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小川和幸info

台風23号の行方

2015.10.05

きょうの午後6時現在、大型の台風23号は、発達しながら南鳥島の南約240km付近を西北西へ向かっていて、今後もさらに発達しながら北西へ向かい、あす6日(火)の夜から7日(水)の午前中にかけて北寄りに進路を変えながら小笠原の東海上を通過して、8日(木)には日本の東海上を北上していく見込みです。

今のところ、早ければあす6日(火)午前中には東~北日本、そして午後には西日本から南西諸島にかけて、広い範囲にわたって太平洋側に台風23号からの南東~東寄りのうねりが反応してくる可能性があります。

(10月6日(火)午前9時予想天気図)

10.6

その後、7日(水)~8日(木)にかけて南東~東寄りのうねりはさらに強まってきそうです。ただし、特に関東付近では、北東~北寄りの風が強く、抑えられがちとなってしまうでしょう。

(10月7日(水)午前9時予想天気図)

10.7

(10月8日(木)午前9時予想天気図)

10.8

今のところ、湘南では、あすには台風からの南東~東寄りのうねりが反応しだす可能性があるものの、7日(水)は北東~北寄りの風がさらに強まりそうなので、うねりは強まるものの、抑えられてしまいそうです。

でも、8日(木)には風は多少弱まってきそうなので、かえってうねりの反応が良くなる可能性があります。

その後、9日(金)以降は、台風による南東~東寄りのうねりは徐々に弱まってきそうですが、上空には寒気が南下して、南西寄りの風が沖合、沿岸ともに強まる可能性があります。

(10月9日(金)午前9時予想天気図)

10.9

(10月10日(土)午前9時予想天気図)

10.10

特に、11日(日)~12日(月・体育の日)は、南西寄りの風が沿岸でも強まりそうなので、風波でサイズアップしてきそうです。まとまりはないものの、風をかわす場所でサーフィンできるようになるでしょう。

(10月11日(日)午前9時予想天気図)

10.11

(10月12日(月・体育の日)午前9時予想天気図)

10.12

また、ウインドサーフィンも、中上級者はウェイブコンディションとなりそうなので、期待しましょう!

ちなみに御前崎でも、寒気の影響で、8日(木)後半から9日(金)、そして11日(日)~12日(月・体育の日)については、西寄りの風が強まる可能性があります。

あと、東北~北海道にかけては、8日(木)~9日(金)にかけて、台風が徐々に近づいてきそうなので、雨や風がかなり強まり、大荒れとなりそうです。十分な警戒が必要でしょう。

※台風の動き次第では、大きく予報が変わってくる可能性がありますので、常に最新情報をチェックするようにしましょう。

(小川予報士)

 


OCEANS WATCHER

小川和幸

気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長

OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360

大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。

現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。

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