小川和幸info
強風、デンマーク大会。レッドブル・フォイリングジェネレーション/バルクヘッドマガジン
2015.09.08
9月4〜6日まで、デンマーク・オーフスで「レッドブル・フォイリングジェネレーション」が開催されました。世界7カ国を転戦する、この次世代セー ラー発掘プログラムも後半戦へ。2015年度の残りの開催地はデンマーク、イタリア、フランスの3カ国で、各国の優勝チームは2016年に開催されるワー ルドファイナルへ進みます。(BHM編集部)
オーフスという町は、コペンハーゲンに次ぐデンマーク第二の都市として知られています。大学があるため町に学生が多く、新しいカルチャーの発信地 であり、またスポーツイベントの国際大会も数多く開催されています。セーリング競技では、2018年ISAFセーリングワールド(五輪全種目の合同世界選 手権。東京五輪の出場国枠選考となる予定です)の開催が決定したことで、ハーバー施設の開発が進んでいて、これからさまざまなクラスの世界選手権、欧州選 手権などビッグレガッタが予定されています。
レッドブル・フォイリングジェネレーションは日本大会(和歌山)をスタートに世界7カ国を転戦しています。出場資格は16〜20歳まで。レースには最高速度35ノットで走るフォイリング・カタマラン、フライングファントムを使って戦います。
世界的に見て一般的ではないフォイリングカタマランが採用されるのは、ユースアメリカズカップ、アメリカズカップに出てみたいと願う選手に「挑戦 するチャンス」を与えることが第一の理由です。大きさは違いますが、アメリカズカップと同じシステムのボートを使い、世界のユース世代のなかから将来の セーリングヒーローを見つけ出すことが、プロジェクトの根底にあります。
デンマーク大会には16チームが参加しました。レース前の練習日から強風コンディションで、風がおさまるのを待ちながら進行しました。デンマーク 大会の出場選手は、29er級や49er級、カタマランの経験者が多く、出場する選手の顔ぶれは国によって大きく異なるようです。
例えば、日本なら高校ヨット(FJ級、420級)の経験者が多く、スウエーデンならシングルハンド(レーザー級)経験者が多く集まる、というそれ ぞれの国で特長があります。ただし、全世界で共通しているのは、「フライングファントムに触ったこともない選手が集まり、未体験のスピードでレースする」 こと。その点、平等なヨットレースであり、だれにでもチャンスがあるといえるでしょう。
レースは他国のフォーマットと同様にノックアウト方式で進みました。最終日となった日曜も強風となり、風が収まるのを待って昼前から3レースを実施。敗者復活戦から上がってきたフレデリック・ジャスト・メルセン/マークス・ニールセンが優勝しました。
「デンマーク代表でワールドファイナルに出られることは楽しみだし、とてつもなく大きなチャンスをもらいました。これで一歩、夢に近づきました」(フレデリック・ジャスト・メルセン)
次回のレッドブル・フォイリングジェネレーションは、9月25〜27日にロシア・サンクトペテルブルクで開催されます。
◎レッドブル・フォイリングジェネレーション デンマーク大会成績
1. Frederik Just Melson and Markus Nielsen
2. Niklas Heide and Oliver Bloch
3. Carl Emil Baad Nielsen and Jakob Jensen
4. Daniel Nyborg and Sebastian Olsen
◎レッドブル・フォイリングジェネレーション代表選手
第1回 日本代表:矢野伸一郎/藤木一誓
第2回 イギリス代表:オーウェン・ボワーマン/モーガン・ピーチ
第3回 イタリア代表:マッテオ・ピラティ/フランチェスコ・ルバゴッティ
第4回 スウェーデン代表:セリナ・バーリン/オスカー・ベングトソン
第5回 デンマーク代表:フレデリック・ジャスト・メルセン/マークス・ニールセン
◎RedBull
http://www.redbull.com/jp
バルクヘッドマガジンより
http://bulkhead.jp/category/news/
VictoriaにてKAI LENNYイベント開催!
2015.09.08
本日(9月7日(月))、L-Breath 御茶ノ水店 ANNEXにて、きのうまで葉山港、および逗子海岸周辺にて開催されていたSUPの世界最高峰の大会である、WATERMAN LEAGUE WORLD SERIES 「Victoria Cup HAYAMA PRO」にて見事に総合優勝した世界のトッププロであるKAI LENNYによるDVD試写会、サイン会、撮影会などが開催されました。
20名限定での開催でしたが、店内は多くのお客様をはじめ、SUP関係者なども来店し、かなり盛り上がっていました。
イベントでは、きのうまで開催されていた大会の写真を見ながら、KAI LENNY自身による大会中でのコメントや、SUPレースのテクニック解説などをはじめ、新DVDを制作する上での裏話、また、きょう千葉にてリラックスサーフィンしてきた話などを交え、とてもアットホームな雰囲気の中で、イベントが進行していました。
最後には、KAI LENNYから素晴らしいプレゼントがあったともに、一緒に来日していた同じNAISHチームのNOA GINELLAとの撮影会や、その場で彼らにサインを入れてもらったDVDの販売、および撮影会など、SUPを愛する人にとってはもちろん、KAI LENNYのファンにとってはとても信じられないくらい身近に接することができ、夢のようなひとときを過ごしていました。
彼らは、このあと、台風17号からのうねりが入ってきていることもあり、もしかすると、あなたのポイントにいきなり現れて、SUPサーフィンなどを披露してくれるかもしれませんよ!
また、Victoriaでは、引き続きSUPやその周辺グッズなど、様々な商品が販売されていますので、ぜひご来店ください。
WML Victoria Cup HAYAMA PRO RESULT
2015.09.07
9月4日(金)~6日(日)にかけて湘南の葉山港、および逗子海岸周辺にて開催されました、WATERMAN LEAGUE WORLD SERIES 「Victoria Cup HAYAMA PRO」の正式なリザルトを掲載いたします。
なお、スプリントについては、後日掲載いたしますので、しばらくお待ちください。
World_Series_10km_result(MENS)
World_Series_10km_result(WOMENS)
WATERMAN_LEAGUE_6km_result(オープンクラスMENS)
WATERMAN_LEAGUE_6km_result(オープンクラスWOMENS)
WATERMAN_LEAGUE_6km_result(インフレータブルMENS)
WATERMAN_LEAGUE_6km_result(インフレータブルWOMENS)
WATERMAN_LEAGUE_6km_result(総合上位入賞者)
WATERMAN_LEAGUE_6km_result(年齢別上位対象者)
WATERMAN_LEAGUE_3km_result(オープンクラスMENS)
WATERMAN_LEAGUE_3km_result(オープンクラスWOMENS)
WATERMAN_LEAGUE_3km_result(インフレータブルMENS)
WATERMAN_LEAGUE_3km_result(インフレータブルWOMENS)
WATERMAN_LEAGUE_3km_result(総合上位入賞者)
WATERMAN_LEAGUE_3km_result(年齢別上位対象者)
WML Victoria Cup HAYAMA PRO無事終了!
2015.09.06
神奈川県の葉山港、および逗子海岸周辺にて開催されていた、SUPの世界最高峰の大会であるWATERMAN LEAGUE WORLD SERIES 「Victoria Cup HAYAMA PRO」の3日間すべてのレースやイベントが無事終了しました。
最終日のきょうは、オープンクラス3kmレースが行われ、この3日間で最高の参加人数である約100名が参加し、逗子湾に設置されたマークを多くのSUP RACERたちがレースに挑んでいました。
また、きのうでWORLD SERIESは終了しているものの、海外から来ている世界のトッププロたちも一緒に走ってくれるという、最高のシチュエーションでレースが行われ、参加者はみんな最高の気分で漕ぐことができていました。
きょうの天気は曇りがちなものの、スタートするときには晴れ間も見えて、前線が近づいてきて、曇りか雨が予想され、天気も風や波も心配されていたのですが、不思議にこの3日間はレース中は必ず晴れていて、しかもきのうとおとといは多少の風があったものの、3kmレースが行われたきょうは風も波もほとんどなく、ほぼ無風の中での、絶好のSUP日和の中で、レースをしていました。
こうした良いコンディションに加え、世界のトッププロたちが一緒に走ってくれていたので、とても楽しみながらのレースとなったようです。
レースのほかに、きょうは子供たちに海のことをはじめ、SUPやサーフィン、カヌーなどのマリンスポーツを体験してもらうプログラムであるNa Kama Kaiも開催され、世界のトッププロたちも混ざって子供たちと一緒に海で遊んでいました。
また、SUPの試乗会や体験会も同時に行われ、逗子海岸は大いに盛り上がっていました。
メイン会場である葉山港でも、朝のヨガをはじめ、ウクレレコンサートなども開催され、この3日間は熱く、盛り上がったイベントとなっていました。
日本で初めて開催されたWATERMAN LEAGUE WORLD SERIESでしたが、地元の市や町の方々をはじめ、多くの協賛社の方々にご協力していただき、とても素晴らしい大会が開催されたと思います。
●オープンクラス3kmレースResult
プレゼンターは、きのう総合優勝したKAI LENNY!
インフレータブルクラス 3km Class Womens
1位 中島有希
2位 小貝実佑
3位 菱倉温子
インフレータブルクラス 3km Class Mens
1位 柏木星穂
2位 山田真良
3位 石井孝明
オープンクラス 3km Class Womens
1位 照山幸子
2位 深田聖子
3位 佐竹美奈
4位 西澤浩子
オープンクラス 3km Class Mens
1位 山村卓
2位 笠井克治
3位 波多野啓太
4位 玉木洋平
5位 小松山
今年のこの大会を見つつ、来年はさらに盛り上がっていけるよう、さらに協力体制を強化して、大きな大会にしていければと思っています。
この3日間、大会関係者の皆様、そして選手の皆様、本当にお疲れ様でした。
さて、2週間後の9月19日(土)~20日(日)には、湘南の茅ヶ崎海岸にて、SUPracer.comで5スターに位置付けられている、国際レース「ナイナビ THE JAPAN CUP Chigasaki」が開催されます。
また世界のトップ選手が来日して、SUPが盛り上がりそうです。
ぜひ観に行きましょう!
詳しくは、
http://www.supu.co.jp/race/index.php
OCEANS MAGAZINE 編集長
小川(気象予報士)
WML Victoria Cup HAYAMA PRO スプリントトーナメント終了!
2015.09.06
さて、WATERMAN LEAGUE WORLD SERIES 「Victoria Cup HAYAMA PRO」では、きょうの午前中に行われた6kmレースに続いて、午後は3つのブイを回ってゴールするという、全長600mのスプリントトーナメントが行われました。
このスプリントトーナメントは、昨年の茅ヶ崎で開催されたチャレンジシリーズでも行われ、ビーチ際のすぐそばでレースが展開されるので、とてもわかりやすいとともに、白熱した、エキサイトなレースとなっています。
会場では、レースがスタートする頃になると、北東寄りの風だったのが徐々に東~南東寄りの風に変わってきていました。ただし、面への影響はほとんどなく、真の実力が問われるシビアなレース展開となっていました。
このスプリントトーナメントには、海外からのトップ選手たちも出場し、彼らに胸を借りて、日本のトップ選手たちも挑みます。
まず、第1レースで目立ったのは、やはりきのうの10kmレースで見事に優勝したCONNOR BAXTERです。
彼は余裕で1位で通過し、スタートダッシュから抜けて出たあとは、そのまま第1マークを通過し、その後はリードを保ったまま、まるでウォーミングアップでもしているかのような、ゆったりとした漕ぎ方で、それでも、下位の選手との差をぐんぐんとつけ、最後には約100m近い差をつけ、余裕の1位で通過。
また、きのう2位となったKAI LENNYも、同じようにスタートはものすごく迫力のあるダッシュを見せるものの、その時点でほかとの差をつけ、レースは歴然とした展開で、その後はゆったりと、その後のレースに影響させないためかのように漕ぎ、余裕の1位通過していました。
我らが日本の金子ケニーも、それ以外のレースでは、だいたい上位に海外選手が入り、下位には日本人選手同士の戦いとなっていた中で、ケニーだけは、上位の海外選手の中で見事に戦い抜き、2位で通過していました。
第2レースも同じような展開で進み、その後、クオーターファイナルのあとのセミファイナルでは、唯一日本人として残っていた金子ケニーでしたが、惜しくも4位となり、ここで姿を消すこととなっていました。
ファイナルは、CONNOR BAXTER、KAI LENNYのほかに、ヨーロッパチャンピオンのCASPER STEINFATH、きのう3位となったARTHUR ARUTKIN、ZANE SCHWITZER、KODY KERBOXの6名。
誰が勝っても不思議ではないこの戦いで、果たして優勝は誰になるのか?
それまでの戦いとは一転して変わり、レース前には全員が集中してレース展開をイメージしているかのように、静かに瞳の奥だけが炎のように燃え上っているように見えていました。
スタートダッシュでまず抜け出たのが、それまで好調だったCASPER、KAI、CONNORの順。
インサイドの第2マークを回るまでは、この3名が団子となり、わずかにCASPERがリードしていました。
ただし、第2マーク回航で、CASPERのわずかに後ろを走っていたCONNORがCASPERとKAIのインをついて前へ出て、CONNOR、CASPER、KAIの順となりました。
途中CASPERがCONNORを抜いたものの、アウトの第3マークを回ってからのKAIの集中力とその追い上げが尋常ではなく、わずかにある風波や、うまく前の走った選手の引き波を使いながらぐんぐんと追い上げ、まずはすぐ前を走っているCONNORを抜き、さらには先頭のCASPERまで最後の最後で抜き去るという、劇的なレース展開を見せつけ、会場のボルテージは最高潮に達した中で、見事にゴールして1位をもぎ取りました。
最後の瞬間までわからないというレースではありながらも、このスプリントトーナメントでは、ほとんどがスタートで決まってしまう、というジンクスを見事に打ち破ったKAI LENNYのドラマを眼のあたりにして、ギャラリーはその余韻をいつまでも楽しみ、その場からもしばらくは離れられない状況となっていました。
体つきはそんなにムキムキのキン肉マンでもなく、どちらかというと線の細い細マッチョといった感じの体を持ったKAI LENNYでしたが、おそらく体幹の鍛え方が半端ではないのか、どこからそんなパワーが出てくるのかがわらからないというのが正直なところですが、でも、これから集中させなければならないレース直前でも、レース後の疲れている中でも、また、レースの反省などをする間もなく、リクエストがあれば快くいつでもファンサービスに徹し、笑顔を忘れないナイスガイなだけに、彼の虜になってしまった女子はもちろん、男子も少なくはなかったのではないかと思います。
また、日本人として最後の最後まであきらめずに、世界のトップ集団にまともに戦うことができた金子ケニーですが、今回は惜しくも10kmレースが7位で、スプリントトーナメントが10位、総合でも9位という成績を残した彼は、最後にこう語っていました。
「いつも僕たちがやっているロングディスタンスのレースと、このスプリントトーナメントは全くの別物で、このレースに勝つためには、全く別のトレーニングや経験などが必要。
SUPの歴史がまだ浅い日本では、こうしたレースがまだなく、それに対してどうしたら良いかということが言える選手もいないことが、敗因のひとつだと思う。
スタートダッシュでほぼ決まってしまうのもあり、そのスタートダッシュで前に出れれば勝てる自信はあるし、前に出ることもできるということを証明したかった。
だから1レース目も2レース目も手を抜かずに、前に出ることだけに集中して走ったつもり。
ただし、それだけではこのレースに勝つことはできず、もっと経験と実績を積む必要がある。
だから、自分はWATERMAN LEAGUEを周りたいと思っています。それに、そうした日本人が出てくることが、日本のSUPをもっと普及させ、レベルを上げ、引っ張っていくことが必要だと思っています。
自分はそれができるひとりだし、それを目指して若い世代の人たちにも夢や希望を持ってもらって、もっともっと日本のSUP界の層を厚くしていきたい。」
と語ってくれていました。
きょうの戦いぶりを見ても、村林知安選手も世界で戦える選手の一人だし、ほかにももっと世界で戦えばきっと面白い展開が待っているのでは、とおもえる選手もたくさん出てきていると思います。
でも、その中でもケニーは世界と対等に戦えるところまできっと来ているのだと思います。
また、彼らを引っ張っていく存在であるし、彼らを目標としているさらに若い世代に対しても影響力のある選手なので、世界を周って、世界のトップ3に入り、表彰台の一番高いところに登ってほしい存在であり、その可能性は十分にもっていると思います。
まだ最終日となるあすを残すのみとなりましたが、まだまだ世界のトップ選手を見るチャンスはありますので、ぜひ会場まで足を運んでいただき、ぜひ日本のSUPの現状や、世界のSUPの雰囲気だけでも味わっていただければと思っています。
ちなみにあすは、南海上の前線が再び西から伸びてきそうなので、雲が多く、後半は雨が降りやすいでしょう。
風は前線の位置次第ですが、北東寄りで、後半は南寄りに変わる可能性もあります。
ただし、どちらもあまり強まることはないでしょう。
WORLD SERIES SPRINT RACE MENS RESULT
1.KAI LENNY(HI、NAISH)
2.CASPER STEINFATH(DK、NAISH)
3.CONNOR BAXTER(HI、STARBOARD)
4.ZANE SCHWEITZER(HI、STARBOARD)
5.KODY KERBOX(HI)
6.ARTHUR ARUTKIN(FR、FANATIC)
10.KANEKO KENNY(JPN、SIC MAUI)
13.MURABAYASHI TOMOYASU(JPN、STARBOARD)
13.YOSHIDA RYUHEI(JPN、SAWARNA)
OCEANS MAGAZINE編集長
小川(気象予報士)
WML Victoria Cup HAYAMA PRO 2日目6kmレース終了!
2015.09.05
神奈川県の葉山港、および逗子海岸にてきのうから開催されているWATERMAN LEAGUE WORLD SERIES 「Victoria Cup HAYAMA PRO」は、きょう2日目が開催され、オープンクラス6km、およびインフレータブルクラス6kmレースが行われました。
朝の時点では、前線が南下して徐々に弱まったことにより、朝から青空が顔を出し、気温もぐんぐんと上がって、きのうに引き続き、1日とおして晴天の中でもレースとなっていました。
ただし、前線が南下したことにより、きのうとは逆向きの北東風が朝から吹き、午前中のうちは徐々にその風も強まり、6kmレースがスタートする午前9時30分以降は、北東風をいかに攻略するかがキーとなっていました。
そんな中でも、男女ともにハードボードはもちろん、風に弱いとされているインフレータブルボードにおいても、アップウインドとなる海面では、かなり苦戦した選手が多かったのですが、無事全員が完走し、きのうにも増した満足した笑顔がとてもまぶしくなっていました。
詳しいリザルトにおいては後日掲載させていただきます。
第18回横浜ベイサイドマリーナオープンヨットレースのご案内/バルクヘッドマガジン
2015.09.04
来る10月17日、毎年約100隻が集まる、東京湾、秋の名物お祭りヨットレース「横浜ベイサイドマリーナオープンヨットレース」が今年も開催さ れます。
参加艇全艇に当選のチャンスがある「パラオ旅行」の他、豪華賞品を多数準備しておりますので、入賞のチャンス大です。ぜひ、気持ちの良い秋空の 下、横浜ベイサイドマリーナ沖でのレースをお楽しみください。(文・写真提供/横浜ベイサイドマリーナオープンヨットレース実行委員会)
◎大会概要
開催日時:10月17日
予告信号の予定時刻 10:25…IRC 10:35…オープンクラス
14:00…タイムリミット
17:00〜19:00…表彰パーティー。三井アウトレット横浜ベイサイド内レストラン「シーポートストリート」にて
艇長会議・出艇申告:10月10日
17:30〜19:00(横浜ベイサイドマリーナ センターハウス2F)
申込方法:TELまたはFAXにてお問合せ、または特設WEBサイトより「申請書類」をダウンロードしてお申込みください。
申込期間:10月5日まで(10:00〜17:00 火曜定休)
ビジターバース:レース参加艇は、10月10日〜18日まで無料係留できます。
特設WEBサイト:www.ybm-oyr.com
第18回横浜ベイサイドマリーナオープンヨットレース大会ポスター
バルクヘッドマガジンより
http://bulkhead.jp/category/news/
WML Victoria Cup HAYAMA PRO 1日目
2015.09.04
きょうから6日(日)までにおいて、神奈川県の葉山港、および逗子海岸周辺にて、SUPの世界最高峰の大会であるWATERMAN LEAGUE WORLD SERIES Victoria Cup HAYAMA PROが開催されています。
きょうは、早速開会式に続いて、WORLD SERIES CLASS 10kmレースが行われました。
上空には寒気を伴った気圧の谷が通過し、それに伴って南海上に停滞している前線上を進む低気圧の影響で、きのうの夕方から南西風が強まり、また、それに合わせて雨も強く、朝にはこの風と雨が収まっているかどうかが心配されていました。
(午前9時実況天気図)
でも、予報通り、低気圧が通過するとともに南西風は朝のうちに徐々に弱まり、また雨も上がって、すでに午前7時ころには西の空は明るくなり、富士山もうっすらと見えてきていました。
開会式が始まる午前9時ころには雲の合間から青空も見え始め、久しぶりに夏のように気温もぐんぐんと上がり、暑くなり始めていました。
選手の控えも兼ねたメイン会場である葉山港では、世界からのトップ選手に加えて、日本国内のトップ選手たちも一同に集まり、開会式が終わると、これから始まる熱き戦いに挑む戦士たちの顔に変わり、真剣なまなざしとなって準備にとりかかっていました。
さて、いよいよスタート!
逗子海岸のスタートラインには、海外選手を含め80名弱の選手たちが一同に並び、スタートのフォーンが鳴ったと同時に、一斉に飛び出します!
スタートでは、海外選手たちのそのスピードの速さに圧倒され、それはまるでエンジンでもついているかのごとく、素早くカッ飛んでいきます!
その中でも、さすがは海外からの招待選手たちはトップ集団を徐々に作りだし、レースをリードしていきました。
まず900m沖に設置された第1マークを回航したトップ集団には、CONNOR BAXTERやKAI LENNYをはじめ、ARTHUR ARUTKIN、MO FREITASなどの姿があり、スタートしてからそのままのスピードで沖にある第2マークに進んでいきます。
沖の第2マークまでは南からの向かい風と、正面から入ってくるまとまりがないうねりや風波に向かうアップウインドで、そこでエネルギーをどれだけ消費せずにマークまで進めるかがまずは大きなキーとなっていました。
その第2マークを1位で回航したのはCONNOR BAXTERで、続いてMO FRIETASや、KAI LENNYも追随します。
その後、今度は後ろからの風やうねりを受けながら走るダウンウインドになり、一気にスピードを増してその差をさらに広げるべく滑り出すトップ集団ですが、その中でもCONNORが抜け出していました。
我らが金子ケニーはこの時点では8位。さらに前を追いかけていきます!
一番インサイドのマークを回航するときも、1位で回航したのはCONNOR。
ただし、すぐ後ろにはKAIやMO、ARTHURなども続いていて、まだまだ分かりません。
その後、2周目となる沖のブイを目指していき、最後のダウンウインドのコースをとってゴールとなる葉山港へ向かってきている最後のダウンウインドでは、CONNORに続いて、KAI、そしてARTHUR、MOと続いていました。
そして、大観衆が迎えるゴールラインを見事に1位で切ったのはやはりCONNOR!
そして2位はKAI、3位はARTHURの順でフィニッシュ!
我らがケニーは、惜しくも7位でフィニッシュ。
途中、インサイドの第3マークを回航したときには10位まで落としたものの、最後のダウンウインドで持ち前の波乗りの技術を発揮し、見事に7位でフィニッシュ。
ケニーは、このクラスになると、やはりトップ5までのスピードが違い、彼らのその速さを改めて実感した、とレース後に語ってくれました。
でも、昨年に続いて日本人最高位でフィニッシュし、しかも、昨年よりもさらにレベルの高い世界最高峰のレースにおいて7位という成績については素晴らしいと思います。
彼の中では反省点がいくつかあったようですが、手ごたえは十分にあったようで、さらにそれらを克服していけば、世界のレース経験を積んでいる彼であれば、いつかトップ3に入り、表彰台の一番高いところに登る日もそう遠くはないという可能性を感じさせてくれました。
10kmを走り終えた選手たちの顔には、海外も国内も関係なく、疲れを感じさせないくらいのまぶしいくらいの笑顔があり、このSUPという、今やワールドワイドな誰でも素直に楽しめるスポーツとしての素晴らしさを改めて感じさせてくれました。
きょうは10kmレースのみですが、あすは、オープンクラス、およびインフレーラブルの6kmクラスと、とてもエキサイトするスプリントトーナメントクラスがあります。
オープン6kmクラス、インフレータブル6kmクラスは午前9時30分スタート、そしてスプリントトーナメントは午後12時30分スタートの予定です。
また、表彰式は午後4時を予定しています。
コンディション的には、前線が南海上に停滞し、1日とおして北~北東寄りの風が吹き続ける見込みです。
ただし、あまり強まることはなく、きょうの風波も落ち着いてくるでしょう。
天気も良さそうなので、絶好のSUP日和となりそうです。
世界のSUPを間近に見れるチャンスです。ぜひご来場ください!
World Series Class 10km Race Mens成績
1.CONNOR BAXTER(HI、Starboard)
2.KAI LENNY(HI、Naish)
3.ARTHUR ARUTKIN(FR FANATIC)
4.MO FREITAS(HI、FOCUS SUP)
5.LEONARD NIKA(IT、STARBOARD)
7.金子ケニー(JPN、SIC MAUI)
13.村林知安(JPN、STARBOARD)
World Series Class 10km Race Womens
1.Candice Appleby(USA、IMAGINE)
2.FIONA WYLDE
3.MANCA NOTAR(SLOV、NAISH)
4.ANGELA JACKSON(AUS)
5.CELINE GUESDON(FR、BIC SUP)
6.横山貴代(JPN、NOAHNIC)
レース出場者全員で記念撮影!
人気者のKAI LENNYは、レースの直前まで優しくファンサービス!
KAIはメディアでも引っ張りだこ!
ちなみにきょう取材した内容はJ-COMにて放映予定です。
放映日は、9月10日(木)18:00~のデイリーニュースの中で、また、9月11日(金)18:30~の夕なびの中で紹介されます。お楽しみに!
OCEANS MAGAZINEもブース出展!
毎日の気象状況についてもレポートしています!
最後に自分も記念に!
記事:OCEANS MAGAZINE編集長
小川(オフィシャル気象予報士)
あとはあしたの開会式を待つのみ!
2015.09.03
SUPの世界最高峰の大会、WATERMAN LEAGUE WORLD SERIES 「Victoria Cup HAYAMA PRO」がいよいよあすに迫ってきました!
選手の多くはきょうの午前中に簡単なトレーニングを済ませ、あすの本番に備えています。
また、会場でもセッティングは着々と進み、あとはあすの開会式を待つのみとなってきました。
さて、あす以降の気になる気象情報についてお知らせいたします。
まず初日となるあす4日(金)は、寒気を伴った気圧の谷が通過し、それに伴って前線上の低気圧が今晩からあすの朝にかけて関東付近を通過しそうです。
その影響で、朝のうちは雨が降りやすく、南~南西寄りの風も強まる可能性があります。
上空には寒気を伴っているので、大雨や雷雨、強風となる可能性もあります。
ただし、午前中のうちに天気も回復し、北~北東寄りの風に変わってくるでしょう。
(9月4日(金)午前9時予想天気図)
World Series Class 10kmレースが開始される11時30分ころにはすでに北~北東寄りの風に変わっているでしょう。
その後もあまり強まることはなく、北~北東寄りの風が吹き続けそうです。
ただし、前線の位置次第では、再び南寄りに変わる可能性もありますが、あまる強まることはないでしょう。
また、朝のうちに吹く南~南西寄りの風によるまとまりがない波が残りそうですが、徐々に落ち着いてくるでしょう。
台風17号からの東寄りの波長の長いうねりも反応しそうですが、大きな影響はないでしょう。
5日(土)は、南岸に前線が停滞する見込みです。
1日とおして雲が多く、北~北東寄りの風が吹き続けそうです。
ただし、あまり強まることはなく、強まったとしても4~6m/s程度でしょう。
(9月5日(土)午前9時予想天気図)
最終日となる6日(日)は、南海上に停滞している前線上の低気圧が西から近づいてくる見込みです。
北~北東寄りの風が吹き続けそうです。午前中のうちは弱く、午後には多少北東~東寄りの風が強まる可能性もありますが、それでも6m/s程度でしょう。
(9月6日(日)午前9時予想天気図)
3日間通して、台風17号からの東寄りのうねりは入り続け総ですが、あまり大きな影響はないでしょう。
まずはあすの大会初日は前線の位置次第で風が変わりそうですが、まずまずのコンディションとなりそうなので、ぜひ会場まで足を運んで、世界の戦いを生で見てみましょう!
オフィシャル気象情報提供:WATER KIDS JAPAN
小川予報士
Victoria Cup HAYAMA PROまであと2日!
2015.09.02
さて、いよいよ今週の4日(金)~6日(日)にかけて葉山港、および逗子海岸周辺にて開催されますSUPの世界最高峰の大会であるWATERMAN LEAGUE WORLD SERIES 「Victoria Cup HAYAMA PRO」まであと2日となってきました!
すでに世界のトッププロたちは日本へ続々と到着し、最後の調整に入っているようです。
大会のメイン会場である葉山港でも本番直前の忙しさのピークを迎えていて、前日となるあすにはイベント施設やテント等の設置も完了して、あとは本番を迎えるのみとなる予定です。
さて、その大会となる4日(金)~6日(日)までの気象情報についてお知らせいたします。
まず、4日(金)は、南海上に停滞する前線上の低気圧を含む気圧の谷が通過しそうなので、朝のうちは、もしかすると南~南西寄りの風が沿岸でも強く吹く可能性があります。
その後は、午前中のうちには北~北東寄りの風に変わってきそうです。ただし、前線の位置次第では南~南西寄りの風が残る可能性もあり、今のところ微妙です。
(9月4日(金)午前9時予想天気図)
いずれにしても、沖合では南~南西寄りの風が吹き続け、その風による波も続きそうなので、まとまりがないうねりが入り続けるでしょう。
また、台風17号からの波長の長い東寄りのうねりもたまに入りそうです。
初日の10kmレースが行われる午前11時30分から昼前後にかけては、小潮なのであまり潮は動かないのですが、干潮となる午後2時頃に向けて潮が引いてくると、多少うねりの影響があるでしょう。
5日(土)は、前線が南海上に停滞し、北~北東寄りの風が吹き続けそうです。
(9月5日(土)午前9時予想天気図)
ただし、あまり強まることはなく、オープンクラス6km、インフレータブルクラス6kmのレースが行われる午前中は北~北東寄りの風が3~5m/s程度でしょう。
また、スプリントレースが行われる昼過ぎには徐々に弱まってきそうです。
前日までの南~南西寄りの風波も徐々に弱まりつつ、台風17号からの東寄りのうねりは続きそうですが、大きな影響はないでしょう。
大会最終日となる6日(日)も前線が南海上に停滞しそうなので、1日とおして北~北東寄りの風が吹き続けそうですが、あまり強まることはなさそうです。
(9月6日(日)午前9時予想天気図)
SUP試乗会や体験会、NaKamaKai、オープンクラス3km。インフレータブルクラス3kmレースが行われますが、台風17号からの東寄りのうねりの影響は多少あるものの、コンディション的には大きな影響はなく、気持ち良く漕ぎやすいコンディションとなりそうです。
世界のトッププロと一緒に漕げるチャンスを思いっきり楽しんじゃいましょう!
以上です。
なお、オフィシャル気象情報は、こちらの「OCEANS MAGAZINE」にて毎日発表いたしますが、会場でも、大会メインボード、および葉山港の各メーカーブースの「OCEANS MAGAZINE」ブースにて常時発表していますので、いつでも見に来てください!
オフィシャル気象情報提供:WATER KIDS JAPAN
小川予報士
過去の投稿一覧
OCEANS WATCHER
小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
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大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。