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The 2nd Hong Kong International SUP Championships 優勝!/金子ケニー

2016.08.31

鳥取の21kmレースを終えた5日後の金曜日に香港に向けて出発。去年に続き第2回香港国際SUPチャンピオンシップに参戦するためです。(去年のレポートはこちらから)

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去年のレースがきっかけとなり、ここ1年で香港やアジアのSUP界が成長したため、今年のレースは更にスポンサーが増え賞金が上がりました。それが 理由で今年は海外からカイ、キャスパー、モーや先週末のオレゴンで2位になったバーンドも参戦。彼らの他にも香港、台湾、韓国、中国、シンガポールなどア ジア各国からも選手が集まりました。

今回の大会はアクセスが難しい無人ビーチで開催された為、前日にスピードボートに板や荷物を乗せ21km東のHam Ting Beachに向かいました。向かう間に通った景色は凄く、ハワイや日本の山と違い、「大陸」の地層が見える岩や陸がたくさんありました。Ham Tingに到着すると香港とは思えないほど綺麗な砂浜とビーチが僕たちを待っていました。

上陸して、軽く板を試す為に漕ぎ夕飯は唯一その浜にあるレストランで食事。シャワーもなく、水道から少しづつ滴れる水をバケツに入れてかぶる感 じ。もちろんトイレも無く、日本とは大違い。当日朝早く船に乗って会場に向かうよりも、キャンプをしたほうがいいと言われてその夜はテントを張ってキャン プ。(他の海外選手はホテルで寝て朝Ham Tingに向かっていました)テントの中では暑かったり夜中には豪雨と雷がなったりと本当にレアな経験をさせていただきました。

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レースコースは21kmと前の週の鳥取と同じ。コースは風が強く吹いた為、凄くタフなコンディション。サイドウィンド、アップウィンド、ダウンウィ ンドとあらゆるコンディションに迎えられました。もちろん海面が動いているのでドラフティングという展開にならないコース。ターンも少なく合計5ターン。 本当の漕ぎ勝負となりました。

最初のブイまでの5kmでカイとモーが先頭に立ち、その真横に僕とキャスパーがつけることに。ブイをターンする1km前に更にペースが上がり、個人 的には後半のことを考え、少し温存。恐らく前の3人はブイターンした後の3kmダウンウィンドに先に入りたかったんだと思います。第1ブイを4位で周り、 次のブイまではダウンウィンド。うまくうねりを使い、モーを抜きカイとは40メートル、キャスパーとは30メートルの差を保ち第2ブイをターン。

第3ブイまでは5kmの左斜め前からのアップ・サイドウィンド。カイとキャスパーとの距離をキープして第3ブイをターンしてから攻めれるように Shotzのジェルをこまめに取り入れながらハイドレーションを飲み続けました。アップウィンドなので大きく力強く、リラックスしながら漕ぐのを意識。 キャスパーが3−4分に一度程振り向き後ろを見るようになっていたのでこれはチャンスと思いました。結局第3ブイを回る時には前の2人と差を縮めカイと 30メートル、キャスパーと15メートル。

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第3ブイを回り込んだらこのレース最長の7kmレグ。このブイをターンしてから7kmを全力で漕ごうと決めていたので仕掛けました。ここは右横から の風が吹いていたので僕は風と流れを考慮して、風上に向かうようなコース取りを取りました。キャスパーをターンしてからすぐ追い越し、彼も僕のコース取り について来ました。カイは最終ブイまで直線なコース取り。コース取りの関係で150メートル程離れていましたが徐々に追い越している感覚がしました。こ の時とにかく一漕ぎ一漕ぎに集中し、今まで練習してきたこと、応援してくれている沢山の人のことを考えながらとにかく全力で漕ぎました。

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最終ターンに入った時にはカイとのギャップは700メートル以上開いていて最後の1kmはリラックスして漕ぐことができました。沢山の人達がゴール ラインから声援を送ってくれていたので最後はダッシュ。浜を走ってゴールに向かう途中では多くのパドラーがパドルでアーチを作ってくれました。

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そして初の国際大会での優勝を果たすことが出来ました。自分が尊敬している選手であるるカイ、キャスパー、モーなど世界トップレベルの選手が出ている大会で優勝できたことは凄く嬉しいです。

SUPを初めて3年半、自分は必ず世界のトップと戦うことが出来る。そして一番上を狙えると信じていました。いい時も悪い時も自分を信じ続けること が出来たのは、僕の活動を信じてくれる妻、両親、友人たち、ファンの皆さん、そしてスポンサーの皆さんがいたからです。信念を持ち、志を持ち活動し続けて いました。

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そしてこの優勝を果たすことが出来たことで、やっとこの信じていた気持ちを「確信」に変えることが出来ました。

今までアウトリガーカヌーやSUPをやってきて、外人と比べて体型が小さいから。力が無いから。日本人には無理だなど沢山のことを耳にしてきまし た。外人選手だから凄い、日本人はかなわないという壁を作っているのが日本の「現状」です。日本人が世界で通用するためにはこの「現状」を打破する必要が あるとずっと思い活動してきました。

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“Why Not Me?” 「なぜ自分じゃ無いの?」直訳するのは難しいですが、自分に出来無いはずが無いという意味がこの言葉にはあります。体が小さいから。腕が短いから。力が無 いから。日本人だから。このような言葉は自分の壁を作っているだけ。「だからってなんだ!」という思いを忘れずに今後も活動したいと思います。

これでやっとスタートラインに立てました。いい時も悪い時も。謙虚の気持ちや初心の気持ちを忘れず、信念から確信に変わった自信を持ち、志高く次の目標に向けて頑張りたいと思います。

皆さん応援ありがとうございます!

Kenny

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金子ケニーブログ”KENNY KANEKO”より

http://kennykaneko.com/the-2nd-hong-kong-sup-international-championships/


OCEANS WATCHER

金子ケニー

オーシャンアスリート
生年月日 1988.1.21
出生地 神奈川県茅ケ崎市。
7歳時アメリカへ移住。カリフォルニア州アーバインで育つ
居住地 神奈川県三浦郡葉山町
現在、SUP、一人乗りアウトリガーカヌーで世界トップ10を目指している。

金子ケニーブログ”Paddle with Aloha”
http://ameblo.jp/kenny-kaneko

KOKUASUPホームページ
http://kokuasup.com/staff.html

TEAM KOKUAホームページ
http://teamkokua.com/kennykaneko.html

金子ケニーfracebookページ
https://www.facebook.com/kaneko.kenny

(学歴)
1995年に日本へ帰国
横浜インターナショナルスクール 卒業
国際基督教大学 国際関係学部 卒業

(スポーツ歴)
○幼い頃より水泳、マウンテンバイク、ランニング、スノーボード、サーフィンを始める。
○水泳では小学生時、カリフォルニア州アーバイン代表となる。
○小学生からサッカーを本格的に始める。
○小学6年生から、カリフォルニア州代表、アメリカ代表に選ばれる。
○高校2年生までサッカーで、全米、各国をアメリカ代表としてまわる。
○日本へ帰国とともに、東京Verdy ユースでプレイする。
○膝の怪我の為引退。
○大学2年生から、父親の影響でアウトリガーカヌーをはじめる。
○Team Kokuaを設立。
○現在カヌーのコーチ、Kokuaレース主催やブログなどを通しアウトリガーカヌーの普及活動もしている。国内海外レースなどにも参戦中。
○来年も10年後も、僕はこのKaiwi海峡をアウトリガーカヌーで航海する。

【 戦歴 】
2009年
江の島カヌーレース アウトリガーカヌー部門 1位
Kokua Series 総合1位
OC-6 湘南パドリングチャレンジ 秋 1位
香港 The Dragon Run アウトリガーカヌー部門 9位

2010年
Kokua Series 総合1位
松崎シーカヤックマラソン
アウトリガーカヌー部門1位(総合204艇中4位)
OC-6アウトリガーカヌー世界大会
参戦 120チーム中33位
香港 The Dragon Run アウトリガーカヌー部門 3位

2011年
OC-1アウトリガーカヌー世界大会35位
Kokua Series 総合1位
松崎シーカヤックマラソン アウトリガーカヌー部門同着1位
OC-6 湘南パドリングチャレンジ 春 秋 1位

2012年
Kokua Series 総合1位
黒潮杯総合1位
湘南オーシャンパドリングチャレンジソロ1位
OC-1アウトリガーカヌー世界大会25位

2013年
SUP 三保カップ 準優勝
Padobo Grand Prix スラローム 3位
Padobo Grand Prix ディスタンス 5位
OC-1アウトリガーモロカイ世界大会 22位

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