小川和幸info
来週末には春一番が吹くかも!
2016.02.06
あすから向こう1週間の風や波の予報についてお知らせいたします。
まず、今晩からあすの朝にかけて、伊豆諸島のはるか南海上にある低気圧が発達しながら北東へ進み、その後は寒気が南下して一時的に冬型の気圧配置となる見込みです。
その影響で、あす7日(日)の前半は北東寄りの風が東~西日本にかけて強まり、また、関東では朝方にかけて雨か雪が降る可能性があります。
ただし、後半になると西から高気圧に覆われ、冬型の気圧配置は緩んできそうです。
太平洋側では、北~北東寄りの風が強まることにより、気温も体感気温も下がり、寒い朝を迎えそうです。また、その風による波が東を向いた場所では反応してきそうですが、まとまりはなく、また、南を向いた場所ではうねりは抑えられたままとなってしまうでしょう。
湘南でも北東寄りの風が午前中を中心に強まり、西湘の一部では風波が多少反応する可能性はありますが、そのほかの場所ではスモールが続き、後半に風が多少弱まれば、北東~東寄りの風による波が多少反応する可能性もありますが、あまり大きな期待はできないでしょう。
(2月7日(日)午前9時予想天気図)
8日(月)は、高気圧に覆われつつも、南海上には気圧の谷や、上空には寒気がさらに南下してきそうなので、全国的に雲が多く、肌寒い1日となりそうです。
ただし、風は弱まりそうなので、はるか東海上の高気圧からの吹き出しによる東~南東寄りのうねりの反応が多少良くなる可能性があります。
(2月8日(月)午前9時予想天気図)
9日(火)は、大陸から進んできた低気圧が日本海を北東へ進み、西から日本の南海上にかけて高気圧が張り出してきそうなので、北~西日本にかけて北西~西寄りの風や波が強まりそうです。また夕方以降は冬型の気圧配置となるでしょう。
ここ湘南でも早ければ朝から西寄りの風が強く、海面はザワついてまとまりがなくなり、サーフィンは風をかわす場所を選んだ方が良さそうですが、大西と言えないまでも、小西くらいの西寄りの風が吹きそうなので、ウインドサーフィンはウェイブができるコンディションが期待できそうです。
ちなみに夕方には急に北寄りの風に変わる可能性もあるので、怪しくなってきたら、早めに上がりましょう。
(2月9日(火)午前9時予想天気図)
10日(水)は、西日本では高気圧に覆われ、冬型の気圧配置は緩みそうですが、北~東日本では、冬型の気圧配置が続きそうです。
御前崎では西~北西寄りの風が吹き続けそうですが、そのほかの場所では北西~北寄りの風となり、湘南や南伊豆、千葉南などでは西寄りの風による波は残りそうなものの、千葉以北などではうねりは抑えられた状態が続いてしまうでしょう。
また西日本でも、東~南東寄りのうねりが多少反応しやすくなるかもしれませんが、基本的にはスモールが続いてしまいそうです。
(2月10日(水)午前9時予想天気図)
11日(木・建国記念日)は、全国的に高気圧に覆われ、おだやかな天気となりそうです。
太平洋側では、西日本を中心にはるか東海上の高気圧からの東~南東寄りのうねりが多少反応してくるでしょう。
(2月11日(木)午前9時予想天気図)
12日(金)は、高気圧の中心は東へ徐々に進み、また、南西諸島や西日本では、朝鮮半島付近にできた低気圧に向けて南寄りの風が強まり、その風による波も強まってきそうです。また、東日本でも午後には南寄りの風が強まってくる可能性があります。
ここ湘南でも夕方間近になってしまう可能性もありますが、南寄りの風が徐々に強まる可能性もあるので、一応風のチェックは続けておきましょう。
ちなみに西日本方面では、この南寄りの風により気温も上がり、春一番となる可能性があります。
(2月12日(金)午前9時予想天気図)
13日(土)は、12日(金)に日本海を進んだ低気圧が北東へ進み、さらに新たにできた低気圧が日本海を北東へ進んでいく見込みです。
これらの低気圧により、西~東日本では、朝から南~南西寄りの風が強まり、この風によって東日本でも気温がぐっと上がってきそうです。そして、春一番となる可能性があります。
湘南では、春一番でウインドサーフィンでウェイブコンディションとなる可能性があります。期待しましょう!
(2月13日(土)午前9時予想天気図)
14日(日)は、低気圧が北日本を通過して、強い冬型の気圧配置となりそうです。
13日(土)と比べると気温がぐっと下がり、真冬に逆戻りする感じだと思われます。
ただし、13日(土)に吹いた強い南~南西寄りの風による波が北寄りの風によってまとまり、サーフィンには良いコンディションとなりそうです。
ただし、朝から混雑が予想されますので、十分にルールとマナーを守って、楽しくサーフィンするようにしましょう。
(2月14日(日)午前9時予想天気図)
※来週13日(土)~14日(日)にかけては、気温も上がったり下がったりして、また、風も13日(土)は南~南西風が強く、14日(日)は北~北西寄りの風が強まり、全国的に荒れた天気となってきそうなので、雪山では雪崩や吹雪などの注意、そして海では大荒れとなりそうなので、十分に気象情報には注意して、楽しいバレンタインデーを過ごすようにしましょう!
情報提供:WATER KIDS JAPAN
代表 小川気象予報士
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小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360
大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。