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小川和幸info

GW後半の気象

2016.05.02

さて、いよいよGWも後半に入りますが、今年は風が吹きそうなので、ウインドサーフィンは良さそうですが、サーフィンは風をかわす場所の方が良いかも。

それでは早速詳しい気象情報について解説いたします。

まずあす3日(火)は、東海上の高気圧はさらに東へ進み、西からは発達した前線を伴った低気圧が近づいてきそうです。その影響で西から天気は下り坂で、九州では、ちょうど前線が通過する昼ごろから雨が強まってくるでしょう。

(5月3日(火)午前9時予想天気図)

5.3.9

また、全国的に南~南西風が強まってきそうです。ここ湘南でも午前中のうちから南寄りの風が吹き出し、午後からはさらに強まって8~10m/s程度は吹いてきそうです。風も波も上がりそうですが、サーフィンは風をかわす場所を選んだ方が良いでしょう。また、ウインドサーフィンは中上級者でそこそこ楽しめそうです。

北日本でも南寄りの風や波は強まってきそうです。

 

4日(水)は、低気圧がさらに発達しながら大陸を東へ進み、その低気圧から伸びる前線が午前中には東海から関東付近を通過する見込みです。その影響で、関西では3日(火)夜から雨が降りだし、東海でも朝には雨となり、関東でも午前中から雨が降り出す可能性があります。ただし、九州や西日本では天気は回復して、関西や東海でも午前中には回復して、関東でも夕方には回復してくる可能性があります。

(5月4日(水)午前9時予想天気図)

5.4.9

西日本では風は西寄りに変わり、南寄りの風波はまとまりつつも抑えられてくるでしょう。

関西や東海でも、西寄りの風が強まり、特に御前崎では、南寄りの波やうねりが高まり、ハードとなりそうですが、西寄りの風が強まりそうなので、上級者でウインドサーフィンができるでしょう。

湘南などでは、南寄りの風や波が非常に強まり、風は前線が通過する朝のうちは20m/s程度吹いて、雨と風が激しく、海どころではない可能性がありますが、風は午前中のうちに徐々に落ち着き、午後にかけて10~13m/s程度になる可能性があります。ただし、波は非常に高い状態が続きそうなので、サーフィンはあまり適さないかもしれません。また、ウインドサーフィンも上級者以外は危険なので、控えるようにしましょう。

そのほかのマリンスポーツも危険なので、海には出ないようにしましょう。

北日本でも低気圧や前線が近づき、南~南西寄りの風と波が強まり、大荒れとなりそうです。

 

5日(木)は、前線は東海上へ抜けつつも、低気圧は日本海北部からオホーツク海へ抜けて行く見込みで、低気圧の影響は東~北日本にかけて残りそうです。

(5月5日(木)午前9時予想天気図)

5.5.9

西日本では南海上に中心を持つ高気圧に覆われ、穏やかな天気となってきそうです。日中は南東寄りの風が入りやすいもののあまり強まることはなく、波も徐々に落ち着いてくるでしょう。

東海では西寄りの風が吹き続け、南寄りの波やうねりは落ち着いてきそうなので、中上級者を中心としたウインドサーフィン日和となるでしょう。

湘南など東日本では、南~南西寄りのうねりは落ち着きつつも続き、風も南西寄りの風が吹き続けてしまいそうです。ただし、午後にかけて徐々に弱まってきそうですが、朝のうちは10m/s程度、また午後でも6~8m/s程度は吹き続ける可能性があります。

サーフィンは風をかわす場所を選んで、また、ウインドサーフィンも様子を見ながら入るようにしましょう。

また、そのほかのマリンスポーツも波がまだ高いので、控えた方が良いかもしれません。

北日本では、低気圧の通過に伴って西寄りの風が強まりそうです。

 

6日(金)は、高気圧に覆われつつも、新たな低気圧が西から近づいてくる見込みです。

(5月6日(金)午前9時予想天気図)

5.6.9

西日本では、南寄りの風が波が徐々に強まってくるでしょう。また、夕方には低気圧から伸びる前線が近づいてくるので、天気は下り坂となるでしょう。

東海や関東でも午後にかけて南~南西寄りの風が徐々に強まってきて、午後は8~10m/s程度まで上がってくるでしょう。

北日本でも再び南~南西寄りの風や波が強まってきそうです。

 

7日(土)は、日本海北部からオホーツク海へ低気圧が進み、その低気圧から伸びる前線が関西から関東にかけて接近・通過していく見込みです。

(5月7日(土)午前9時予想天気図)

5.7.9

西日本では天気は回復してきそうですが、雲の多い状態が続くでしょう。また、風も北~北西寄りに変わってきそうなので、南寄りの波やうねりは落ち着いてくるでしょう。

関西では、昼前ころから北寄りに風が変わってきそうなので、後半にかけて南寄りの波やうねりは落ち着いてくるでしょう。

東海では、再び西寄りの風が強まり、中上級者でウインドサーフィンできるでしょう。

関東では、午前中には前線が抜けていきそうなので、前線が通過する時間帯は風や雨も強まり、荒れてしまい、その時間帯は避けた方が良いかもしれませんが、前線通過後は天気も回復して、南~南西寄りの風や波も強く、10~12m/s程度吹き続ける可能性があります。

北日本では低気圧の通過に伴って南~南西のちに北~北西寄りの風となり、雨も強く、大荒れとなるでしょう。

 

8日(日)は、北日本を除いて高気圧に覆われ、穏やか陽気となるでしょう。

(5月8日(日)午前9時予想天気図)

5.8

西~東日本では天気も晴れて、風や波も落ち着いてきそうです。

 

GW後半は風や波が強まる日が多くなりそうなので、十分にに注意しながら安全に楽しく過ごすようにしましょう!

 

情報提供:WATER KIDS JAPAN

代表 小川和幸(気象予報士)

 

 


OCEANS WATCHER

小川和幸

気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長

OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360

大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。

現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。

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