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小川和幸info

KENNY パドルクリニックのお知らせ!/pukapuka

2016.04.22

Kennyパドルクリニックのお知らせです
今年も開催します
現在世界ランク21位のケニー金子選手によるパドルクリニックです

SUPをこよなく愛し、海・自然そして人のつながりを大切にするKenny Kaneko !!
このクリニックは、パドルスキル、トレーニング方法、自然や人との繋がりの中で楽しむことのすばらしさなど・・・いろいろなことを学べる内容の濃いパドルクリニック!!
パドルスキルをあげたい!!レースで速くなりたい!!心地よく漕げる漕ぎ方を知りたい!!
身体の機能を知り、負担のない漕ぎ方がしたい!!など思っている方・・・
SUPがますます楽しくなり、モチベーションが上がるいい時間になることでしょう。
ぜひ、みんなでEnjoy SUP!!ご参加お待ちしています!!

平成28年5月28日(土) BBQ親睦会 夕方より

平成28年5月29日(日) パドルクリニック

8:30~受付
9:00~10:30 中・上級者コース
11:00~12:30 初・中級者コース
お昼休憩
14:00~16:00 トレーニングを含めた練習
(全員対象!!みんなで楽しくトレーニングしましょう!!)

☆ 中・上級クラス 定員 15名
(以前にKennyクリニック受けた方 レース志向の方)
☆ 初・中級クラス 定員 15名
(初めてクリニックを受けられる方 効率のいい漕ぎ方を知りたい方)

クリニック料金 ¥14,000
(28日夜のBBQ親睦会含む)

開催場所:琵琶湖 宮ヶ浜または、ろくちょうず浜

申込締め切りは5月22日(日)まで
申込み・お問い合わせ先 PukaPuka
TEL 050-5802-9050
Mail pukapuka290@yahoo.co.jp
申し込みは、TELまたはメールにて受講クラスをご記入の上、お願いします
http://blog.ap.teacup.com/pukapuka/

PUKAPUKA BIWAKO ECO SPORTS facebookより

https://www.facebook.com/PukaPuka.Biwako/


島人50人以上が遊びに来てくれました!/白畑瞬

2016.04.18

昨日は晴天に恵まれたおかげもありたくさんの島人が海で遊びました‼
50人以上島人が来ましたね〜‼
アマニコカヌークラブを立ち上げて5年目‼︎
島目線で続けて来た活動が少しずつ形になって来た気がします^_^奄美に住んでる島人(しまっちゅ)が海で遊ばんとどうするわけ〜‼︎ち思いながら第三日曜日カヌー無料体験を続けて来ました^_^‼︎
いろいろ模索した結果、島はこのやり方が1番合ってるっち思いました‼︎
開始時間も終了時間も決めずに潮の満ち引きと一緒で潮が引くのと同じようにスーーと海から上がる。
海は危ないからきっちり教えるのも大事、昔からのやり方で親が子供を見守るようにカヌークラブの仲間が家族や友達を見守って一緒に遊ぶ^_^
大変な時だけど子供達の笑顔がこの島の未来を明るく照らしてくれる気がします‼︎
そのためにもしまっちゅの皆で海にいこうディーー‼︎
次回は5月15日朝仁海岸です‼︎

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白畑瞬facebookより

https://www.facebook.com/shun.shirahata?fref=ts


奄美ガールのSUP体験!/白畑瞬

2016.04.18

こんにちは!
今日は良い天気ですね(^^)

風がやや吹いていますが天気が良いと気分も良くなります!

先日は、元気いっぱいの奄美ガール達がアマニコに遊びに来てくれました!

5名でサップ体験!

少し風があったので、防波堤の中での体験になったものの、そんなこと感じない程みなさん大喜びでとても楽しそうでした(^^)

開始10秒でみんな立ち上がってびっくりです!恐るべし奄美ガール達!笑

果敢にヨガに挑戦し、、、海にボチャン!
でも、転けても簡単に何度でも挑戦できるのがサップのいいところなんです!

海が笑顔で溢れた素敵な時間でした!

島の人達もこうやってたくさん海に出て行ける環境になるようにこれからも楽しみながら頑張っていきます(^^)

みなさんも気軽にアマニコに遊びにきてください~!

Amanico 奄美 facebookより

http://amanico1.amamin.jp/e584791.html


FREESTYLE FESTA ZUSHI 2016 2日目は爆風の中で!

2016.04.17

きのうから神奈川県逗子海岸にて開催されているウインドサーフィンのフリースタイル大会である「FREESTYLE FESTA ZUSHI 2016」はきょう最終日を迎えました。

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きのうと打って変わって朝から南西寄りの風が強く吹き続け、朝の時点では10~15m/s程度で、フリースタイルのプレーニングクラスをやるには十分な風でのスタートとなりました。

まずはスペシャルクラスからのスタート。

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はじめは、選手たちは日頃の成果を出すべく、いろいろなトリックに挑戦し、強い風の中で最大限の自分たちの力を出していました。

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ただし、徐々に風が強くなると同時に雨も降りだし、雨は強くはないものの、風が強くて走っていても雨が目に入って前が見えづらく、徐々にハードなコンディションとなっていきました。

また、波も出てきて、アクションどころか普通にプレーニングするだけでもままならない状況となりつつありました。

でも、そんな中でも、スペシャルクラスに続き、オープンクラスA、オープンクラスB、そしてウイメンズクラスもファイナルまで何とか消化することができました。

昼をすぎるとさらに風は上がり、雨は上がって雲は切れて青空も見え始めていましたが、あとはプロクラスのみを残す段階で、25m/s以上吹いてきて、たまのブローは30m/sを超えるほどの超爆風が吹いてきてしまったために、これは危険と判断され、一時中断しました。

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風のピーク時にはビーチを歩くのも困難な状況で、運営テントなども飛ばされる危険もあったため、選手とスタッフ全員で力を合わせてテントやバナーなどをたたみ、爆風に備えました。

午後2時を過ぎたころ、多少風が落ち着いてきたこともあり、プロクラスに出場するプロ選手たちが運営本部に集合して、ヒートをスタートするかどうか、みんなの意思を確認しつつ、午後3時ころにスタートすることを選手、運営スタッフ全員で確認しました。

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選手たちの顔には不安どころか笑顔が見えて、これから始まる自分たちのヒートに向けて、楽しみながらも一層気合いの入った表情を誰もがしていて、その姿はこれから戦いに向かう日本の大和魂を心に秘めた武士たちのようでした。

いよいよプロクラスがスタートすると、さすがはプロ選手たちです。

それまでアマチュア選手たちをてこずらせていた爆風とサイズアップしつつも風につぶされたまとまりのない胸~肩サイズの波をうまく使い、自分たちの出せる全ての力を振り絞って果敢にアクションにチャレンジしていました。

落ち着いたと言っても20m/sオーバーはまだ普通に吹いている中で、どの選手もこのハードなコンディションの中で自分たちのパフォーマンスをしていた姿を見て、どの選手にも勝ってほしいという想いがギャラリーのみんなの心の中にはあったと思います。

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そんな中、ファイナルまで進んだのは、昨年同様、ここ逗子を地元とする小林悠馬プロと山本卓史プロの2名です。

二人ともたまに吹く25m/s以上のブローとデカイ波の中で戦ってきたことで、すでに腕はパンパンに張り、体の疲労もいつもの数倍はあったと思います。

あとで聞いたら、セミファイナルの時点ですでにかなりの疲れがあり、体力をかなり消耗していたと言っていました。

でも、ファイナルでは、二人ともそんな様子は一切見せず、きょうの中で最高のパフォーマンスをするだけの気合いと気迫が感じられました。

小林選手は、海外でトレーニングを積んできた成果を出すべく、疲れを感じさせない絶好調な技を次から次へと披露し、失敗すると派手なスプレーを出しながら海の中へ叩きつけられるので、どれだけハードな状況だということがよくわかりましたが、それでも、果敢にチャンレジし、さすがは小林プロ。アクションする場所を見逃さず、完璧にメイクする技を繰り返し、会場のギャラリーの心を完全にひきつけていました。

山本選手も、地元の強みを生かして、小林選手に負けじと技にチャレンジして、これでもう腕がちぎれても良い、と言わんばかりの派手な転び方を何回もしつつも、力強く起き上がり、最後まであきらめない姿勢に心を打たれました。

ファイナルヒートが終了すると、最後まであきらめずに自分たちのパフォーマンスをしていた二人には大きな拍手がギャラリーから贈られていました。

大会としては、超爆風の中でプロクラスを制したのは、やはり世界で活躍する小林悠馬プロでした。でも山本プロも準優勝として、拍手を送りたいです。また、この逗子での大会の発起人としても、これからもさらに頑張ってほしいと思います。逗子を代表する二人がウインドサーフィンのフリースタイル界を引っ張っていくことが証明された瞬間でした。

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今回の大会は、歴史に残るような爆風の中で行われ、それでも果敢にチャレンジできる選手たちのレベルが上がってきていることを実感しました。

また、中学生や高校生などの選手も増えてきて、ベテラン組との戦いも興味深く、地元逗子や御前崎などをはじめ、全国ではこうした若い世代たちがウインドサーフィンを盛り上げていってくれる期待があります。また、それも今までのプロ選手たちが親切丁寧に後輩たちを指導し、また、良いお手本として身近にいることによる証しだと思います。

今年はまだシーズンに入ったばかりなので、これからもいろいろなところでイベントや大会が開かれると思いますが、今回の逗子の大会のように、もっともっと地元とうまく手を組みながら、若手からベテランまで一体となってウインドサーフィンを盛り上げていければと思います。

選手の皆様はもちろん、ギャラリーの皆様、大会運営スタッフの皆様、大会関係者の皆様、大会を陰で盛り上げていただいた方々、本当にお疲れ様でした。

また来年もさらに盛り上がるよう願っています。

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U-18 レディースクラス

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U-18 メンズクラス

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ノンプレーニング・ビギナークラス

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ノンプレーニング・オープンクラス

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ノンプレーニング・スペシャルクラス

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ノンプレーニング・ウイメンズクラス

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オープンクラスA

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オープンクラスB

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スペシャルクラス

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プロクラス

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本日の大会の様子は、J-COM湘南でも見れるようです。

デイリーニュースで、(19日(火))午後6時30分から番組の中で数分間放送されます。

 

以下、本日の動画です。(潮がレンズについて見えづらいことをご了承ください)

https://www.youtube.com/watch?v=-Ygu6CFbTdM&feature=youtu.be

文・写真:OCEANS MAGAZINE

 

 


FREESTYLE FESTA ZUSHI 2016 第1日目

2016.04.16

きょうから神奈川県逗子海岸にて、JWA JAPAN TOUR 2016 FREESTYLE 第1戦「FREESTYLE FESTA ZUSHI 2016」が開催されています。

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初日のきょうは、朝のうちは雲が多かったものの徐々に青空が顔を出し始め、日中は晴れて暖かくなり、春のような1日となっていました。

ちょうど太陽も出てきた午前9時には開会式が予定通り行われました。

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風は、午前中は北寄りのかなり弱い風で、それも風向きも不安定でしたが、まずはノンプレーニングクラスのオープンクラス、ビギナークラス、そしてスペシャルクラスが行われました。

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午後には徐々南東~南寄りの風に変わり、少しずつですが風も強まり、ノンプレーニングクラスとしては十分な中で2ラウンドすることができました。

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また、ビーチではキッズ向けのビーチサッカーが行われたり、ビーチヨガなども行われ、飲食店なども出店し、海上に負けないくらい盛り上がっていました。また、サッカー元日本代表の山口素弘氏や、ビーチサッカー日本代表の山内悠誠氏、ウインドサーフィンのユースオリンピック日本代表で7位入賞した池田健星選手、ロンドンオリンピック日本代表の須長由希選手、そしてフリースタイルを得意とする小林悠馬プロによるトークショーなども行われ、イベント盛りだくさんの1日でした。

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ノンプレーニングクラスの2ラウンドが終了したのはすでに夕方の4時30分をまわっていましたが、その後、風が少しずつ上がってきていたため、プレーニングのスペシャルクラスを少しでもヒートができればということで、ウェイティングして、たまのブローではプレーニングするくらいまで風が上がってきたので、午後5時30分からスペシャルクラスがスタートしました。でも、思ったよりも風が上がらず、結局2ヒートともキャンセルされ、あすへ持越しとなりました。

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あすは、日本海を急激に発達しながら低気圧が北東へ進んでいく見込みなので、今のところ朝から南西寄りの風がかなり強く吹き続ける見込みです。

また、午後にはさらに風が上がってきそうなので、かなりハードなコンディションが予想されます。

(4月17日(日)午前9時予想天気図)

4.17

ビーチでのイベントは中止となっていますが、海では迫力のあるパフォーマンスが期待できそうです。

あすは午前8時30分スキッパーズミーティングで、午前9時からヒートスタート予定です。

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選手の皆さん、気合いを入れて頑張ってください!

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きょうのハイライト動画です。

https://www.youtube.com/watch?v=Sw3ie9LB_lM&feature=youtu.be

文・写真:OCEANS MAGAZINE

 

 


いよいよあすからFREESTYLE FESTA ZUSHI 2016開催!

2016.04.15

いよいよあす4月16日(土)~17日(日)にかけて、神奈川県逗子海岸にて、ウインドサーフィンのフリースタイル大会である「FREESTYLE FESTA ZUSHI 2016」が開催されます。

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これは、JWA JAPAN TOUR 2016 FREESTYLE第1戦となっていて、プロはもちろん、全国からトップレベルのアマチュア選手も一同に集まり、高レベルなパフォーマンスを競い合う大会となっています。

普段海辺を浮かんでいるウインドサーフィンとは違い、波や海面を巧みに使った様々なジャンプやパフォーマンスで競い合う試合なので、観ている方でも存分に楽しむことができます。

また、ビーチではビーチサッカーやヨガなどいろいろなビーチイベントがあるほか、飲食ブースなども多く出店されるので、退屈することはなく、ちょっと海を観に来た方でも楽しめると思います。

 

さて、この週末の気になる気象情報についてお知らせいたします。

あすは、高気圧に覆われ、その中心は徐々に東へ進みそうですが、お天気の心配はなさそうです。朝から晴れていて、日中は暖かく春めいた陽気となるでしょう。

(4月16日(土)午前9時予想天気図)

4.16

気になる風は、朝のうちは北~北東寄りの風が弱く吹いていますが、徐々に東~南東寄りとなり、昼前あたりから南寄りの風が入ってきて、少しずつ強まってくる見込みです。

おそらく午後には8~9m/s程度は吹いてくるでしょう。

 

そして、あさって17日(日)は、高気圧の中心が東海上へ遠ざかり、日本海を低気圧が発達しながら北東へ進んでいく見込みです。

(4月17日(日)午前9時予想天気図)

4.17

この影響で、低気圧へ吹き込む南~南西寄りの風が強まり、おそらく12~15m/s程度吹いてきそうです。

それによって風波も多少上がってくるでしょう。

 

このように、この週末は、あすの後半からあさってにかけて南寄りの風が強まり、大会としては昨年に続き、最高のコンディションの中で開催されそうです。

十分に期待できそうなので、各選手のパフォーマンスはもちろん、誰が勝ち進み、誰が優勝するのか、そして、それ以外にもビーチイベントで盛り上がりそうなので、ぜひみんなで逗子海岸へ遊びに行きましょう!

 

気象情報提供:WATER KIDS JAPAN

代表 小川気象予報士


神津島ボヤージング  4万年前の先人たちに出会う旅/DUKE KANEKO

2016.04.15

神津島ボヤージング
4万年前の先人たちに出会う旅

今、僕が生活と漕ぎの拠点にしている南伊豆の弓ヶ浜と青野川その周辺は、遥か太古の昔、カヌーの聖地だったと信じている場所だ。

今は青野川という名前がついた川になっているが、かつては南伊豆の山々につながる奥深い入江だった。 僕は毎日、その入江を下ったところにある外洋に出る直前に大きく広がる”弓ケ浜”とよばれる白い砂浜からカヌーを出す。そして天地自然に祈りを捧げ、日課のようにこの南伊豆の外洋の海を漕いでいる。

そうする事が僕ができる唯一のこの場所に太古から眠る海洋民族Kupuna(先人とか祖先とか言う意味のハワイ語)に語りかけることであり、そのKupuna達の魂を癒すことにつながるんだと、、信じている。

そして、それが自分に課せられた使命だということ。そして自分が生きてる間にやらければいけないことなんだということ。 そんな事に今から7年ほど前に気付いた。

その後、その目的を果たすべくカヌークラブを設立し、ハワイや日本で島渡りをくりかえしてきたものの、毎日、相模湾の波風静かな中を漕ぎながら、潮と風の流れに任せているうちに、もっと外洋を漕がなくてはいけない。このままでは何かが足りない。などと思い始めていた。

すると不思議な事に、まわりの環境や人々の自然な流れがあり、昨年の夏に葉山からここ弓ケ浜”へ引っ越して来る事となった。そこには自分の意志や計画があったわけではない。まさに”なるようになる”に身を任せたのだ。
まさしく”外洋の海を漕ぐためだけに” 引っ越してきたわけだ。 引っ越して来て、すぐに色々な事を知った。というか、僕の想いを具体的に証明するようなことが起こったのだ。

弓ヶ浜を外洋の風とウネリから守るように海に向かって突き出た、左手側(東)にあるタライ岬と、右手側(西)にある弁財天岬と弥陀の窟(みだのいわや)と いう場所がある。そのタライ岬と弥陀岬には、古代の祭祀場の跡が点在し、それを昔から研究しているという学者の方から突然電話があり会うことになった。 (その方があとからわかったのだが偶然にも僕の家の向かいの方であったというのも偶然とはいえないだろう)
他には、弥陀岬(山)にある、古代の海洋民族の遺跡だと信じている地元の叔父さんや静岡大学の研究者という人達との発掘調査に同行することになった。

そして、極めつけは、7月の朝日新聞の日曜版で、”3万8,000年前に、すでに南伊豆から神津島まで、人がカヌーで漂流じゃなく、目的を持って海を渡り、しかも往復していたということが日本各地の遺跡によって証明された”という特集記事だった。

航海した人々の目的とは、神津島の黒曜石の採集だったそうだ。 ”神津島”の名は、僕がアウトリガーカヌーで島渡りを始めた8年前から、黒曜石と神津島というセットになって、色んな人達からちょくちょく耳にしていた。

人によっては『duke、島に漕いで渡るんだ。凄いね、黒曜石を探して海を渡った縄文人みたいだね』とか、『duke,せっかく漕いで渡るんだったら、縄 文人みたいに神津島まで行って、黒曜石を取って帰っておいでよ!』などと言っていた。そんなわけで僕は誠にいい加減ではあるが、黒曜石、イコール、縄文 人。という感覚でこれらをセットで信じていた。

僕が先に述べた海のKupuna(先人たち)についての確証たる歴史的時間の感覚はあまりなく、縄文時代についても僕のイメージの中では、それは数千年前 のもしくは、古くても一万年前の人々の事ではないかと想像していた。それがこの朝日新聞の記事では、3万8,000年前にさかのぼるというのだ。なんとそ れは一般的にいわれている縄文時代よりもはるかに古い、”旧石器時代”と研究者の人々が呼ぶ時代なのだ。

地球上の場所によっては、まだネアンデルタール人が存在していてもおかしくないほどのはるかな昔、そんな太古の人類がすでに伊豆半島、この辺りの浜を経由 して神津島まで漕いで往復していとは驚愕である。凄い!というのもだが、日頃から毎日海を漕いでいる僕からすると『畏敬の念』、『叡智の人』という言葉が ぴったりとあてはまる。僕らの想像を超える能力と勇気をもった、今の人間とは全く違う、クジラやイルカ達に近い人間風の哺乳類、ネイティヴジャパニーズ だったんだ。

そのような能力を持った海の民が、この南伊豆周辺の海を、今の僕らと同じように漕いでいたと想像するだけで、「彼らがたどったであろう海の道を漕いでみたい」という思いが一層強烈になったのだ。

それからというもの僕は太古の人達も漕いだであろうここ弓ケ浜から神津島までを漕いで渡ることをいつ実行できるか毎日のように考えていた。弓ヶ浜に立ち、 いつも真南にうっすらと遠くに見える島、利島、新島、式根島の西の奥に浮かんで見える神津島、を毎日眺めていた。そんな日々が過ぎ  ”もしかしてこれは行けるかも…”そんなタイミングが急にやってきた。

初春、日に日に西風の強さが弱まってきそうなこの時期、ぽっかりと1日と半日、南伊豆の南方海上付近の風が弱くなりそうな気配を感じたのだ。 ウネリもさほどなさそうな気配。毎日のように、天気予報は色んなサイトでチェックしてるし、どんな気圧配置の時に天気予報が特に風の予報が外れるかという のもここに来てだいぶ判ってきた。

そして最終的に今回のボヤージングを決心して、妻に伝えたのは前日の夜だった。『明日、風が落ちそうだから、新島か、式根島か、もしかして潮がよければ、 神津島まで漕ぐかも…』と軽く伝えた。 明日の朝起きて、海を見て、空を見て、島が見えて、漕いで渡りたい気分になったら、明日は漕ごう。と心に決め、いつもより少し早めにベットに入った。

次の朝、起きた途端に、いい天気、清々しい空気だと感じた。
海を見る前から今日は渡れるかも、体調も善く、気分がウキウキしていた。

愛犬のクウイポと波チェック、風チェック。波と風は、ここから目で見ることはできない遠くの海の状況を僕たちに教えてくれる。意外にタライ岬を回り込んで くる東よりの北風を感じるけど、青い水平線の上に神津島がクッキリと黒々と見える。視界も良好。今日はいいボヤージング日和になりそうだ。

その日、家にはオレンジも無かったしバナナも無かったので、食べ物は何も持たないで、舟出することにした。水分補給は、近くの自動販売機で500mlの水とコーラとアクエリアスを1本づつ買って、着替えを入れた防水バックと一緒にカヌーに持ち込んだ。

僕は普段から朝ご飯は食べない。一日2食を心がけてる。その方が日中は調子がいい。長距離を漕ぐときは、朝も昼も何も食べない。空腹ぐらいの方が漕ぐこと や海の動きに、体中の感覚や神経を総動員させて集中できるのだ。空腹になればなるほど、飽食の時代に生まれた僕の身体のどこかにに眠っている野性の感覚を 目覚めさせ呼び戻すことが出来るのだろう。そう、僕らの祖先が狩猟生活をしていた長い時代、食べ物や獲物を求めて旅していたころの感覚に目覚めることが、 海を渡る時にもプラスになるように感じるのだ。
大海原を漕ぐ行為は、まさに太古の自分の魂にもどることなのだ。

神津島と南伊豆の海峡は、およそ片道60キロある。3月の日照時間では1日での往復には無理があるので、今回は島で一泊するつもりで準備をした。

今回のボヤージングに使用したカヌーの名前はMoana Va’a。前回のVoyagingと同じV-1(タヒチアンスタイルのラダー無しカヌー)。しかしこのV-1は前回のと違いハワイアンメイド、Kamanu Composit というメーカーが作ったV-1だ。 Kamanu Composit は、Pueo という世界一人気があるOC-1を作っていて、信頼と実績があるハワイとオーストラリアで、パドラー達が一つ一つハンドメイドでカヌーを製造している。

島で一泊して次の日に帰ってくる予定だったので、のんびり8時半に弓ヶ浜を舟出した。 気持ちの中では神津島を目指したいと思って舟出したが、潮流がきつい場合は、手前にある式根島か新島に上陸してもいいな、と思いながら、まずは神津島の方向に、神子元島の西側の海域を漕ぎ進んだ。

 

前回の利島へのボヤージングの時にも話したが、この神子元島の周辺は、深水が浅く、浅瀬や根が点在するにで、常に潮のぶつかり合いがあり、海が激しく動いてる海域だ。 北東風から弓ヶ浜を守るように外洋に突き出たタライ岬を超えた途端に、嫌な北東からの風が強まった。 「あれ、こんなに強い予報だったけ」と少し焦りながら、引き返そうとも思ったが、せっかく舟出したことだし、神子元島を回って帰って来ようか、と頑張ってアマに風を受けながら漕ぎ続けた。

ウネリや潮流はさほどではなかった。神子元島に近づくにつれて、もっと北東の風がつよまれば今日は断念して引き返そうと考えながら漕いでいたが、それほど北東風は強まることもなく、 海面の動きも荒れる感じじゃなくなってきたので、そのまま漕ぎ続けることにした。

正面に神津島を見ながらも、北東風で少し西に流されるのを気にしながら、進行方向の左(東)より、新島よりに進路を傾けながら漕ぎ進んだ。1時間、2時 間と漕ぎ進むうちに、北東の風は落ちて、その代わりに外洋のウネリが大きく動き出した。いたるところで、潮流のぶつかり合いが始まった。Va’a が滑ったり、進まなかったりの繰り返しだった。

今回は息子にプレゼントされたGPS付の時計をVa’a Moanaに取り付けていたので、割と時間がたつのが早く感じた。ほどなく標高が低い平らな式根島が観えてきたころにはもう30キロは漕いでいた。 最初の2時間は休みなく漕ぎ、それからは約1時間毎に1分休みを入れて漕ぐというペースで漕ごうと試みたけど、潮目に入った時は、それを抜けるまで休憩を 入れなかったので、結局はまちまちで休憩を入れることになった。休憩といっても給水するだけで、後半はコーラを飲むのが楽しみになった。 ハワイや夏のボヤージングと違い、まだ暑くないこの春先のボヤージングは、長距離を一気に漕ぐには、喉も乾かないし、疲労も少なく、もしかして海のコン ディションを除いてはボヤージングに最適なシーズンかもしれないな~とか考えながら漕ぎ続けた。

漕ぎながら、利島を真横(東)に見て。いつも見ている海図の島々の位置を思い出し、自分とVa’aを上空からみたら、どの辺りにいるのか、どんな感じで地 球の海の上を進んでるのかをイメージする。イメージし続けながら、刻一刻と変化する新島、式根島、神津島の島の見え方を元に、頭の中にある海図上の自分と Va’aを動かしていく。

興味深いのは、利島の隣にある鵜渡根島の見え方(形)が、どんどん変化することだった。新島の街並みや山肌が西に傾いた太陽に照らされて、ハッキリと見えてくるのに、なかなか神津島は島の形も依然変わらずにただ黒々と見えるだけだった。

僕は知らず知らずのうちに、新島、式根島に近づきながら漕いでいた。 このままもっと近付き、新島か式根島に上陸しようかという誘惑になんどもかられた。風も西から東、新島方面に向かって吹き始めてた。近い島に、心が引き寄 せられるのは、海を渡る人間としては自然なことなんだなぁと思った。しかし行き先目標は神津島なのだ。黒曜石を求めて漕いだ先人達のことを思い浮かべ、彼 らの勇気と叡智に敬意を表しながら、時空を超え、偉大な尊敬する彼らと一緒に神津島を目指しMoana Va’aを漕ぎ続けた。

また、急に海面が複雑に荒れ始めた。おそらく『ひょうたん瀬』のあたりだったのだろう。ひょうたん瀬というのは式根島の東で、神津島の手前(北)に、水深100メトルに満たない浅瀬が東西に細長く広がっている場所だ。 すでに漕ぎ始めて5時間経過。疲労した身体にとって、この潮目で起こる三角波の海域は嫌なものであった。

荒れた海では、まずはビビらないこと、焦らないこと、自信を持って、絶対に海と戦わないで、波や潮に逆らわずに、波の傾斜や潮の流れを利用して、真っ直ぐ進まず、パドルでバランスをとりながら海の動きやリズムに合わせて漕ぐことがポイントだ。

今回のVa’a Moana はアマもハルも丈夫につくられていて、白波がきてもつねにアマが海面に浮き上がるので、不安も恐怖も感じずに荒波を漕ぎ続けることが出来た。この辺りか ら、水温がかなり上昇し(18℃以上)、海の色が濃い蒼色に変わっていた。黒潮がかなり北上しているようだった。 やはり、少し式根島方面(東側)に蛇行してたらしく、思ったよりも神津島の北岸(赤崎)辺りから神津島の島影に入った。濡れた肌に冷たく感じる南西風が疲 れた僕の身体から体力を消耗していくようだった。透明度の高い澄んだ蒼い海と、手先から感じる暖かい海水が、消耗した身体に元気を与えてくれるようだっ た。やはりVa’a には、暖かくて青い海がよく似合う。…と勝手に決めつけながら、元気を取り戻して漕ぎ始めた。

見上げるような天上山から連なる神津島の山々、石灰岩の白い岩肌が海際までとどく海岸線もあれば、溶岩がそのまま固まって岩になった火山島らしい鋭い岩肌 も見えてきた。つねに潮の流れがきついようで、小さな岬や鼻をこえるたびに、浅瀬では波が逆立ち渦がまく。島の自然の荒々しさに驚きながらも、南西風が強 まったのと、疲れた身体で不安を感じたのとで、なるべく神津島の沿岸近くを漕いだ。

人気もなく、寂しい海岸線が続く。夏の海水浴シーズンは賑わうらしいアスレチックの木でできた桟橋が、風に寂しく揺れていた。時計を見るともう15時。す でに漕ぎ始めて6時間は経過していた。おおよそ予定通りだけど、思ってたよりも長い海の道のりのように感た。 神津島の地図や観光ガイドは、何度も確認し、どこに何があり、上陸予定の前浜が港の桟橋を超えたところにあるということなどの土地感覚は、パソコン上では 知ってて理解しているつもりだったが、実際に海から漕いで近づくのとでは、距離感と時間の感覚が麻痺しているようで、大いに違って感じた。季節はずれの3 月の海辺には人はまばらで、港は活気もなく、2,3人の釣り人が堤防から釣り糸を垂らしているだけだった。

南西風が結構吹いていたので、オンショアになる前浜への上陸は波が割れてるのではないかと少し心配になったが、風に軽く押されながら、石灰岩の純白の砂浜 にスムーズに上陸できた。波打ち際は、クリームソーダではないかと思うような美しいエメラルドグリーンと白のコントラストだった。

 

出発から7時間半後、遂に神津島の前浜の砂を踏んだ。前浜の南西数キロ沖には、今回のボヤージングのもう一つの目的地でもあった恩馳島(おんばせじま) が見えた。西に傾いた春の太陽に横から照らされて岩肌が輝いて見えるほどだった。その輝きは、黒曜石じゃないかと思うほどにガラスが反射するように輝いて 見えた。

恩馳島の黒曜石は、国内一、世界一と言われるほどの純度、硬度、輝きで、3万8,000年前の先人達も、神津島、それも、この恩馳島の黒曜石を求めたらし い。その時代は氷河期だったので、恩馳島とこの神津島は陸続きだったらしく、現在は、恩馳島の海底深くに、その黒曜石は眠っているそうだ。

恩馳島が見えるこの砂浜で、Va’a Moana と一緒に祈りを捧げた。森羅万象生きとし生けるもの、地球上の全ての存在に感謝をし、太古の先住民、海の先人達に感謝の祈りを捧げる。そして、この場所に導いてくれた大いなる力に感謝の気持ちを伝える。

15時半に前浜に上陸し、その場で30分ほど祈りを捧げ、そこにいた地元の人に水道の場所を聞き、潮だらけになった身体を簡単に洗った。波打ち際からもっと砂浜の上の、立派な都会風のデッキの横にVa’a Moana を置かせてもらった。

島は、東京都の島らしく、道路も整備され、自然豊かな環境に不似合いな立派な建物やモニュメントがあるのには、少しびっくりした。走る軽トラも品川ナン バーで、僕が住む南伊豆の方が、うんと田舎に感じた。上陸したこの場所は、島の西側に位置し、郵便局も役場もあり、神津島の中心地で、スーパー、お土産 屋、民宿、居酒屋、パン屋に酒屋。コンビニなどはないが一通りのお店は何でも揃っている。

浜の近くにある、物忌奈命神社(モノイミナノミコト神社)にお参りに行った後、観光協会で民宿を予約してもらい、坂の上のパン屋でパンとビールを買い、坂を降って浜にもどり、Va’a Moana の隣で、独りで海に沈む格別な夕陽を拝んだ。 その夜は、坂の上の民宿に一晩お世話になった。夕飯は村の食堂で、ラーメンとチャーハンを食べた。民宿のお風呂が温泉じゃないのが残念だったが温泉に入るには、2キロほど歩く温泉センターに行くしかないということなので今回は断念した。 緊張を保ちながら翌朝を迎えた。

その日は午後から南風が強まる予報だったので、海が荒れる前の到着を目標とし、早めに舟出した。前浜には、4メートルほどの南西が吹いていた。後ろにそびえる高処山と秩父山の間から朝日が上がり、かろうじて前浜の波打ち際を朝日が照らしてくれた。

今日は、できるだけ、弓ヶ浜まで、直線の最短距離で行こうと心に決めて舟出した。昨日は、僕の中の弱い意志が、Va’a Moana を新島と式根島が見える、東に東に蛇行させてしまったのだ。今日これから目指すはHome! 家へ帰るのだ。昨日60キロ漕いだとは思えないほどに、僕の身体に疲れはなく、エネルギーに満ち溢れていた。

昨日飲み干したコーラの500ml一本を補充しただけで、食べ物も補給はせず、復路弓ヶ浜を目指して漕ぎ始めた。 南から暖かい空気が流れ込んでる気配で、視界は昨日よりも悪かった。水平線上に伊豆半島は見えなかったが、北東の天に富士の高嶺が見えた。綿雲のように白 く輝く浅間さまに、パドルを止めて思わず柏手(かしわで)を打った。太古の海洋民族の心と一つになったなんともいえない気分だった。

富士山の方向から少し左(西)よりを目指して漕ぎ続けた。どんどん神津島の沿岸が遠ざかっていった。少し後ろから押してくれる南風を期待したが、風は西 風だった、またもやアマ側からの風だったけど、上げ潮だったようで、アマ側からの西風にも負けず、Va’a Moanaは頼もしく滑っていた。 『ひょうたん瀬』の三角波地帯を超えたあたりで、南伊豆の山並みが見えてきた。

ふと、海の真っただ中で感じるはずがない、何かの視線を感じて後ろを大きくふりむくと、ずっと後方の空の上から、大きな鳥が僕をめがけて低空で接近してき ていた。羽翼の長さが2メートルもありそうな大きなカツオドリだった。鳥は接近して通り過ぎて、また帰って接近して、通り過ぎる。を繰り返した。そうする うちに今度は僕の少し上空を旋回しながら道先案内をするように、しばらくの間付き添ってくれた。思わず嬉しくなって「ありがとう!」と叫んだ。無心にて漕 いでいるうちにいつの間にか時間が過ぎていった。

 

前回の利島へのボヤージングの時にも話したが、この海域は、ひっきりなしに右から左、西から東、と大型貨物船やタンカーが通る航路になっている。神子元 島の灯台を確認出来る距離まで来たところで、大型貨物船が、このまま行くとぶつかるなぁ…みたいな航路を通り東から接近してくるのが見えた。ギリギリ先に 通れそうだったので、ピッチを上げ貨物船の前を横切ろうとしたところ、急に貨物船が僕の進む方向へ進路を変えた。どのくらいの距離だったろう。広すぎる海 の上では、まったく距離感がないがおそらく400メートルとかそれ以下だったと思う。このままだとぶつかるなぁと思い。僕は漕ぐのを止めてとまった。壁の ような大型貨物船が、静かに、それでも白波を立てて、僕とVa’a Moanaのすぐ目の前を通り過ぎて行った。僕はF。。。you! と何度も叫んだ(笑)。

そんなトラブルもあったけども、いつの間にか、神子元島がすぐそこに見える、海域まで来た。西風は相変わらず吹き続けてはいたけども、いつ来ても潮流が早くて荒れてる神子元島の付近は、いつも以上に静かに感じた。もしかしたら僕がこの海に慣れたのかもしれない。 もう、ここまで来れば、弓ヶ浜はすぐそこだ。10キロもない。見慣れた神子元島と灯台が、お疲れさま!と僕とVa’a Moana を迎えてくれたように感じた。

あまりに予想以上に早く到着しそうなので、時間調整のつもりで、そこからはのんびりと漕いだ。トヨ根や横根や石取根、遠国島や蓑かけ岩、石廊崎や爪木 崎、いつの間にか、兄弟のようにみじかに感じる見慣れた自然の造形物たちに声をかけながら、西の石廊神社のほうに向かって深々と頭を下げ、そして弥陀の窟 の前まで漕ぎ、いつものように手を合わせた。

弓ヶ浜の砂を踏んだのは13時少し前。ちょうど浜に出て来たというKuuipo (犬)とナミコが迎えてくれた。往路に比べて2時間も短い時間で神津島、弓ヶ浜間を航海したことになる。

潮流が良かったということこあるだろうが、「homeに帰りたい」という強い気持ちが、パドルとVa’a Moanaに伝わったんだとつくづく思った。 海を漕いで渡るには、知識や科学や技術ではなく、渡りたいという強い意志と、大いなる力を心から信じることが大切だと感じた。

うまく言葉では説明出来ないけども、外洋の海を漕げば漕ぐほど、陸の常識とはまったく違う、自然の摂理というか、海の真理というのか、自然のリズムが存在 することに気付かされる。 だからこそ、4万年前、空気が限りなく澄んだこの地球上に生きた僕らの祖先、太古のネイティヴジャパニーズは、当然のようにこの日本という島に渡り定住 し、黒曜石を求めて航海できていたのだろう。それは彼らにとっては、決して無謀でも危険でも不可能でも信じられないことでもなかったであろう。

太古の地球に生きた人類。。。すべての生きものたちを兄弟と感じ、風の匂い、空の色、雲の色や形、海や気温の変化など、様々な自然の細やかなサインを読み とることができ、鳥や魚の群れの意志を知り、イルカやクジラと対話が出来る能力を持ったであろう彼らなら、大いなる力の導きと宇宙のタイミングに合わせ て、今回の僕よりも安全で快適に、この海を漕いで渡ることが出来たのだろう。

そして、時空を超えて、その人達の魂は、今もこの南伊豆の海と大地に生き続けている。

2日間で13時間、120キロのHoe Va’a ボヤージングだった。

3月17日 (木) 南伊豆 弓ヶ浜⇨神津島 前浜 8時半発 15時半着 晴れ、北東の風6メートル、のち南西の風4メートル 小潮、月齢8

3月18日(金) 神津島 前浜⇨ 南伊豆 弓ヶ浜 7時半発 13時着 晴れのち曇り、南西の風4メートル、のち西の風6メートル 小潮、月齢9

 

アウトリガーカヌーVOYAGING紀行より

http://outriggercanoevoyaging.blogspot.jp/


奄美大島に続き喜界島でも海開き!/白畑瞬

2016.04.11

再来週は喜界島で海開きV(^_^)V
今年も声をかけていただいて嬉しいですV(^_^)V
たくさんSUP(スタンドアップパドルボード)持って行くので遊びに来て下さいね‼︎
一日中遊びましょう^_^‼︎

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白畑瞬facebookより

https://www.facebook.com/shun.shirahata

 


湘南では13日(水)と16日(土)が吹きそう!

2016.04.09

あすからの1週間の気象情報について解説いたします。

 

まずあす10日(日)は、南海上には前線が残り、その前線上を低気圧が通過していきますが、大きな天気の崩れはなさそうです。

(4月10日(日)午前9時予想天気図)

4.10

東日本でははじめ北~北東寄りの風ですが、きょう同様に日中は南~南西寄りの風が入りやすくなるでしょう。ただし、きょうほどに強まるかどうかは微妙です。また波は、南西寄りの波やはるか東海上の高気圧の吹き出しなどによる南東寄りのうねりが何とか続くでしょう。

西日本でもはじめ北~北東寄りですが、日中は多少南~南東寄りの風が入りやすくなるでしょう。また、波は南東寄りのうねりは何とか続きそうです。

 

11日(月)は、西から高気圧が張り出してきそうです。

(4月11日(月)午前9時予想天気図)

4.11

東日本・西日本ともに北東寄りの風が吹き続け、西日本や東海では、多少北東寄りの風が強まってくる可能性があります。

波は南東寄りのうねりは抑えられつつも何とか続くでしょう。ただし、西日本などでは北東寄りの風により面を乱してしまう場所もあるでしょう。

 

12日(火)は、東日本・西日本ともに高気圧に覆われるものの、徐々にその中心は東へ進む見込みです。

(4月12日(火)午前9時予想天気図)

4.12

東日本では、はじめ北東寄りの風ですが、後半になるにつれて東~南東寄りの風が入りやすくなるでしょう。また波は、南東寄りのうねりが何とか残る程度でしょう。

西日本では、南東~南寄りの風が入りやすくなり、面を乱してしまう場所もあるでしょう。ただし、南東寄りのうねりが徐々に強まってくる可能性があります。

 

13日(水)は、高気圧の中心は東海上へ遠ざかり、日本海に低気圧が発達しながら進んでくる見込みです。

(4月13日(水)午前9時予想天気図)

4.13

東日本では、南寄りの風が徐々に強まり、10m/s程度、もしくはそれ以上吹いてくるでしょう。ウインドサーフィンは波はあまり期待できませんが、中上級者で多少遊べるようになるでしょう。

西日本でも南東~南寄りの風が強まってきそうです。風波も強まりそうですが、面を乱してしまうでしょう。ただし、九州などでは夕方には西寄りの風に変わる可能性もあるので、風のチェックは続けておきましょう。

 

14日(木)は、日本海の低気圧が発達しながら北東へ進み、北海道北部からオホーツク海へ抜けて行く見込みです。

(4月14日(木)午前9時予想天気図)

4.14

東日本では、夜中まで南西寄りの風が強く吹き続けそうですが、夜明けころには低気圧からの前線も南下して北寄りの風に変わってきそうです。

南西~南寄りの波はまだ朝のうちはまとまりがなさそうですが、サイズはそこそこあり、その後は徐々にまとまってサーフィンはコンディションが上向いてくるでしょう。

西日本では、北寄りの風により南東~南~南西寄りの波はまとまり、朝からサーフィンできそうです。多少抑えられてしまいそうですが、1日とおしてサイズも続き、サーフィンできるでしょう。

 

15日(金)は、低気圧から伸びる前線は南海上に残りそうですが、日本付近は広く高気圧に覆われそうです。

(4月15日(金)午前9時予想天気図)

4.15

東日本・西日本ともに、北~北東寄りの風で、その後日中は南東~南寄りの風が入りやすくなりそうです。ただし、強まることはなく、南西寄りの波は無くなりそうですが、南東~南寄りのうねりは何とか続くでしょう。

 

16日(土)は、日本付近を覆っていた高気圧は東海上へ進む見込みです。

(4月16日(土)午前9時予想天気図)

4.16

東日本では、南寄りの風が入りやすく、後半は多少強まってきそうです。

ウインドサーフィンのフリースタイルの大会「FREESTYLE FESTA ZUSHI 2016」が開催される神奈川県の逗子海岸でも南寄りの風が吹き続け、後半は多少強まりそうなので、まずまずのコンディションでの大会が期待できるでしょう。

西日本でも南東~南寄りの風が入りやすくなりそうなので、南東~南寄りの風波も強まりそうですが、面を乱してしまうでしょう。

 

17日(日)は、西から前線や前線上を進む低気圧が接近してきそうです。

(4月17日(日)午前9時予想天気図)

4.17

お天気は西から下り坂で、西日本では朝から雨模様となってしまいそうです。ただし、風は前線の位置にもよりますが、北寄りの風が吹きそうなものの、南東寄りのうねりは続き、また、前線や低気圧の南側で吹く南~南西寄りの波が多少強まってくる可能性があります。

東日本でも、北東寄りの風が基本的には吹き続けてしまいそうですが、南東~南~南西寄りのうねりは続き、サーフィンはできそうです。

また、風も前線や低気圧が少しでも北上してくれば南寄りの風も入ってくる可能性もあります。

 

今のところこんな感じですが、これらはあくまでも予報なので、変わる可能性も十分にあります。

常に最新情報を確認するようにしましょう。

情報提供:WATER KIDS JAPAN

代表 小川和幸気象予報士


ばしゃ山村の海開き!/白畑瞬

2016.04.09

今日は旧暦の3月3日^_^
ばしゃ山村の海開きに参列させていただきました‼
そして毎年恒例のSUP&カヌー体験会^_^‼
アマニコカヌークラブのみんなが見守る中笠利地区の子供達は思う存分楽しんでいました^o^‼︎
そして今は鹿児島に着ています‼︎
インフレSUPを持参^_^
これだと持ち運びが便利でどこでも活用できます‼︎
キャスターが付いているからキャリーバッグみたいに引っ張って行けるので楽です^_^

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白畑瞬facebookより

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過去の投稿一覧

OCEANS WATCHER

小川和幸info

小川和幸

気象予報士、オーシャンプロデューサー
出生地 東京都目黒区
居住地 神奈川県茅ケ崎市在住
WATER KIDS JAPAN代表
OCEANS MAGAZINE編集長
特定非営利活動法人EARTH WIND & WAVE CLUB理事長

OCEANSMAGAZINE facebookページhttps://www.facebook.com/pages/Oceansmagazine/1503862653179360

大学では体育会ヨット部に入部し、副将として部員をまとめるとともに、大会では学生選手権大会で優勝し、全日本選手権大会では総合6位入賞という結果をもたらす。
その後、卒業とともにウインドサーフィンの魅力に魅せられ、それ以来、20年以上続ける。また、趣味を仕事にと、マリンスポーツ雑誌の老舗マリン企画へ入社し、ウインドサーフィン専門雑誌であるHi-Windで8年間広告営業として働く。
また、Hi-Wind時代に気象予報士の資格を取得し、世界最大の気象会社ウェザーニューズ社を経て老舗波情報である波伝説(サーフレジェンド社)へ転職して、14年間、海専門の気象予報士として働く。その間には、ラジオやTVで海の気象情報を伝えながら、日本国内におけるWCTやWQS(プロサーフィン世界大会)、プロウインドサーフィン大会、遠泳では湘南オープンウォータースイミング大会などのオフィシャル気象予報士として、マリンスポーツにおける海専門の気象予報のプロとして活躍。

現在は、独立してWATER KIDS JAPANを設立し、海の気象情報アプリ「ISLANDS WATCH」を企画・運営中。
また、特定非営利活動法人「EARTH WIND & WAVE CLUB」も立ち上げ、地元茅ヶ崎や奄美大島にて、その日のコンディションに合わせてマリンスポーツを楽しみながら、子どもから大人までに海の素晴らしさや奥深さを伝えている。

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