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マイナビ THE JAPAN CUPレポート/金子ケニー

2015.09.26

先週末は国内最大の大会、マイナビ The Japan Cupが茅ヶ崎で開催されました。

今までは海外ツアーが日本に来たことはありましたが、日本主催の国際大会は今回が初めて。海外からも選手がトップランカー達が集結。
土日とも天候にも恵まれ、大きなステージ、レースだけでなくサブイベントも行われていてかなり盛り上がっていました。エリートディビジョンの18kmとサ バイバーレースの他に、6km、3km、500メートルレースというサブイベントやKidsのモンスターSUP体験会も開催。

2日間共に台風のうねりがしっかり入り、頭ー頭オーバーの波が割れる中, 競技が開催されました。

土曜日:Jamie Mitchell Survivor Race

初日はJamie Mitchell Survivor Raceという特殊なレースが開催されました。オーストラリアのライフセービング競技からアイディアを得たJamie Mitchellが発案したレース。このレースは相手やコンディションと戦うだけで無く、制限時間とも戦う形式のタイム。最初のヒートがスタートし、トッ プが戻ってきた3分後に次のヒートがスタートする。2分50分以内に戻ってこなかった選手とラスト5人の選手は自動的にラウンドアップ出来ない。

このフォーマットに台風のうねりが加わると本当に一つのミスが致命的となってしまう。決勝まで確実に勝ち上がることが必要。だからと言ってゆっくり漕いでしまうと休み時間が短くなるので決勝に響いてしまう。

第1レースから準決勝まで確実に勝ち上がることが出来たが、アウトに出る際にミス、そして戻ってくるときに波とのタイミングが合わず、予想以上に決勝前に体力を消耗してしまう。沖に出たらとにかく自分のペースで息を整えることを意識した。

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PHOTOS: TIDEShigeru

「運」もあると思われるレースだが決勝に残る選手は予想どおりのメンツ。決勝ではスタート後の1本目の波を越えたが完全失速し、2本目のセットの波をブレイクする前に越えることが出来ず、目の前でブレイク。波と体ごと吹っ飛ばされ、そこからは常に追う展開。(上の写真)

結果的には6位でのフィニッシュとなってしまいました。

自分自身フラットコンディションや、海が荒れたコンディションは得意だがこのようなサーフレーシングは今回の結果が物語るが経験浅く、磨く必要があ る。オージーやハワイのサーフィン出身の選手はこのようなレースに強い。コースも短いので一つのミスから漕ぎで挽回する時間も無く、自分自身が今後磨かな くてはいけない改善点がはっきり結果に現れたレースとなりました。

日曜日:18km Distance Race

Day 2は自分が得意とする距離の長いレース。個人的には距離がスタミナと漕ぎ力が長所なので前日の結果を忘れ強気で挑みました。

朝から北東の風が吹き、海面も穏やかでしたがレース30分前に東寄りの風が吹き、レースがスタートした時には7−8メートル。レースを終えるときには10メートル以上吹いていました。この風波に台風のうねりが加わり、漕ぎにくいコンディションに。

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スタートから1周目は5−6位をキープし、レース運びも順調に。1週を終えた時には身体がフレッシュだったので2周目に入ったアップウィンドから ペースを上げることに。アップウィンドでは前にかなり追いついていたので最終周のアップウィンドで2位ー3位を走る選手に追いつけるよう、ペースを上げま した。2週目のアップウィンドに入る500メートル前にはやっと前を走るジェイムズとダニエルから50メートルぐらいのところまで追いつきましたがここで 落水した時に左目のコンタクトが外れてしまいました。コンタクトが外れてまま漕ごうと思いましたが距離感や海面の動くが見えなく、数回落水。運良くサング ラスのフレームにコンタクトがかかっていたので一度止まり、コンタクトを口の中で舐め、目に入れました。

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これで1分半ほどのロスをし、追い上げていたリズムも崩れてしまったのですが最後まで諦めず漕ぎ、最終的には4位でフィニッシュ。満足出来る結果とはなりませんでしたが結果を受け入れ次の大会に向けて出直したいと思います。

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Photo: Top 4
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今回は今後に繋がる改善点が分かったレースとなりました。
サーフレースは来年に向けて磨き、コンタクトが落ちたのも今回が初めてではないので今後どうするか考える必要があります。

改善点も多くありましたが去年の今の時期と比べると世界のトップ選手と対等に戦えている感覚もあります。もちろんサーフレースはまだまだという感じ ですがディスタンスレースや漕ぎはかなり調子いいので自分の短所を磨くだけでなく、長所もどんどん伸ばしていきたいと思います。

マイナビ The Japan Cupは日本の大会のスタンダードを塗り替えた大会になったと思います。規模もそうですがボランティアの皆さんの動き、主催者の皆さんの纏まり、賞金の規 模、ハードコンディションの中初心者クラスも中止せずコース変更で対応したこと。全てが世界的に見てもFirst Classのレースでした。友人のTobyやJamesも満足していて、来年も必ず戻ってくるといっていました。

このように日本発祥の大会でも、正しく地道にやっていけば5年後、10年後には世界トップ選手が来日して参戦したい大会になるんだろうなと思いました。

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皆さん、素晴らしい大会をありがとうございました!

来週から今年最後の海外遠征。世界最大の大会、Pacific Paddle Games。楽しみです。

Kenny

 

金子ケニーブログより

http://kennykaneko.com/mynavi-the-japan-cup/


OCEANS WATCHER

金子ケニー

オーシャンアスリート
生年月日 1988.1.21
出生地 神奈川県茅ケ崎市。
7歳時アメリカへ移住。カリフォルニア州アーバインで育つ
居住地 神奈川県三浦郡葉山町
現在、SUP、一人乗りアウトリガーカヌーで世界トップ10を目指している。

金子ケニーブログ”Paddle with Aloha”
http://ameblo.jp/kenny-kaneko

KOKUASUPホームページ
http://kokuasup.com/staff.html

TEAM KOKUAホームページ
http://teamkokua.com/kennykaneko.html

金子ケニーfracebookページ
https://www.facebook.com/kaneko.kenny

(学歴)
1995年に日本へ帰国
横浜インターナショナルスクール 卒業
国際基督教大学 国際関係学部 卒業

(スポーツ歴)
○幼い頃より水泳、マウンテンバイク、ランニング、スノーボード、サーフィンを始める。
○水泳では小学生時、カリフォルニア州アーバイン代表となる。
○小学生からサッカーを本格的に始める。
○小学6年生から、カリフォルニア州代表、アメリカ代表に選ばれる。
○高校2年生までサッカーで、全米、各国をアメリカ代表としてまわる。
○日本へ帰国とともに、東京Verdy ユースでプレイする。
○膝の怪我の為引退。
○大学2年生から、父親の影響でアウトリガーカヌーをはじめる。
○Team Kokuaを設立。
○現在カヌーのコーチ、Kokuaレース主催やブログなどを通しアウトリガーカヌーの普及活動もしている。国内海外レースなどにも参戦中。
○来年も10年後も、僕はこのKaiwi海峡をアウトリガーカヌーで航海する。

【 戦歴 】
2009年
江の島カヌーレース アウトリガーカヌー部門 1位
Kokua Series 総合1位
OC-6 湘南パドリングチャレンジ 秋 1位
香港 The Dragon Run アウトリガーカヌー部門 9位

2010年
Kokua Series 総合1位
松崎シーカヤックマラソン
アウトリガーカヌー部門1位(総合204艇中4位)
OC-6アウトリガーカヌー世界大会
参戦 120チーム中33位
香港 The Dragon Run アウトリガーカヌー部門 3位

2011年
OC-1アウトリガーカヌー世界大会35位
Kokua Series 総合1位
松崎シーカヤックマラソン アウトリガーカヌー部門同着1位
OC-6 湘南パドリングチャレンジ 春 秋 1位

2012年
Kokua Series 総合1位
黒潮杯総合1位
湘南オーシャンパドリングチャレンジソロ1位
OC-1アウトリガーカヌー世界大会25位

2013年
SUP 三保カップ 準優勝
Padobo Grand Prix スラローム 3位
Padobo Grand Prix ディスタンス 5位
OC-1アウトリガーモロカイ世界大会 22位

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