小川和幸info
全日本ライフセービング選手権大会東日本地区予選会2日目
2015.09.20
きのうに引き続き、千葉県の御宿海岸にて、全日本ライフセービング選手権大会東日本地区予選会2日目が開かれました。
きのうの夕方には台風20号からの南東寄りのうねりが強まり、胸~肩前後サイズまでサイズアップしていて、きょうの午前中はさらにサイズアップして、かなりハードとなってしまうのではないかと心配されていました。
その心配とおり、今朝は、台風20号からの南東寄りのうねりはきのうよりもさらに強まり、肩~頭たまにオーバーヘッドサイズまでサイズアップしていて、かなり潮の流れも強く、きのうよりもさらに沖合でブレイクしているような状況となっていました。
でも、北~北東寄りの風に変わっていたこともあり、ワイドなブレイクが多いものの、切れ目もあり、セット間隔もかなり長いということで、マークや安全管理の上では開催可能ということで、午前6時30分の安全対策委員会にて、本日の開催が決定されました。
きのうに海上での種目はほとんど消化していたので、きょうはレスキュー関係のレース(ボードレスキュー男女予選、レスキューチューブレスキュー男女予選)のみとなっていたこともあり、午前中にはすべての海上での競技を終えることができました。
ただし、波のパワーはきのうよりも増していたこともあり、ブレイクにつかまると、強烈なパワーに押し戻されることも多々あり、またインサイドでは右の方へ流されてしまう強いカレントにより、ゴールからかなり離れて陸に上がってしまうこともあり、かなり苦戦はしていました。
それでも、選手たちは最後まであきらめずに、果敢に最後まで戦い抜いていました。
また、ビーチでは、ビーチリレー男女予選、ビーチフラッグス男女予選、2kmビーチラン男子予選が行われました。
選手やスタッフの疲れた体を癒やすように、御宿町の皆様からは、きのうのつみれ汁に続いて、きょうは持つ煮込みが無料で配布され、選手・スタッフ全員で食べさせていただき、すぐに完食したようです。
今回は、台風20号からの南東寄りのうねりが強まり、開催自体が危ぶまれていましたが、何とかタイムテーブルをうまく組み直していただき、全競技を終えることができました。
大会中には、ライフセービングのインストラクター資格を持ったベテランを含む安全課のメンバーが海上では全選手を見守り、マーク打ちから選手のサポートまで、迅速かつ的確に動いていただいていたこともあり、これだけのハードなコンディションの中、大きな事故もなく、安全に大会を終えることができ、とても感心いたしました。
彼らは、最後には、少し時間の余裕があったので、頭サイズの波を楽しむがごとく、波乗りを堪能し、さらには今後の活動のために、さらなるトレーニングをして、技術向上に努めていました。
本当に頭が下がる思いです。
来週末は、全日本学生選手権大会が開催予定ですが、次の台風が発生し、その台風からのうねりが入ってくる可能性があるので、またもやハードコンディションとなってしまう可能性もあるのですが、安全課の方をはじめとした全スタッフにより、安全に大会が開催されることを願っています。
選手の皆様はもちろん、大会運営関係者の皆様、JLAの皆様、地元御宿町の皆様、本当にお疲れ様でした。
全日本ライフセービング選手権大会東日本地区予選会初日
2015.09.19
きょうから、千葉県の御宿海岸にて、ライフセービングにおける全日本選手権大会の東日本地区予選会が開催されています。
これは、10月に開催される第41回全日本ライフセービング選手権大会における東日本地区の予選会で、東日本エリアから約800名のライフセーバー達が集まり、全日本選手権大会の出場権を得るために、2日間において熱き戦いが行われるというもの。
初日のきょうは多くの種目がまずは行われました。というのも、これはご存じのとおり、小笠原父島の北東海上を北東へ進んでいる強い台風20号の影響で、台風からの南東寄りのうねりが強まり、あす20日(日)においてはかなりハードなコンディションが予想されていたので、それを見込んで、あすに組み込まれていた種目の多くをきょうにずらし、可能な限りきょうのうちに各種目を消化してしまおうということで、スケジュールが急遽昨晩のうちに組まれました。
今朝は、まだそんなにうねりは強くはなく、きのうまで続いていた東海上の高気圧の吹き出しや気圧の谷による南東~南~南西寄りの風波やうねりが続いていました。
ただし、少しずつですが、台風20号からの南東寄りのうねりも反応しだし、朝の時点では腰~腹前後程度だったのが、昼頃には胸~肩サイズにまでサイズアップしていました。また、弱い東~南東寄りの風も入り、海面は荒れて、まとまりがないうねりとなって、選手たちを苦しめていました。
でも、そうしたコンディションでも、ライフセーバー達はうまく波をつかんでは、その波に乗り、勝敗は、そうした波をどこまでつかんで、自分のものにできるかがキーとなっていました。
海上では、ボードレース男女予選に続いて、オーシャンウーマンレース予選、オーシャンマン予選、サーフスキーレースの男女予選、オーシャンウーマンおよびオーシャンマンリレー予選、サーフレース男女予選が行われました。
午後にはたまに頭オーバーサイズのおばけセットも入るようになり、潮の流れも強く、かなり波をつかみづらい状況の中、果敢に選手たちは攻め続けていました。
ビーチでも、熱い戦いは続き、ビーチスプリント男女予選、ビーチフラッグス男女予選、最後には2kmビーチラン女子予選が行われました。
波は思ったよりもサイズアップはなく、何とか海上でのきょうの種目は全て消化でき、あとはあすを残すのみとなりました。
あすは、おそらく今晩からあすの朝にかけてさらに台風からの南東寄りのうねりが強まり、ハードとなっていることが予想されますが、午後からは多少落ち着いてきそうなので、きょうのうちに海上での種目はほとんど消化できていることもあり、多少時間をずらしても何とかすべての種目を消化できると思われます。
(2015.9.20 午前9時予想天気図)
あすもハードコンディションの中での白熱した闘いが繰り広げられそうなので、けがのないよう、安全に、なおかつ熱く、日頃のトレーニングの成果を存分に発揮していただきたいと思います。
Naish One Lake Biwa Paddle Challenge 2015
2015.09.19
https://www.youtube.com/watch?v=0TA7WsqlXIw&feature=share
OSM SPORTS inc. facebookより
https://www.facebook.com/osmsports.surf?fref=nf&pnref=story
日本2種目でトップを保守。青島ISAFセーリングワールドカップ3日目/バルクヘッドマガジン
2015.09.19
9月18日、中国青島ISAFセーリングワールドカップ3日目。曇り空の青島は風弱く、陸上待機からはじまりました。本日の風待ち時間は長く、なか なか風が入ってきません。海に出たのは、午後1時15分過ぎ。しかし、風は吹き上がることなく、大会3日目も迫力に掛ける弱い風でおこなわれました。 (BHM編集部)
3レースおこなわれたナクラ17級はシンガポールが絶好調。リオ五輪アジア代表に王手を掛けています。photo by Junichi Hirai
本日のMVPは、470級女子の山口祥世/畑山絵里(ノエビア)です。得意とする軽風レースで2-1位を取って総合4位(3位と同点)にあがって きました。春から海外遠征を本格的にスタートした山口/畑山は、風を捉えるのがうまく、軽風レースでは国際大会で必ず上位に入る実力があります。
日本代表最終選考となった7月の470級ヨーロッパ選手権でも前半の軽風戦でメダル圏内につけ、吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセ)を脅かしたことは記憶に新しいところです。リオ五輪の代表選考には敗れましたが、東京五輪へ向けて活動を継続しています。
青島のシフトのある微軽風戦は、彼女たちのもっとも得意とする海面でしょう。圧巻だったのは第6レースで、山口/畑山と吉田/吉岡が飛び出し、日本チーム2艇によるトップ争いが繰り広げられ、山口/畑山が接近戦を逃げ切りトップフィニッシュを飾りました。
吉田/吉岡も安定した成績(4-2位)でトップを保守。470級女子は、日本2チームによるメダル獲得の可能性も出てきました。また、レーザーラ ジアル級の土居愛実も2位の中国と1点差で首位をキープしています。中国(Dongshuang Zhang)は、昨年韓国で開催されたアジア大会の金メダリストです。
リオ五輪のアジア予選となっているナクラ17級は、シンガポールが2位にダブルスコアの差をつけて独走しています。5位の日本は、大きな差をつけられてしまいました。
「自分でヨットレースを難しくしてしまっている。相手を気にしすぎたり、潮やアプローチに気を使ったりして、自分の走りになっていない。風をとらえられていない。でも、このままでは終われない、という気持ちがあります。ふっきって走りたい」。(出艇前の後藤選手)
ワールドカップは19日が予選最終日。20日は各クラス上位10艇によるメダルレースがおこなわれます。これまで弱い風が続いている青島に、スカッとした青空と気持ちの良い風を!
ナクラ17級、後藤浩紀/田畑和歌子。大会3日目も苦しい1日となりました。photo by Junichi Hirai
最終マークを日本2艇が並んで回航。先行してスタートしている男子を追い抜いてしまいました。photo by Junichi Hirai
総合1位は変わらず。現在世界ランキング3位の吉田/吉岡は自分のペースで淡々とレースを進めています。photo by Junichi Hirai
2-1位で総合4位へ上った山口/畑山。photo by Junichi Hirai
レーザー級のスタート。レーザー男女はチャーター艇でおこなわれています。チャーターフィーが無料ということもあって出場しやすく、アジア外からの選手も多数参加しています。photo by Junichi Hirai
「青島は風のレーンがあり、それに乗らないと遅れていってしまう。海面を見るよい勉強になっています」とレーザー級に日本から唯一出場する安田真之助。photo by Junichi Hirai
初日から1位をキープして走る土居愛実。2位、3位との差はわずか。残り2日間が勝負です。photo by Junichi Hirai
ISAFセーリングワールドカップ青島大会3日目成績
ナクラ17級 参加10艇
1. SIN Justin Liu / Denise Lim 1-1-1-1-1-(3)-1-3-1 10.00p
2. HKG Tat Choi Fung / Yu Ting Chan 2-3-2-2-3-(8)-2-4-2 20.00p
3. CHN Zijin Wen / Rubei Yuan 3-2-(4)-4-4-1-3-1-3 21.00p
4. THA Damrongsak Vongtim / Nichapa Waiwai 5-5-3-3-5-2-4-7-(11)OCS 34.00p
5. JPN 後藤浩紀/田畑和歌子 4-4-6-5-2-7-9-6-(11)OCS 43.00p
470級男子 参加26艇
1. ESP Onan Barreiros / Juan Curbelo Cabrera 1-4-(27)OCS-6-1-3 15.00p
2. CHN Hao Lan / Chao Wang 3-(19)-4-1-6-10 24.00p
3. AUT David Bargehr / Lukas Mahr 4-12-(17)-3-2-4 25.00p
4. JPN 岡田圭樹/吉田雄悟 9-1-10-(12)-5-6 31.00p
470級女子 参加16艇
1. JPN 吉田 愛/吉岡美帆 3-2-2-2-(4)-2 11.00p
2. CHN Xiaoli Wang / Lizhu Huang 4-4-4-3-1-(5) 16.00p
3. CHN Shasha Chen / Haiyan Gao 6-1-1-(9)-7-3 18.00p
4. JPN 山口祥世/畑山絵里 (17)OCS-7-3-5-2-1 18.00p
レーザーラジアル級 参加28艇
1. JPN 土居愛実 1-(7)-3-4-5-4 17.00p
2. CHN Dongshuang Zhang 5-3-(7)-3-6-1 18.00p
3. CAN Isabella-Anna Bertold 4-(12)-2-2-2-9 19.00p
12. JPN 蛭田香名子 6-(19)-14-12-13-11 56.00p
レーザー級 参加37艇
1. GBR Lorenzo Chiavarini (17)-3-1-1-13-12 30.00p
2. FRA Jean Baptiste Bernaz 10-4-(13)-12-4-4 34.00p
3. BEL Wannes Van Laer 18-9-3-2-(19)-13 45.00p
22. JPN 安田真之助 36-18-2-27-(38)OCS-3 86.00p
◎ISAF SAILING WORLD CUP(成績、ニュース等)
http://www.sailing.org/worldcup/home.php
バルクヘッドマガジンより
http://bulkhead.jp/category/news/
苦境続くナクラ17。470女子、ラジアルは日本首位に。青島ワールドカップ2日目/バルクヘッドマガジン
2015.09.18
9月17日、中国青島で開催されている「ISAFセーリングワールドカップ」2日目。初日と似て風が弱い青島。時折、ブローが入ることがあるもの の長くは続かず、ブローとシフトを読むタクティカルなレースがおこなわれています。リオ五輪の予選となるナクラ17級は、軽風の風をつかみきれずに総合5 位と前日と変わらず。(BHM編集部)
ワールドカップ2日目、微軽風のなかで3レースおこなわれたナクラ17級。photo by Junichi Hirai
最も遠いエリアでおこなわれたナクラ17級のレースは、不安定な風のなかでおこなわれました。セーラーには「ダウンウインドでクルーが逆トラピー ズに出る風」と言った方がわかりやすいでしょうか。軽量揃いの他国に比べると後藤浩紀/田畑和歌子は不利な部分はあるものの、理由はそれだけではないで しょう。第5レースで2位を取ったものの、第6レースでは順位を落とす展開で7位のカットレースを作ってしまいました。
トップのシンガポールは、第6レースの3位をカットレースにオールトップの快進撃が続いています。今春までと比べて見違えたような走りの理由は分 かりませんが、その走りは見事のひとこと。大会3日目も同じように1位を並べたならば、シンガポールのアジア代表が濃厚となります。
他のクラスは、日本勢が健闘しています。470級女子の吉田 愛/吉岡美帆は、落ち着いた走りで首位を保守。4レースを終えて1位こそありませんが安定しています。「得意な風域ではありませんが、リスクを取らない走 りを心がけています。いまのところ自分たちの走りができていると思います。このまま行きたいですね」と笑顔の吉田愛。
また、レーザーラジアル級も土居愛実が強豪揃いのクラスで、2位と同点首位をキープしています。レーザーラジアル級はアジア中心の他クラスとは違 い、世界でもトップ10に入る中国、イギリス、ベラルーシなどの選手が出場し、シビアな戦いがおこなわれています。そのなかで土居の活躍には眼を見張るも のがあります。
「最近、自分が成長しているのを感じています。国際大会で1位を取れるようになってきているし、その調子を持続できるようになりたい。ヨットレースしていて楽しいです」(土居愛実)。
慶応大3年の彼女は、今春から秋までを休学して海外遠征を中心とした五輪活動に専念していました。今秋から復学して学業と並行しておこなうとのこ とで、「単位はほどんと取ってるので、残りの単位を秋に取って、来年(リオ五輪の年)は卒論だけにして卒業したい」と学業も優秀のようです。
ISAFセーリングワールドは前半を終了。残り2日間の予選と最終日のメダルレースを残すのみとなりました。日本に追い風が吹きますように。
後藤浩紀/田畑和歌子。上位を走ることができず厳しい戦いが続いています。photo by Junichi Hirai
オールトップの成績で快進撃を続けているシンガポール。photo by Junichi Hirai
オリンピックハーバーの防波堤には2008年につくられた五輪のモニュメントがあります。photo by Junichi Hirai
レーザー級に出場する安田真之助。第3レースで終盤までトップを走りましが、イギリスに抜かれて2位に。この夏は故障した膝を治療していましたが、来年のアブダビ・アジアカップ(アジア枠予選)を目標に追い込みをかけます。photo by Junichi Hirai
日本は出場していませんが、RS:X級男子のスタート。中国のRS:X級は男女とも世界でトップレベルです。photo by Junichi Hirai
レーザーラジアル級暫定トップの土居愛実。ロンドン以降、最も成長しているのは彼女かもしれません。トム・スリングスビー(AUS)、ポール・グッディソ ン(GBR)を指導したことで知られるアーサー・ブレッド(AUS)コーチとともにオーストラリア合宿、世界の主要レガッタを転戦しています。photo by Junichi Hirai
レーザーラジアル級の蛭田香名子。この夏は国内練習を中心にトレーニングを積みました。11月のオマーン世界選手権で国枠取り、日本代表を目指します。photo by Junichi Hirai
アジア予選になっているフィン級には中国9艇、イラン1艇(写真)が出場しています。イランのアウェー感は半端じゃないでしょう。photo by Junichi Hirai
ISAFセーリングワールドカップ青島大会初日成績
ナクラ17級 参加10艇
1. SIN Justin Liu / Denise Lim (1)-1-1-1-1-(3) 5.00p
2. HKG Tat Choi Fung / Yu Ting Chan 2-3-2-2-3-(8) 12.00p
3. CHN Zijin Wen / Rubei Yuan 3-2-(4)-4-4-1 14.00p
4. THA Damrongsak Vongtim / Nichapa Waiwai (5)-5-3-3-5-2 18.00p
5. JPN 後藤浩紀/田畑和歌子 4-4-6-5-2-(7) 21.00p
470級男子 参加26艇
1. CHN Hao Lan / Chao Wang 3-(19)-4-1 8.00p
2. ESP Onan Barreiros / Juan Curbelo Cabrera 1-4-(27)OCS-6 11.00p
3. CHN XIUJIAN HUANG / Yang Wang 6-3-6-(22) 15.00p
7. JPN 岡田圭樹/吉田雄悟 9-1-10-(12) 20.00p
470級女子 参加16艇
1. JPN 吉田 愛/吉岡美帆 (3)-2-2-2 6.00p
2. CHN Shasha Chen / Haiyan Gao 6-1-1-(9) 8.00p
3. ESP Angela Pumariega / Patricia Cantero Reina 2-5-(7)-4 11.00p
4. CHN Xiaoli Wang / Lizhu Huang (4)-4-4-3 11.00p
5. JPN 山口祥世/畑山絵里 (17)OCS-7-3-5 15.00p
レーザーラジアル級 参加28艇
1. JPN 土居愛実 1-(7)-3-4 8.00p
2. CAN Isabella-Anna Bertold 4-(12)-2 2 8.00p
3. CHN Dongshuang Zhang 5-3-(7)-3 11.00p
11. JPN 蛭田香名子 6-(19)-14-12 32.00p
レーザー級 参加37艇
1. GBR Lorenzo Chiavarini (17)-3-1-1 5.00p
2. BEL Wannes Van Laer (18)-9-3-2 14.00p
3. ISV Cy Thompson 3-5-(17)-7 15.00p
21. JPN 安田真之助 (36)-18-2-27 47.00p
◎ISAF SAILING WORLD CUP(成績、ニュース等)
http://www.sailing.org/worldcup/home.php
バルクヘッドマガジンより
http://bulkhead.jp/category/news/
日本ナクラ17、初日5位発進。青島ISAFセーリングワールドカップ/バルクヘッドマガジン
2015.09.17
9月16日、中国でISAFセーリングワールドカップ青島大会が始まりました。青島の緯度は関東地方とほぼ同じ。よく似た気候ながらも気温はやや 高いようで、夏のヨットレースの様相です。北京五輪がおこなわれたオリンピックハーバーは観光地にもなっていて、まわりにホテルやショッピングモールが立 ち並び、ワールドカップ開催を相乗効果に多くの観光客が訪れています。(BHM編集部)
五輪出場を掛けてナクラ17級に出場する後藤浩紀/田畑和歌子。初日5位で終えました。photo by Junichi Hirai
本大会に出場する選手は中国を中心に、五輪予選となる470級男女、ナクラ17級、フィン級にはアジア圏からがほとんど。全艇チャーターでおこなわれるレーザー級やラジアル級には、ヨーロッパからも多数参加しています。日本から出場するのは次の選手です。
ナクラ17級
後藤浩紀/田畑和歌子(SAILFAST/アビームコンサルティング)
470級男子
岡田圭樹/吉田雄悟(スリーボンド)
470級女子
吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
山口祥世/畑山絵里(ノエビア)
レーザーラジアル級
土居愛実(慶応大)
蛭田香名子(豊田自動織機)
レーザー級
安田真之助(京都府立宮津高校)
大会初日は各クラス2から3レースおこなわれ、ラジアル級の土居愛実が第1レースでトップフィニッシュで暫定1位に。470級女子の吉田 愛/吉岡美帆も不安定な風のなかでも崩さず暫定1位に立ちました。また、スリーボンドチームとして吉田雄悟をクルーに早稲田大2年の岡田圭樹が出場し、初 日3位につけました。
注目のナクラ17級は、風の強弱のあるなかで3レースおこなわれました。レース海面は全体的に風が弱く、ナクラ17級のようなハイスピードボート は時々入るワンプッシュのブローで順位が大きく変動します。後藤/田畑はトップマークこそ1番、2番で回航しますが、タック、ジャイブポイントが決まら ず、風をつかみきれず順位を落とす展開に。3レースを終えて5位で初日を終えました。
この種目で好調を見ているのはシンガポールです。全レースでトップを取る圧倒した走りで五輪国枠アジア予選で一歩リードしています。ナクラ17級は大会2日目も3レース、その他のクラスは2レースが予定されています。
2レースを終えて首位に立った吉田 愛/吉岡美帆。アジア勢のなかではベテランの風格が漂います。ただし軽風の中国は抜群に速く、苦手コンディションでどう戦うか注目されます。photo by Junichi Hirai
第1レースをトップフィニッシュ、第2レース7位で2位の中国と同点1位の土居愛実。8月のプレ五輪でもそうでしたが、国際大会で1位を取ることが多くなってきました。photo by Junichi Hirai
スリーボンドチームとして出場する岡田圭樹/吉田雄悟。岡田と吉田はともに唐津西高出身で、国体でチームを組んで昨年の長崎国体優勝、今年の和歌山国体では3位の成績を残しています。photo by Junichi Hirai
470級男女はリオ五輪のアジア予選になっています。すでに権利を獲得している日本は関係ありませんが、アジア諸国の熱い戦いが繰り広げられています。photo by Junichi Hirai
出艇前の後藤/田畑。緊張がないといえば嘘になるでしょうが、自分たちのペースで戦ってほしいと思います。photo by Junichi Hirai
オリンピックハーバーにはセーラーだけでなく一般観光客がたくさん訪れています。これほど一般人が集まるワールドカップは見たことがありません。photo by Junichi Hirai
全選手にGPS(写真)が取り付けられ、トラッキング(航跡によるレース実況)がおこなわれています。ワールドカップのウエブサイトから閲覧できます。photo by Junichi Hirai
メディアボートはなんと15艇も用意されていました。中国メディアは多いのですが、海外からのフォトグラファーはバルクヘッドマガジン編集長ただひとりで す(こういうのも慣れました)。中国メディア軍団に混じるとドタバタで大変なことになりそうなので、ISAFメディアチームに潜り込んで取材しています。 photo by Junichi Hirai
ISAFセーリングワールドカップ青島大会初日成績
ナクラ17級 参加10艇
1. SIN Justin Liu / Denise Lim (1)-1-1 2.00p
2. HKG Tat Choi Fung / Yu Ting Chan 2-(3)-2 4.00p
3. CHN Zijin Wen / Rubei Yuan 3-2-(4) 5.00p
4. THA Damrongsak Vongtim / Nichapa Waiwai (5)-5-3 8.00p
5. JPN 後藤浩紀/田畑和歌子 4-4-(6) 8.00p
470級男子 参加26艇
1. ESP Onan Barreiros / Juan Curbelo Cabrera 1-4 5.00p
2. CHN XIUJIAN HUANG / Yang Wang 6-3 9.00p
3. JPN 岡田圭樹/吉田雄悟 9-1 10.00p
470級女子 参加16艇
1. JPN 吉田 愛/吉岡美帆 3-2 5.00p
2. CHN Shasha Chen / Haiyan Gao 6-1 7.00
3. ESP Angela Pumariega / Patricia Cantero Reina 2-5 7.00p
11. JPN 山口祥世/畑山絵里 17(OCS)-7 24.00p
レーザーラジアル級
1. JPN土居愛実 1-7 8.00p
2. CHN Dongshuang Zhang 5-3 8.00p
3. GBR Hannah Snellgrove 8-1 9.00p
11. JPN 蛭田香名子 6-19 25.00p
レーザー級 参加37艇
1. ISV Cy Thompson 3-5 8.00p
2. BEL WILLIAM DE SMET 12-1 13.00p
3. FRA Jean Baptiste Bernaz 10-4 14.00p
30. JPN 安田真之助 36-18 54.00p
◎ISAF SAILING WORLD CUP(成績、ニュース等)
http://www.sailing.org/worldcup/home.php
バルクヘッドマガジンより
http://bulkhead.jp/category/news/
漕ぎましょう!BIWAKO CUP 2015/永松良章
2015.09.13
漕ぎましょう!BIWAKO CUP2015
に参加しました。
レース3位。SUP相撲では自滅で負けまくり(笑)!課題山積!でもとても楽しいイベントでした!
イベント準備運営してくださったプカプカの皆様、参加者の皆様ありがとうございました!
#lakebiwa#sup #supsumo
#家族大喜びの御岩井米!
永松良章facebookより
https://www.facebook.com/yoshiaki.nagamatsu
NAISH ONE LAKE BIWA PADDLE CHALLENGE 2015
2015.09.12
”NAISH ONE” Lake Biwa Paddle Challenge 2015
いよいよ今週末13日に開催されます
参加選手に向けてのレースインフォメーションを下記サイトにて配信しております
選手の皆さんはご確認の上、ご参加していただけますようお願い申し上げます
WML Victoria Cup HAYAMA PRO スプリントトーナメントのリザルト
2015.09.10
9月4日(金)~6日(日)にかけて葉山港、および逗子海岸周辺にて開催されましたWATERMAN LEAGUE WORLD SERIES 「Victoria Cup HAYAMA PRO」のスプリント・トーナメントのリザルトを掲載いたします。
World_Series_sprint_tounament‗mens
World_Series_sprint_tounament‗womens
過去の投稿一覧
OCEANS WATCHER
小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360
大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。