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僕が目指しているのは「SUPの選手」ではなく、海を漕ぎ続ける「Ocean Paddler」/金子ケニー

2015.06.12

レース当日まで後2日。少しづつレースに向けた緊張感と興奮が湧いてきています。この緊張していて大丈夫と思いますがこの緊張感とプレッシャーは自分がいいパフォーマンスするには重要です。緊張とプレッシャーがあるからこそ、心を引き締め、集中していいパフォーマンスをすることが出来ます。短距離のレース と違いMolokaiのような大海原に出ると「Against others(対人)」では無く、「With Natural Elements (天地自然と共に)」なのでプレッシャーのせいで押しつぶされることもありません。

そんな今日はこのレースがどのようなレースか少し書いてみたいと思います。

Outrigger Canoeは古代ポリネシアの人々が移動の手段として使っていたカヌーです。(ハワイ語でWa’a, タヒチ語でVa’a, ニュージーランド語でVaka) このアウトリガーカヌーがあったからこそ人類は大陸からポリネシアや太平洋の島々に渡ることができたと言われています。

そしてハワイではこのアウトリガーカヌーで島々を行き来していた歴史が昔からあります。このハワイの歴史を祝い、最も険しいとされていたハワイのKaiwi Channel (モロカイ→オアフの海峡)を渡るカヌーレースMolokai Hoeが53年前に始まりました。そして90年代にOC6の為のトレーニングとして生まれたOC1のMolokai 世界大会が始まりました。

当初はSurfskiと同じレースの一環で開催されていたMolokai OC1 の大会ですがSurfskiと同時開催だとOC1の参加人数が少なく、どうしてもアマ(浮き)が付いていなくてダブルパドルのSurfskiが総合順位の トップに入るため、アウトリガーカヌーが取り上げられないということで2008からPA’A (Paddling Athletes Association)という団体を選手が立ち上げOC1が独立したMolokai世界大会を開催することに。

2008は今までのサー フスキーレースにもOC1で出場する人がいましたが人数は少なく、100人以上の選手がPA’Aのレースに出場。PA’Aがレースを立ち上げたお陰でここ 7年でハワイのOC1のレベルや海外からの参加選手が沢山増えています。ちなみに今もSurfskiとOC1のMolokai World Championshipsは分かれていますがOC1でSurfskiの大会に出る人も少ないですがいます。

僕が実際参加し始めた2010からもかなりレベルが上がっています。去年は史上初タヒチの選手達も参加したレースで今までで一番レベルが高いレースになりましたが今年は去年よりも遥かにレベルが上がっています。

この理由は海外選手(タヒチ、ニュージーランド)の選手の参加。今まで通りのトップ選手(ダニー、カイ・バートレット、ジミー)が今年は絶好調。そして僕と同世代の20代選手達のレベルが格段に上がっているからです。

今年は僕にとって5年目のPA’A OC1 Molokai World Championships。レベルが高くなっているからこそやりがいがあり、レースを楽しむことができると思います。

今年は5月のメキシコISA SUP世界大会のため、SUPメインでオフシーズンからやってきましたがどうしてもこのレースには出場したいと思いました。それは僕が尊敬するダニーやトラビス達もいくら忙しくてもこのレースには絶対出るからです。

SUP の世界では世界一大きい大会、世界一レベルが高い大会、世界大会などが世界各地で行われています。SUPのモロカイはすごく特殊で参加する選手としない選 手にかなり分かれます。それと違いOC1の世界大会はこのモロカイのレースしかありません。。全ての選手が1年のスケジュールをこのレースに合わせて調整 します。そのため、競争率が高く1位の選手から20位の選手までの差は去年は10分。(SUPは30分以上)このタフな環境の中で戦うことで今後の自分の 競技人生に生きると思います。

そして何よりも一番このレースに出たい理由はKUPUNA(先人)達が渡ってきた海峡を歴史あるアウトリガーカヌーで渡りたい。SUP一筋にならず、このレースに出続けないと本当に「漕ぐ」ということを追求できないと思います。

僕が目指しているのは「SUPの選手」ではなく、海を漕ぎ着続ける「Ocean Paddler」です。一つに絞らず両方とも両立することはすごく大切だと思います。

今年はコンディションも最高になりそうです。15-20ノットのトレードウィンドで楽しいレースになるでしょう。

レースまで後2日。今年は思いっきり楽しみます。他の選手と戦わずハワイの大きい海と調和します。

Paddle with Aloha,
Kenny

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金子ケニーブログ”Paddle with Aloha”より

http://ameblo.jp/kenny-kaneko/entry-12037956766.html


OCEANS WATCHER

金子ケニー

オーシャンアスリート
生年月日 1988.1.21
出生地 神奈川県茅ケ崎市。
7歳時アメリカへ移住。カリフォルニア州アーバインで育つ
居住地 神奈川県三浦郡葉山町
現在、SUP、一人乗りアウトリガーカヌーで世界トップ10を目指している。

金子ケニーブログ”Paddle with Aloha”
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TEAM KOKUAホームページ
http://teamkokua.com/kennykaneko.html

金子ケニーfracebookページ
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(学歴)
1995年に日本へ帰国
横浜インターナショナルスクール 卒業
国際基督教大学 国際関係学部 卒業

(スポーツ歴)
○幼い頃より水泳、マウンテンバイク、ランニング、スノーボード、サーフィンを始める。
○水泳では小学生時、カリフォルニア州アーバイン代表となる。
○小学生からサッカーを本格的に始める。
○小学6年生から、カリフォルニア州代表、アメリカ代表に選ばれる。
○高校2年生までサッカーで、全米、各国をアメリカ代表としてまわる。
○日本へ帰国とともに、東京Verdy ユースでプレイする。
○膝の怪我の為引退。
○大学2年生から、父親の影響でアウトリガーカヌーをはじめる。
○Team Kokuaを設立。
○現在カヌーのコーチ、Kokuaレース主催やブログなどを通しアウトリガーカヌーの普及活動もしている。国内海外レースなどにも参戦中。
○来年も10年後も、僕はこのKaiwi海峡をアウトリガーカヌーで航海する。

【 戦歴 】
2009年
江の島カヌーレース アウトリガーカヌー部門 1位
Kokua Series 総合1位
OC-6 湘南パドリングチャレンジ 秋 1位
香港 The Dragon Run アウトリガーカヌー部門 9位

2010年
Kokua Series 総合1位
松崎シーカヤックマラソン
アウトリガーカヌー部門1位(総合204艇中4位)
OC-6アウトリガーカヌー世界大会
参戦 120チーム中33位
香港 The Dragon Run アウトリガーカヌー部門 3位

2011年
OC-1アウトリガーカヌー世界大会35位
Kokua Series 総合1位
松崎シーカヤックマラソン アウトリガーカヌー部門同着1位
OC-6 湘南パドリングチャレンジ 春 秋 1位

2012年
Kokua Series 総合1位
黒潮杯総合1位
湘南オーシャンパドリングチャレンジソロ1位
OC-1アウトリガーカヌー世界大会25位

2013年
SUP 三保カップ 準優勝
Padobo Grand Prix スラローム 3位
Padobo Grand Prix ディスタンス 5位
OC-1アウトリガーモロカイ世界大会 22位

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