夜をピークに西北西へ向けて進んでいく見込みです。
この台風からの南東~南寄りのうねりは、早ければ6日(水)には南西諸島で反応し始め、午後にはさらに強まってくる見込みです。南西諸島のピークは南東寄りの風も強そうですが、おそらく7日(木)~8日(金)ころとなるでしょう。また、6日(水)の夕方には、九州~東海にかけても反応してくる可能性があります。その後7日(木)には関東でも反応し始めるでしょう。
(7月6日(水)午前9時予想天気図)
(7月7日(木)午前9時予想天気図)
(7月8日(金)午前9時予想天気図)
(7月9日(土)午前9時予想天気図)
(7月10日(日)午前9時予想天気図)
西日本では、8日(金)には東海上の高気圧と台風との間で吹く南東~南~南西寄りの風が強まり、ジャンクとなってしまいそうです。
9日(土)~10日(日)は、北西寄りの風で日中は南東~南寄りの風が吹きそうですが、大きな影響はなく、うねりも徐々に落ち着いてきそうです。
西日本では、6日(水)~7日(木)、もしくは9日(土)以降がねらい目でしょう。
関西も、8日(金)は南寄りの風・波が強まり、ジャンクとなってしまい、9日(土)の前半はまだハードとなりそうです。ですから、6日(水)後半から7日(木)にかけては日中は南寄りの風が入りやすいですが、8日(金)~9日(土)前半を避けて、もしくは9日(土)の後半以降を狙ってみましょう。
東海では、6日(水)の後半から反応してきそうですが、7日(木)には気圧の谷の通過に伴って西~西南西寄りの風が強まり、ジャンクとなってしまいそうです。また、8日(金)も気圧の谷の影響が残り、西南西寄りの風は弱まりそうなものの、面を乱し続けてしまいそうです。
9日(土)は、新たな気圧の谷の通過に伴って南西~西寄りの風が強まり、再びジャンクとなってしまいそうです。
10日(日)ははじめ北西のちに西南西寄りの風に変わりそうなので、うねりは落ち着いてきそうなものの、面を乱した状態が続いてしまうでしょう。
関東では、7日(木)ころから南東~南寄りのうねりが反応し始めてきそうです。また9日(土)の朝には新たな気圧の谷の通過に伴って南~南西寄りの風と波が強まり、ジャンクとなってしまいそうですが、午前中のうちに気圧の谷は通過して北寄りの風に変わりそうなので、面は整ってきそうです。
10日(日)は、南~南西寄りのうねりは弱まりつつも何とか続き、日中は南東寄りの風が入りそうなので、早めであれば風の影響もなく、遊べそうです。
台風は不確定要素が多く、コースや勢力、大きさなどによって大きく予報が変わる可能性がありますので、常に最新情報をチェックするようにしましょう。また、突然のうねりや潮の流れが強まってくるので、十分に注意して安全に海に入るようにしましょう。
情報提供:午後10時発表
WATER KIDS JAPAN
小川和幸気象予報士
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小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360
大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。