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金子ケニーinfo

Carolina Cup 2016/金子ケニー

2016.04.25

インターナショナルカレンダーの第1戦、カロライナ・カップ (アメリカ・ノースカロライナ州)を終えました。

2016の開幕戦なので、オフシーズンの自分の練習の成果がどう出ているか。そして他の 選手たちのレベルを見るという意味でも一年の中で凄く大切なレースです。コースもフラットウォーター、ダウンウィンド、アップウィンド、サイドウィンド、 ビーチスタート、サーフィンと様々な要素があり選手の総合力が試されます。

Carolina Cup - Kenny (1)

河口に入る前のブイ

Carolina Cup - Kenny (6)

河口

今年は去年よりも選手層が厚く、スタートから20人近くのドラフトトレインが出来ていま した。僕はスタートで波に巻かれ、帽子を無くすという初歩的なミスを起こしてしまい、40位ー50位ぐらいの位置からのスタートとなってしまいました。そ こから懸命に追いかけ、最初の海のセクションが終わる前に先頭集団に追いつくことができました。この時点で、一息つきたいところでしたが追いついて2−3 分でこのコースの難関の河口に突入。沖に速く流れる流れと川に向かって割れる波で複雑な波が立っていました。本来ならここの波をスムーズに乗りたいところ でしたが、先頭集団に追いつくために追い込み疲労がたまったせいで、上手く波に乗れず。川の中に入った時には500メートル先を走る先頭集団を再び追う展 開。川に入って4KMに入った時にやっと追いつきましたが、その時点ではかなりエネルギーを消費してしまいました。

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河口の中で第1集団を追う

 

 

Carolina Cup - Kenny (2)

第1集団に追いつく

最後の1/3に入り、ペースが上 がった時についていけず、一度は13−15位まで上がった順位を落としてしまいました。結果は19位と去年の24位よりは順位を上げ、トップとの差も5分 と縮まりましたが個人的には悔いが残るレースとなりました。自分の漕ぎは確実に去年よりも上がり、同じスピードで漕ぐこともできましたが他の選手はみんな ハイレベル。少しのミスも許されない世界です。いい漕ぎができていたので余計に悔しい気持ちが溢れました。

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レース後、色々と考えていたらダニーとトラビスにリラックスパドルをしようと誘われ、 OC6を漕ぐことに。集まったメンバーは今大会の1,2,3位のTitouan, Travis, Danny。SICチームメイトで6位だったGeorgesとタヒチのナンバー1チーム、EDTのステアマンでもありV1のチャンピオンでもある Rete。リラックスしていても、信じられないぐらい気持ち良く走るカヌー。一人一人の漕ぎを見ながら自分と何が違うのかということを色々と考えました。 その後、みんなでビールを飲み夜遅くまで話しました。自分が気づいていなかった彼らの漕ぎに対する拘り、知識や沢山のことが話の中にあり、カヌーに乗って いて何が違うのかということに気づきました。それは「経験」です。

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この「経験」はSUPの経験では無く、海に出てパドリングしている時間です。彼らの共通 点は幼いころから海に出ていること。今でも週に20時間は当たり前のように漕いでいます。だからこそ総合力が求められるCarolina CUPで圧倒的の強さを見せることができるんだと思います。それは彼らの漕いでいる背中を見ていても一緒に飲んでいても感じました。

他のトップ20に入っている選手も一緒です。自分と同じ漕ぎ力の選手でトップ5、トップ10に入っている選手はいますし、自 分より漕ぎ力はなくても好成績を残している選手もいます。これは彼らはレース運びということを理解し、スタートから常に勝負できる場所で戦い、ドラフティ ングの技術や様々なレース展開に対応できています。彼らはミスをしません。ミスをしたらトップ10に今回入った選手でも上位に食い込むことは出来ません。 実際世界ランキング18位で去年トップ10に入った選手もミスを起こし、30位以内に入れない世界です。経験を活かしスマートにレースをするということが 今のSUPレースでは重要だと感じます。

日本国内のレースではこのような展開にならないので、世界のレベルで戦う為には世界のス テージで沢山の経験を積むことが必要です。今回のレースは悔しい結果で終わってしまいましたが一つ確信できたことは、この経験を積めば必ずもっと上が見え て来るということです。そして僕だけで無く、いつか世界のステージで戦いたいと思っているパドラーがいるのであれば待つのでは無く、結果関係無く早い時期 からとにかく沢山の海外レースに出ることを勧めます。

今回の経験を活かして次のレースに向けて一から出直します。短にこのような友達たちがいることは本当にラッキーです。SUPを始めたのも彼らに誘われたから。僕も必ず彼らと同じ表彰台に立てるように頑張ります。

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応援してくれるみな様、いつもありがとうございます。

Paddle with Aloha,

Kenny Kaneko

KENNY KANEKOブログより

http://kennykaneko.com/carolina-cup-2016/


OCEANS WATCHER

金子ケニー

オーシャンアスリート
生年月日 1988.1.21
出生地 神奈川県茅ケ崎市。
7歳時アメリカへ移住。カリフォルニア州アーバインで育つ
居住地 神奈川県三浦郡葉山町
現在、SUP、一人乗りアウトリガーカヌーで世界トップ10を目指している。

金子ケニーブログ”Paddle with Aloha”
http://ameblo.jp/kenny-kaneko

KOKUASUPホームページ
http://kokuasup.com/staff.html

TEAM KOKUAホームページ
http://teamkokua.com/kennykaneko.html

金子ケニーfracebookページ
https://www.facebook.com/kaneko.kenny

(学歴)
1995年に日本へ帰国
横浜インターナショナルスクール 卒業
国際基督教大学 国際関係学部 卒業

(スポーツ歴)
○幼い頃より水泳、マウンテンバイク、ランニング、スノーボード、サーフィンを始める。
○水泳では小学生時、カリフォルニア州アーバイン代表となる。
○小学生からサッカーを本格的に始める。
○小学6年生から、カリフォルニア州代表、アメリカ代表に選ばれる。
○高校2年生までサッカーで、全米、各国をアメリカ代表としてまわる。
○日本へ帰国とともに、東京Verdy ユースでプレイする。
○膝の怪我の為引退。
○大学2年生から、父親の影響でアウトリガーカヌーをはじめる。
○Team Kokuaを設立。
○現在カヌーのコーチ、Kokuaレース主催やブログなどを通しアウトリガーカヌーの普及活動もしている。国内海外レースなどにも参戦中。
○来年も10年後も、僕はこのKaiwi海峡をアウトリガーカヌーで航海する。

【 戦歴 】
2009年
江の島カヌーレース アウトリガーカヌー部門 1位
Kokua Series 総合1位
OC-6 湘南パドリングチャレンジ 秋 1位
香港 The Dragon Run アウトリガーカヌー部門 9位

2010年
Kokua Series 総合1位
松崎シーカヤックマラソン
アウトリガーカヌー部門1位(総合204艇中4位)
OC-6アウトリガーカヌー世界大会
参戦 120チーム中33位
香港 The Dragon Run アウトリガーカヌー部門 3位

2011年
OC-1アウトリガーカヌー世界大会35位
Kokua Series 総合1位
松崎シーカヤックマラソン アウトリガーカヌー部門同着1位
OC-6 湘南パドリングチャレンジ 春 秋 1位

2012年
Kokua Series 総合1位
黒潮杯総合1位
湘南オーシャンパドリングチャレンジソロ1位
OC-1アウトリガーカヌー世界大会25位

2013年
SUP 三保カップ 準優勝
Padobo Grand Prix スラローム 3位
Padobo Grand Prix ディスタンス 5位
OC-1アウトリガーモロカイ世界大会 22位

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