阿出川潤info
12ft-7ft 僕の中でのSUP/阿出川潤
2015.11.06
今日いつも僕のオーシャンライフをバックアップしてくれているNaishからハイエンドSUPボード、Hokua7`3が届きました。 ディメンションは7`3×25×4 / 74L / 5kg ボードを立てみるとそのサイズの小ささにもはやSUPボードのカテゴリーに入っていないのでは…と思わせるほどのデザインとなっています。
こうして現在最先端とも言えるボードを手に取り、自分が乗るようになると本当に今まで自分がどのような感じでこのSUPに向き合ってきたのか….なんてことを考えてしまい過去のblogなどで自分が歩んできたSUPライフを思いかえしてしまいました。
僕がSUPを始めたのは2006年夏。 その時まだまわりにはSUP専用のボードは数種類しかなく、先に始めていたTAKAさんからのアドバイスで当時のSurftech社がだしていたムニョスの12ftでスタートしました。 12ftってよく考えたら今のレースボードと変わらない長さのボード、幅も細くエッジも丸いのでほとんど丸太に立つ感覚でほとんど立てずしっかり立って漕げるようになるまでひたすら夷隅川で漕いでいました。 2006 out side of Nakazato Kujukuri 始めた理由が九十九里のアウトサイド、手つかずのブレイクにこれならライディングできるかも…。 夏に始めてその年の冬にはこれくらいのサイズの波で楽しめるようになりましたがボードがただただデカかったので波に巻かれた時のもってかれ方が尋常でなくそれだけでもかなりのトレーニングになった思い出があります。 この時まわりでSUPをやっていたのは僕、とショップメンバーの丸ちゃんと高久さん、そして先輩の星さん。 知っている限り千葉でSUPをやっていたのはこの三人だけでした。
見る人見る人”何が楽しいかわからない “と言われ続けながらも自分達はアウトサイドの波でグライドし続けた懐かしい思い出です。
それから1年後。 スキルが上がってくると海外でもどんどんSUPのショートレングス化が進んでいるということでその当時最新のデザインだったMELの10ftを手に入れました。
2007 Ichinomiya/MELsurfboard 2007 Taito この時はまだ規制のなかった太東、今はSUPできません。/MELsurfboard 2007 Ichinomiya/MELsurfboard 12ftから小さくなったとはいえ10ft、今スクールで使っているサイズとあまり変わらないですよね。 僕の体もビックサイズ。 でもこうしてみると大きなボードでもしっかりとテイルコントロールすることでボードを動かすスキルをこの時身につけることで今の基礎が出来上がったような気がします。
2008年後半からNaish SUPを乗るようになりその完成度の高さから気に入りそして今に。
2009年Isumi /Naish Hokua9`6 2009年Isumi /Naish Hokua9`6 2009年Isumi /Naish Hokua9`6 乗っているボードは今はなきHokua9`6、ステップレイルになっていてこの時はデッキパッドは自分ではらなくてはいけなくて貼っても貼っても剥がれてしまい結局最後はワックスにしてしまっていました。 この僕が乗っているボードをショップメンバーのTaoちゃんが購入し、その後はTsukiiさん、そしてKabachanとこの年から爆発的に増えたSUPメンバーの火付け役となったのがこのボード。 今でもこのボードのグライド感、思い出します。
2009年後半になるとNaishから続々とショートレングスのモデルが発表され僕はHokuaの9`3を使うようになりました。 2010 Nakasato/Naish Hokua9`3 2010 Onjuku/Naish Hokua9`3 このボードは僕的には永遠の名器とも言える素晴らしいボードでこの当時のボードには珍しく上に立つということに関してあまり考えておらず薄いレイルに過激なロッカーライン&アウトラインで抜群のパフォーマンスを約束してくれたそんなボードです。
2011年になりHokuaがフルモデルチェンジし、これがまた故ハラルド.イギーの素晴らしいデザインのボードで今でもNaishのラインナップに入り続けているボードがこの年に発表となりました。
最初はHokua 9に乗り始め。 2011 Hebara/Naish Hokua9
2011 Leinz Maui/Naish Hokua9 2011 Shirasato/Naish Hokua9 この前に使っていたHokua9`3よりさらに完成度がましたデザインになりどんなコンディションでもこの一本でのれるようになり、今では9ftというと大きなボードの部類ですがこの時にショートレングスボードに乗るための基礎を築いていけました。
2012年の春からはHokua 8`5にスイッチ。 2012 Isumi/Naish Hokua8 `5 GT 2012 Hebara/Naish Hokua8 `5 GT 2013 Hebara/Naish Hokua8 `5 GT このHokua8`5は相当完成されいたボードでこのボードに乗ることで上手くなっている人が今でもいるくらい優れたデザインのSUPサーフボード。 僕もこのボードのおかげで今まで行けなかった波にもチャージすることができるようになっていきました。 このHokua8`5GTも現行モデルとして今年もラインナップに残っています。 2013年後半に発表されたのがNaish LEシリーズ。 ここから劇的にボードがよりショートボードのアウトライン、薄いレイル、強いロッカーラインとなりより激しいライディングができるようになりましたがそれと同時にライダーにも基本的なパドルワーク、バランス能力を求められるようになってきました。
2013 Onjuku/Naish Hokua8 `3LE 2013 Hebara/Naish Hokua8 `3LE 2013 Shirasato/ Naish Hokua8 `3LE 8`3LEの浮力は最初は戸惑いましたが乗り込むことで克服、小さい波からサイズのある波までこのボードとともに台風時期もあっていい波に乗り続けていくことができました。 僕的にはこの8`3の乗り味は歴代3本の指に入るものです。
2013の12月から8LEに乗り始め、立って漕げるようになるまでかなりのトレーニングが必要で漕いでは倒れ、漕いでは倒れ、自分でも何をしているかわからない時期。 真剣にSUPやめようかと思った(冗談)
2013 Isumi/ Naish Hokua8 LE 2013 Hebara/ Naish Hokua8 LE 2014 South Chiba / Naish Hokua8 LE 最初あれだけ乗れなかったことが嘘のように後半はこのボードでサイズのある波から小波まで幅広いコンディションをカバーすることが出来るようになりました。 このボードをまずマスターしたことで次の7ft代のハイパフォーマンスボードにのるための技術、体力、あとはめげない精神力を手にすることができました。
8LEの次に乗り始めたのがKodyがテストしていた7`6。 このボードに乗っていたころはまた体重が増え始め80kg目前くらいだったのでかなり苦労しました。 乗りこなせるようにはなっていたけどその分体力も使い、なおかつ腰への負担も大きくこれから先このサイズのボードにのるには自分の体も変えていかないと故障の原因になるということがわかり体重を減らしながら体力をつけていくことに意識を集中。 そして2014年Hokuaはさらに進化し… Naishから届いたのはKody Kerboxモデルの7`6。 photo Jason wallcot
2014 Bali Naish Hokua7’6 LE / photo Jason Wallcot
2014 Bali Naish Hokua7’6 LE / photo Jason Wallcot ちょうどボードが届いた数日後にバリツアーだったのでこのボードとともに2週間ひたすらトレーニング。 パドルをやめると完全に膝下まで沈むボードに戸惑いながらもバランスをとれるようになりまた後半は本橋君とのトレーニングでパドル力、体力もつきライディングはともかくこのボードで波に乗れるようになりました。 そして今日届いたのはHokua 7`3LE まさか自分がここまでのボードを乗るとは思いもよりませんでしたが、やはりこのSUPサーフィンの中でこのようなハイスペックなボードに乗ってい くことも大切だと思います。 自分のように体重70kg以上のライダーがこのようなボードにのってライディングできる、小さいボードに限らずSUPを始めたばかりで大きなボードに立つ のもままならい方達にもやり続ければきっと上手く乗れるようになって楽しい世界が広がるという希望を少しでも見せていけたらいいなと思います。 沈んでいる….笑 Naish Hokua7`3LE
最初に始めたのが12ftのSUPボード、それから8年たち7ft代のボードにのってライディングしている。 8年….決して短い時間ではなく、試行錯誤していくなかで多くの失敗もあったし多くの苦労もありましたが今はそれは辛い思い出ではなく今こうして自分がそ れを経験したことで自分自身のスキルにもまちがいなく繋がっているし、僕の周りにでSUPを楽しんでいる方たちへ何か伝えることもできています。
ここ最近のめまぐるしく進化するSUPボードのなかで着実にステップアップできたのも時代の流れにうまくのり、焦らず自分のペースでただただ気持ち良く波に乗りたいという気持ちを大切にしてきたかもしれません。
これから先もどんどんボードは進化していくと思います。 でももし自分がこれから先短いボードに乗ってみたいと思ってもまずは自分の心の声を聞きそして自分がそのボードに乗ることでイメージできるライディングがあればチャレンジしていくのもまた一つのSUPの楽しみ方なのかもしれません。
僕も身体が動く限り自分のできる範囲のなかでこれからも人に流されず自分の心で進化したギアとともに楽しんでいけたらいいなと思います。
Jun
阿出川潤ブログ”Jun’s Ocean Life”より
http://oceanlife.jp/blog/?p=2305
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OCEANS WATCHER
阿出川潤
プロオーシャンスポーツアスリート
出生地 千葉県いすみ市
居住地 千葉県いすみ市
生年月日 1973年8月3日
TED SURF OCEAN SPORTS代表取締役
サーフユナイテッド株式会社取締役
スポンサー:Patagonia、Naish、GoPro
TED SURF OCEAN SPORTSホームページ
http://www.tedsurf.com/
阿出川潤ブログ”Jun’s Ocean Life”
http://oceanlife.jp/blog/
阿出川潤facebookページ
https://www.facebook.com/jun.adegawa
サーフショップを経営する父と母の間に生まれ幼少のころからボディーボード、そしてサーフィンと海を中心とした生活を送り小学高学年になるとウィンドサーフィンを始め風を受けて海上を自由自在に走れる事の魅力に取り付かれ高校を卒業と同時にウィンドサーフィンのメッカ、ハワイ.マウイ島に生活の拠点を移しウィンドサーフィン、サーフィンを中心とした生活を6年間送る。
帰国後プロウィンドサーファーとして国内のコンテストを転戦、フリーライドでは台風やエキストリームコンディションでのライディングなどがフューチャーされ注目されるがハワイでのウィンドサーフィンと千葉外房エリアでのコンディションのギャップに悩んでいたところにカイトサーフィンと出会う。
ウィンドサーフィンほどの強い風もいらず、今まで見向きもしなかったコンディションが最高のフィールドになり九十九里外房エリアのパイオニアに。
現在は1964年、父の代から続く老舗サーフショップの看板を大事にしながらカイトサーフィンの普及につとめ、また風がないときはサーフィン、そしてSUPサーフィンなどのニュースポーツをいち早く取り入れ海で遊ぶ事によって健康で充実したライフスタイルを送れる人が一人も増えたらと日々自らを海というフィールドでトレーニングをしています。
現在はショップオーナーとして、またpatagonia社のアンバサダーとしてサポートを受けプロライダーとしても活動し海を中心としたライフスタイルを送っています。