小川和幸info
全日本学生ヨット選手権初日。江の島に風吹かず、470級1レース実施/ バルクヘッドマガジン
2015.11.06
11月5日、日本最大級のヨットレースイベント「第80回全日本学生ヨット選手権」がはじまりました。大会会場となる江の島ヨットハーバーは各校 のバースが決まっていて、船と選手、サポーターで大混雑しています。出艇のタイミングも実行委員会にコントロールされ、水域ごとに時間差でスロープへ。出 艇で混乱しないように配慮されています。(BHM編集部)
防波堤の応援はインカレ名物。海へ出て行く選手にエールを送り、チームの勝利を祈ります。photo by Junichi Hirai
朝の江の島沖は北東風が吹いていますが、天気予報によれば日中に気温が上がり、風は落ちてくる予報です。第1レースはスタート定時すぎに470級 がスタート。続いてスナイプ級もスタートしますが、徐々に風が落ちていってしまいます。470級は第2上マークでコース短縮となり、スナイプ級はノーレー スとなりました。
昨年、全日本インカレではじめて「U旗」が採用され、今年も各水域のレースで採用されることになりました。今年の大きな変更点は、台形を模したト ラペゾイドコースが採用されたことです。これまで全日本インカレ(団体戦)では、上・サイド・下の三角形コースが用いられてきました。
これが、今年よりオリンピックと同じトラペゾイド(アウターコース、インナーコース)が採用されることになりました。アウター、インナーコースは、2クラスが重なることなくレースが進められ、待ち時間も少なく効率よくレースできるというメリットがあります。
定番コースを変更したことは、伝統を重んじる学連にとって大きな進歩といえますが、470級とスナイプ級ではスピード差があるため、時にはコース が重なる可能性もあります。しかし、日本の最大派閥といえる学連が改革を選んだ、ということが重要であり、これからもインカレの歴史を尊重しながら、競技 性を重要視したヨットレースの発展を期待しないわけにはいきません。
470級のショートフィニッシュ後、風はなくなり、全艇がハーバーバック。13時30分まで陸上で待機しましたが、風が吹いてくる気配がないた め、早めのAPA(本日のレースはなし)となりました。また、470級のフィニッシュ時の運営に対して、数校から抗議がだされ一部救済が認めらました。
大会2日目は1日の最大数となる4レースを目標におこなわれる予定です。
◎全日本インカレ初日 470級上位成績
1. 早稲田大 12点
2. 日本大 28点
3. 関西学院大 35点
4. 同志社大 40点
5. 九州大 52点
6. 明治大 61点
7. 金沢大 68点
8. 慶応大 74点
9. 甲南大 83点
10. 日本経済大 90点
11. 福岡大 93点
12. 中央大 94点
選手たちは時間差で出艇していきます。全日本インカレは470級72艇、スナイプ級72艇、合計144艇出場しています。photo by Junichi Hirai
江の島全日本インカレ初日は曇天から晴れ。風は弱く、470級だけ1レースおこなわれました。photo by Junichi Hirai
今年から全日本インカレでトラペゾイドコースが採用されました。各水域レースで実施していたので選手たちに戸惑いは見られませんが、運営陣はコース設定に 苦労しているという声も聞かれました。北海道水域のレースではスマホアプリを使った運営もおこなわれています(「トラペガイド」http://sadamo.mydns.jp/~sada/trapeguide_web/)。みなさん、ぜひ運営の参考にしてみてください。photo by Junichi Hirai
江の島寄りのブローを取って1位フィニッシュした早稲田大の小泉/原。早稲田大470チームは3艇の得点を12点に抑える好発進を決めました。photo by Junichi Hirai
◎第80回全日本学生ヨット選手権
◎全日本インカレ公式フェイスブック
◎全日本インカレ公式ツイッター
バルクヘッドマガジンより
http://bulkhead.jp/category/news/
第80回全日本学生ヨット選手権、明日5日よりレース開始/バルクヘッドマガジン
2015.11.05
11月4日、江の島ヨットハーバーでは、「第80回全日本学生ヨット選手権」の開会式がおこなわれました。レースは明日5日からはじまります。出場する各校は全日本選手権の雰囲気をたのしみつつ、準備に余念がありません。(BHM編集部)
全日本インカレに出場するのは、470級23校、スナイプ級23校に地元開催枠として関東水域から1校が加わり、両クラス24校。1クラス1校につき3艇が出場して合計得点を競います。
470級出場校
東北大学 慶應義塾大学 中央大学 日本大学 法政大学 明海大学 明治大学 早稲田大学 金沢大学 同志社大学 関西大学 関西学院大学 甲南大学 鳥 取大学 九州大学 福岡大学 北海道大学 横浜国立大学 愛知大学 東海大学(海洋) 京都大学 岡山大学 徳島大学 日本経済大学
スナイプ級出場校
東北大学 慶應義塾大学 中央大学 日本大学 法政大学 明海大学 明治大学 早稲田大学 金沢大学 同志社大学 関西大学 関西学院大学 甲南大学 鳥 取大学 九州大学 福岡大学 小樽商科大学 立教大学 名古屋工業大学 三重大学 京都産業大学 広島大学 香川大学 鹿屋体育大学
第80回全日本学生ヨット選手権スケジュール
開催場所:江の島ヨットハーバー
11月4日 艇長会議、開会式
11月5日〜11月8日 9:55 スタート予告
11月8日 表彰式・閉会式
※合計11レースを予定
※1日の最大レース数は4レース
※3レース以上で大会成立
※最終日は13時以降のスタートはない
江の島灯台近くの広場でおこなわれた開会式の後、全員で集合写真。この写真、みんなでジャンプしてみたんですが、人が多すぎで分かりにくかったですね。拡 大するとみんな笑顔です。編集長は全日本インカレの全員集合写真をはじめて撮影しました。最終日までみんな笑って爽やかに!photo by Junichi Hirai
北海道大の部旗を支える木。歴代受け継がれる由緒あるモノなのかと思ったら「江の島に来て、浜で拾いました」とのこと。photo by Junichi Hirai
追記:北海道大では部旗の木を現地調達して、大会に挑むことがヨット部の伝統とのことです。なるほど!
さあ、戦いの火蓋は切って落とされました。2015年度全日本インカレは11月5日より4日間おこなわれます。photo by Junichi Hirai
実行委員会が製作した80回記念のパンフレット。インタビュー記事(土居一斗選手、土居愛実選手、大井祐一選手)や各校の写真入り紹介ページもあって読み 応えあり。すばらしい記念パンフレットができあがりました。本大会の実行委員会は、ウエブサイトやSNSを例年以上に力を入れています。バルクヘッドマガ ジンの記事、フェイスブックと一緒におたのしみください。photo by Junichi Hirai
◎第80回全日本学生ヨット選手権
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バルクヘッドマガジンより
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SUP体験/白畑瞬
2015.11.04
今日から晴れが続きそうですね^_^‼︎
昨日は崎原海岸でSUP体験をしました‼︎
冬でもウエットスーツのレンタルがあるので十分綺麗な海で楽しめます^o^‼︎
昨日のガイドは古仁屋の清水出身の清水君とカバちゃんでした‼︎
名瀬から空港までの送迎込みで途中島豆腐屋でランチをして風を交わす綺麗な海でSUPをしました‼︎
そのあとラフォンテでジェラートをいただき空港へ^o^‼︎
アマニコのガイドが大事にしていること
奄美に来てくれた方達に寄り添い旅を一緒に考えその日の最適な場所を案内することです^_^
Nさんまたいもりんしょれよ〜^o^
ありがっさまりょうた〜‼︎
アマニコガイドサービス(白畑瞬)ブログ”Amanico 奄笑”より
http://amanico1.amamin.jp/e553548.html
吉田/吉岡、銅メダル獲得!ISAFセーリングワールドカップ・アブダビ最終日/バルクヘッドマガジン
2015.11.02
11月1日、アブダビ・ISAFセーリングワールドカップ最終日。メダルレースは2海面に分かれ、約30分刻みで9種目おこなわれました。はじま りは15ノット以上の風がありましたが、前日までと同じく徐々に落ちてくる傾向です。メダル獲得が期待される470級女子は、ちょうど風の落ちてくる最中 におこなわれました。(BHM編集部)
ISAFワールドカップ・アブダビ最終戦で銅メダルを獲得した吉田/吉岡。おめでとう!photo by Junichi Hirai
最終メダルレースを2位で迎えた吉田 愛/吉岡美帆は、スタートから果敢に攻めます。スタート1分前にライバルとなる、イギリス、オーストリアがせめぎ合うなかに寄せて相手を牽制しながらス タート。イギリスがオーストリアを弾いてタックさせた後、日本とイギリスがスターボードタックでストレートラインを伸ばします。
吉田/吉岡は風上側に立つイギリスと並んで左海面へ。レース海面は右海面が有利に見え、風が落ちてくるなか上マーク周辺で右にシフトが入り万事休 す。左海面を選んだ吉田/吉岡は上マークを後位置で回航します。この時点で右海面に逃げたオーストラリアがシフトをつかんで2位回航。吉田/吉岡は出遅れ てしまいます。
一方、山口祥世/畑山絵里は、スタート後にフリースペースを保持して右展開。スターボートのレイライン上でワンプッシュのブローも手助けして、上 マークをトップ回航します。一時オーストリアに抜かれる場面もありましたが、トップに返り咲き、最終メダルレースを1位。前日第6レースから連続のトップ フィニッシュで、総合4位まで上がりました。
吉田/吉岡は後位置から1艇、1艇を追い抜き、最終5位フィニッシュ。オーストリアに1点差で逆転を許しましたが、銅メダルを獲得しました。
「(メダルレースで)判断ミスがあったことは悔やまれます。でも、メダルを取ることは大切だと思いっているので、それはうれしい。今回は、あえて チャーター艇を選び、乗りにくいボートで戦い、風の弱い中でレース展開をよく見ることを課題にしていました。風は予想以上に吹きましたが、良い経験になり ました。今後も(リオで吹く可能性が高い)軽風をターゲットに練習していきます」(吉田 愛)
「メダルレースは前後とポイント差がなかったので、緊張したなかで戦いました。強風になれば、クルーワークも思い切りできるし、走りも上位チームも 変わりません。風が落ちてきた時のロッキング、パンピング、ヒールバランスの動きで差がでる。こうしたテクニックを上達したい」(吉岡美帆)
470級女子は、トップ3艇が大接戦で戦う緊迫のISAFワールドカップとなりました。優勝は、ロンドン五輪銀メダルのイギリス、2位は2014 年、2015年世界選手権優勝のオーストリアです。吉田 愛/吉岡美帆は、W杯アメリカ・マイアミ(銅)、W杯中国・青島(金)、W杯UAE・アブダビ(銅)と今年3大会でメダルを獲得し、課題出しと克服を繰り 返す地道なトレーニングが結果にあらわれてきています。
また、すでに東京五輪へ向けて走り始めている山口祥世/畑山絵里は、自艇を持ち込む意気込みもあり、手応えのあるレースを経験しました。山口/畑 山は、今年もっとも成長したチームといえるかもしれません。日本470女子の活躍は頼もしくもあり、そして、彼女たちに続く、若いチームの登場を願ってや みません。
次回の戦いは、11月後半に開催される境港470級全日本選手権です。果たしてリオ五輪代表チームに牙を向けるチームはあらわれるのでしょうか? 今年の戦いも楽しみにしたいと思います。
日本2艇、風上側にイギリス、オーストリアと並んでスタート。photo by Junichi Hirai
メダルレースでトップフィニッシュを決めた山口祥世/畑山絵里。「きょうは右展開を狙って右海面へ。それが結果に結びつきました。スタートを含めてひとつ のミスが命取りになる。前に出られると、追いぬくことはできない。こういうシビアななかでレースできたことは、よい経験になりました」(山口)
昨年は自艇を持ち込み、今年はあえてチャーター艇で挑んだ吉田/吉岡。photo by Junichi Hirai
470女子優勝のミルズ/クラーク(GBR)。photo by Junichi Hirai
一流ホテルでおこなわれた表彰セレモニー。ライトアップや民族舞踊など豪華絢爛セレモニーです。photo by Junichi Hirai
民族舞踊。アラブの男子が、音楽に乗って棒や紐をくるくるまわします。photo by Junichi Hirai
表彰台に立つ日本女子。この光景も今年3度目。何度見ても嬉しいものです。photo by Junichi Hirai
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470級女子 8艇
1. GBR Hannah Mills / Saskia Clark 2-2-(3)-1-1-3-6 15.00p
2. AUT Lara Vadlau / Jolanta Ogar 1-(9)OCS-1-3-3-9DSQ-4 21.00p
3. JPN 吉田 愛/吉岡美帆 3-1-4-2-2-(5)-10 22.00p
4. JPN 山口祥世/畑山絵里 4-3-6-(8)-8-1-2 24.00p
レーザーラジアル級 20艇
1. SWE Josefin Olsson 10-2-2 -4-1-(17)-8 27.00p
2. NED Marit Bouwmeester 3-1-1-8-5-(13)-16 34.00p
3. DEN Anne-Marie Rindom (11)-7-8-3-9-3-8DPI 38.00p
15. 土居愛実 (19)-14-15-14-8-5 56.00p
第4回全日本選SUP選手権大会WAVE
2015.11.02
10月31日(土)~11月1日(日)にかけて、千葉県の白里海岸にて第4回全日本SUP選手権大会が開催されました。
10月31日(土)は、朝から雲に覆われ、西から張り出す高気圧から南海上の前線に向けて吹く北東寄りの風が朝から強めに吹いていて、午後には天気の回復とともに多少弱まるかと思いきや、一向に晴れることはなく、上空の強い寒気の影響もあり、途中雨が降ってくる中でさらに風も強まってきて、普段であればウインドサーフィンやカイトサーフィン向きのコンディションとなっていました。
波も東~南東寄りのうねりに加え、北東からの風波も強まり、胸~肩前後のかなりまとまりがない面がガタガタのジャンクコンディションで、潮の流れも強く、波もまともに乗れずに風下へ大きく流されてしまう選手が続出していました。また、沖までゲッティングアウトするのもままならず、ゲッティングアウトできたとしても、あらゆる方向から入ってくるうねりや波に悩まされ、立っているのも大変で、ゲッティングアウトして沖で波を待っている間も常にパドリングし続けなくてはならないという、非常に過酷でハードな状況の中で試合が進められていました。
そんな沖で立っているのが精いっぱいの中でも波を的確に捉え、波に合わせて乗れている選手は、やはり全日本に参加するだけあって、確実に次のヒートへ駒を進めていました。
今回の大会から、新たにリパチャージという、いわば敗者復活戦システムが加わったので、例えROUND1で負けてしまったとしても、もう一度敗者復活戦で戦うことができるので、今までのように、次のROUNDへ進むことができず、せっかく全日本へ出場したとしても、たった1回12分間の戦いで全てが終わってしまうということがなく、最低でも2ヒートは戦うことができるので、そういった意味でも、この全日本選手権大会のために千葉まで遥々来た意味はあるかという大会となっていました。
ただし、特に出場選手が多いシニアクラス(31~49歳)においては、リパチャージで3回以上勝たないと本戦に戻れない、という過酷な状況も背景にありましたが、それだけに負けることができない、という強い精神力も必要となった大会でもあったと思います。
大会2日目となると、初日とはうって変わって朝から雲が少なく晴れていて、綺麗な朝日も見ることができていました。
また、風も沖合ではまだ北東寄りの風が吹き続けていましたが、沿岸では北~北西寄りのオフショアにかわっていて、初日に比べるとだいぶ落ち着いたコンディションとなっていました。
いよいよ2日目最終日はそれぞれのクラスのファイナルまで行われますが、心配されていたコンディションも徐々に良くなり、日中は北東寄りの風が入ってきていましたが、そんなに強まることはなく、あまり風の影響もない中で、胸サイズくらいの波で、落ちついて戦うことができていました。
さすがにセミファイナル、そしてファイナルまで進んでくると、各クラスの上位選手たちは見たことがある強い選手たちばかりで、高得点を出しながらの、とても白熱した闘いとなっていました。
レディースクラス・ファイナリスト
マスタークラス・ファイナリスト
メンズクラス・ファイナリスト
特に注目されていたシニアクラスのファイナルに進んだのは、世界でも戦いってきていて、その実力と経験をまさに兼ね備え、今や油に乗りまくりの本橋選手、昨年の優勝者で、もはやウェイブの第一人者でもある堀越選手、世界のレースでも活躍し、日本のレースシーンをこれまで引っ張ってきている村林選手、 そして第2回優勝者でもあり、今回異常なまでに気合いの入っている原田選手の4名で繰り広げられました。
まずは世界でも戦ってきている本橋選手が先陣を切ってファーストウェイブをつかみ、レギュラー方向にスピードに乗った深いボトムターンからのトップがはっきりと波の上まで突き出るような鋭いリッピングを決め、ほかの3名を圧倒させたかと思えば、今回静かだがひしひしとその異常なまでに気合いが感じられていた原田選手も負けずとスピードのあるバックサイドターンでうまく波をつなげて点数を稼ぎます。また、日本のレースシーンを今までトップで引っ張ってきている村林選手も、途中からほか3名とは全く別の左側の海面を選んで、一人で良い波をゲットしようと待ち続け、着た波をつかむと深いボトムターンとカットバックをうまく組み合わせて果敢に攻めていました。そうした3名を尻目になかなか良い波をつかめず、それでも最後の最後まで良い波を待ち続けていた昨年優勝の堀越選手も攻めていましたが、なかなか点数を稼ぐことができず、ここまで調子が上がってきていただけに苦戦していました。そんな中で、本橋選手は悪い波には手を出さずに良い波だけをゲットするようにも見え、さすが世界で戦ってきているだけに、余裕さえ感じられ、かなり落ち着いていたかのようでした。原田選手も落ち着いて波を選びながらの素晴らしいライディングを見せていて、誰も譲る気は全く感じられず、誰に軍配が上がるかは終わってみないと本当にわからない状況となっていました。
そうした白熱した中で、最後の最後まで誰が優勝したのかはわからなかいうちに15分間の最後のフォーンが鳴り、今回の全日本選手権大会の全てのヒートが終了いたしました。
シニアクラス・ファイナリスト
その後、全てのファイナルヒートが終わってからは、各クラスの上位2名、合計6名の選手が来年の世界選手権大会の日本代表となる2枠を賭けた20分間の選考ヒートが行われました。
第4回全日本SUP選手権大会WAVEにおいては、千葉の白里海岸という、千葉でSUPが受け入れられ、また、サーフィンとうまく調和できてきた、とても意味と歴史のある場所においての開催となり、また、初日の悪状況も2日目の最高のコンディションも、どちらも千葉でしか味わえない千葉特有の自然の中で経験できた、とても意味深い大会が開催できたことを、心より感謝申し上げます。
今回の大会を主催し、運営されていたSUPAの方々をはじめ各メーカーの方々、地元ローカルの皆様、ジャッジの皆様、そして今回地元ショップということでアテンドをしていただいた阿出川潤様をはじめTED OCEAN SPORTS関係の皆様、本当にありがとうございました。
来年もまた素晴らしい全日本選手権大会が開かれますことを心より願っています。
レディースクラス優勝:堀越優華
レディースクラス表彰
メンズクラス(Under30)優勝:堀越力
メンズクラス表彰
マスタークラス(Over50)優勝:福田義明
マスタークラス表彰
シニアクラス(31~49)優勝:本橋政浩
シニアクラス表彰
世界選手権大会日本代表選考会優勝:原田俊広
世界選手権大会日本代表:原田俊広、堀越力
初日、日本470女子好発進、吉田/吉岡が首位に。ISAFワールドカップ・アブダビ/バルクヘッドマガジン
2015.10.30
10月29日、UAEアブダビでISAFセーリングワールドカップ最終戦が開幕しました。この大会は、年間6戦用意されているワールドカップの最 終戦で、各世界ランキング上位艇(20艇)を招待しておこなわれます。開催地は、ボルボオーシャンレースの寄港地でもあるアブダビ・セーリング& ヨットクラブ(ADSYC)。運営は地元アラブ系スタッフが務めますが、主要メンバーはISAF(国際セーリング連盟)の関係者であり、ほかのワールド カップとの違いはさほどは感じられません。(BHM編集部)
ワールドカップ初日首位に立った吉田/吉岡。軽風の青島大会で金メダルを獲得し、課題(軽風)克服が結果になってあらわれてきています。photo by Junichi Hirai
編集長がアブダビのヨットレースを取材するのははじめて。アブダビの第一印象は「暑い」の一言です。日中35度を超える猛暑でレースはおこなわれ ます。しかし、夏場の平均気温は40度を超えるというので、現地の人にとって過ごしやすい時期だと言えるかもしれません。焼けつくような日差しは、ヨット レースに向いていませんが、8月に開催される東京五輪も似たような暑さの上に、高い湿度になることを考えると、不満を口にするのもはばかられます。
レース会場は、人口島に臨時につくられたハーバーで、いくつか建てられた大きな特設テントが陸上の中心となります。ハーバー内には観光撮影用のラクダが常駐していたり、伝統工芸品を展示販売したり、中東を感じさせる趣向が凝らされています。
会場全体の規模は必要以上に大きく、巨額の費用が投じられているのが分かります。しかし、先の記事で書いたように、アブダビ最終戦は各種目20艇限定ですがフル出場を得られず、大会の規模と参加選手数を比べるとアンバランスであることは否定できません。
大会初日は、日本470級女子が好スタートを切りました。日本は470級女子とレーザーラジアル級に出場していますが、他のクラスと異なり、少数 ながらもトップ選手が揃っているのが特長です。470級女子には、世界選手権二連覇を飾ったオーストリア、ロンドン五輪で銀メダルを獲得したイギリスら実 力チームが出場しています。
吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセ)は、第1レースで最後尾近くで上マークを回航しますが、大きなシフトを選んで3位へ浮上。第2レースでも上マークトップ回航から 2位でフィニッシュしますが、トップフィニッシュのオーストリアがリコールのため1位に。総合首位に立ちました。
また、山口祥世/畑山絵里(ノエビア)も吹き上がる風でも引けを取ることなく、安定して順位を保っています。大会初日を4-3位で総合3位につけました。
「トップの選手と走れる機会は限られています。今回は、世界トップの選手が出場しているので、戦う中でひとつでも多くのことを学べるように、そして、なんとか上位ランキングの選手に食らいついて走ることが目標です」(山口)
レーザーラジアル級の土居愛実(慶応大)は17位発進です。アブダビ戦は、予選3日、メダルレース1日というスケジュールで、他のワールドカップ よりも1日少ない日程です。レース数も少なく1レース1レースが重要になるのは言うまでもありません。大会2日目もスタート時刻を早めておこなわれます。
出艇するビーチにラクダ。朝から夕方まで選手を見守ります。この暑さで生きるラクダの強靭さがわかりました。photo by Junichi Hirai
ワールド二連覇のオーストリア(写真)。イギリス、今回不参加のニュージーランドが世界女子三強といえます。photo by Junichi Hirai
王様の宮殿(パレス)を背景に走る山口/畑山。すでに東京五輪へ向けて果敢に世界に挑戦しています。9月のW杯では銅メダルを獲得しました。photo by Junichi Hirai
暫定2位のハンナ・ミルズ/サスキア・クラーク(GBR)。photo by Junichi Hirai
男子首位は、ワールド三連覇(マット・ベルチャーは六連覇)の王者オーストラリア。チャーター艇ではなく自艇を持ち込んで出場しています。photo by Junichi Hirai
クルー交代後、急成長しているアメリカ男子。国際大会ではほぼシングル上位に入る成績を残しています。現在2位。photo by Junichi Hirai
470級女子 参加8艇
1. JPN 吉田 愛/吉岡美帆 3-1 4.00p
2. GBR Hannah Mills / Saskia Clark 2-2 4.00p
3. JPN 山口祥世/畑山絵里 4-3 7.00p
レーザーラジアル級 20艇
1. NED Marit Bouwmeester 3-1 4.00p
2. FRA Marie Bolou 2-3 5.00p
3. FIN Tuula Tenkanen 5-4 9.00p
17. JPN 土居愛実 19-14 33.00p
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バルクヘッドマガジンより
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全日本の調整?
2015.10.30
きょうの湘南は弱い南東~南寄りのうねりは何とか残っていたので、潮が引いてきたお昼前に少しSUPサーフィンしました。
あすはSUP全日本があるので、その調整もあって入ったのですが、千葉はもう少しサイズがあるので、あまり調整にはならなかったかもしれません。
でも、少しは練習できたので良かったです。
夕方は南西寄りの風が入ったもののあまり強まることはなく、ウインドサーフィンできればと思っていたのですが、できずに残念でしたが、午前中のSUPできたので、気持ち的にはすっきりしていました。
さて、あすはいよいよSUP全日本です。まだまだですが、自分の今の力を出し切れるよう頑張ります!
全日本の様子はまた後日アップしますので、お楽しみに!
あれもやりたい!これもやりたい!/永松良章
2015.10.29
SUPFishing&Downwid&Windsurfig
was so fun day!
朝は釣り午後はSUPダウンウインドとウインドサーフィン。
いい季節、御前崎の海に感謝!
#naishsup #naishwindsurf
#supdownwind#supfishing
#naishjapan #naishjavelinle
#oneill #smith
#ono
#あれもやりたい、これもやりたい、やりたい事いっぱい!
永松良章facebookより
https://www.facebook.com/yoshiaki.nagamatsu?fref=ts
カウントダウン、全日本インカレ。そしてバルクヘッドマガジンより重大発表/バルクヘッドマガジン
2015.10.28
11月3〜8日まで江の島で「第80回全日本学生ヨット選手権」(全日本インカレ)が開催されます。出場するのは、各水域予選を勝ち抜いた470級24 校、スナイプ級24校。両クラス1校につき3艇が出場し、470級、スナイプ級の成績から総合優勝が競われます。(BHM編集部)
江の島では練習を開始している大学もあり、すでに熱気が伝わってきています。また、今年は全日本インカレ80回記念大会ということで、大会前から 例年以上の盛り上がりを感じます。特に実行委員会は、ウエブサイト、フェイスブック、ツイッターなどSNSにも力を入れていて、レース中の速報を含め、選 手や卒業生たちを楽しまれせてくれそうです。
◎第80回全日本学生ヨット選手権
http://intercollegiate-yacht.com
◎全日本インカレ公式フェイスブック
http://intercollegiate-yacht.com/
◎全日本インカレ公式ツイッター
https://twitter.com/80thAllJapan
【発表】江の島・全日本インカレの写真展を開催します!
来年1月、バルクヘッドマガジンは、マリンウエアブランドのヘリーハンセンとコラボレーションして、「2015年全日本インカレ写真展」を開催いたします。バルクヘッドマガジン編集長が、全日本インカレの中から「これぞ!」というセーリングシーンを厳選して展示します。
写真展は2016年1月、ヘリーハンセン原宿店、神戸店でおこない、期間中には、トップセーラーとBHM編集長のトークイベントも企画しています。みなさん、お楽しみに!
今年の江の島はどんな風が吹くでしょうか。願わくは最高のコンディション、最高の舞台になることを祈ります。本音を言うと「すげー吹け!」と思っていま す。写真は昨年の福岡全日本インカレより。去年も書きましたが、クルーの右腕の上げ方が好き。photo by Junichi Hirai
バルクヘッドマガジン・2015年全日本インカレ写真展
開催日時:2016年1月中旬〜
開催場所:ヘリーハンセン原宿店、神戸店
※詳細は後日
バルクヘッドマガジンより
http://bulkhead.jp/category/news/
29日よりアブダビでISAFワールドカップ最終戦開幕/バルクヘッドマガジン
2015.10.28
10月29〜11月1日までUAE・アブダビで「ISAFセーリングワールドカップ」アブダビ戦がおこなわれます。ISAFワールドカップは、年 間6戦おこなわれ、1年間を戦った世界ランキング上位選手だけでの最終戦です。五輪10種目に、カイトボーディング(フォーミュラーカイト)が加わります が、今回は49er級FX、ナクラ17級は参加が集まらず開催されないため、9種目でおこなわれます。(BHM編集部)
バルクヘッドマガジン編集長はアブダビ戦の取材で現地へやってきました。猛暑のアブダビで選手は体力との戦いになりそうです。photo by Junichi Hirai
ISAFセーリングワールドカップ・アブダビ戦 出場日本選手
470級女子
吉田 愛/吉岡美帆(ベネッセホールディングス)
山口祥世/畑山絵里(ノエビア)
レーザーラジアル級
土居愛実(慶応大)
あたらしいセーリング競技を模索するISAFによるワールドカップが、年間シリーズイベントとなって2年目。最終戦にアブダビが名乗りをあげたこ とで、ISAFが目指す「五輪セーリングのプロスポーツ化」が一見カタチになりつつあります。しかし、問題を抱えているのも事実です。
その背景には、先のバルクヘッドマガジンで紹介した「ヨットレースのスケジューリングと艇の運搬・準備の問題」があります。2016年のリオ五輪を控え、選手の出場するレースは限られているなかで、大きなイベントが連続してしまうと、選手たちは「どの大会に出場するのか」を選択しなければなりません。
たとえば、アブダビ戦に出場する470級男子は11艇しかエントリーしていません。これは約2週間前にイスラエルで世界選手権が開催されたことが 理由です。国際大会に出場し続けるには、世界で相当の実力と潤沢な活動資金がなければできず、これは49er級とFX級も同様で、11月にアルゼンチンで 世界選手権を控えていることもあり、FXは不成立となってしまいました。
逆にレーザー級、ラジアル級は、この時期に大きな国際大会がないこともあり、エントリー枠(20艇)がすべて埋まりました。また、日本から2チー ム出場する470級女子は、イスラエルワールドの出場を止めて、アブダビ戦出場を選んだという経緯があります。470級女子はオーストラリア、イギリスな どの世界のトップが出場するため、少数で走り合わせする絶好の機会でもあり、それを出場目的としています。
本来ISAFは、アブダビ戦を全種目で世界トップランキングの選手だけを集めておこなう盛大なファイナルイベント、を考えているのですが、オリンピック関連の大会、ISAFが主催する大会、そしてクラス協会の大会、の連携がうまくとれていない現状がみえています。
◎ISAFセーリングワールドカップ・エントリー数
470級男子 11艇
470級女子 9艇
49er級 10艇
フィン級 7艇
レーザー級 20艇
レーザーラジアル級 20艇
RS:X級男子 16艇
RS:X級女子 15艇
フォーミューラーカイト級 19艇
◎ISAF Sailing World Cup
http://www.sailing.org/worldcup/home.php
バルクヘッドマガジンより
http://bulkhead.jp/category/news/
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OCEANS WATCHER
小川和幸
気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長
OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360
大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。
現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。